未来のあたりまえをつくる。DNP

DNPの知財を守ることは
働く人と会社を守ること

Profile

山口 栞
コーポレートスタッフ知的財産2015年入社

Yamaguchi
Shiori

My Career

1年〜10年目 知的財産本部配属。
知的財産権のうち、特許権と意匠権に関する出願、特許庁や他社の対応業務を担当。
5〜6年目 産前産後休暇・育児休暇を取得して、7年目に仕事に復帰。

理系だからこそ歩めた知財の道

知的財産本部への配属には驚いたそうですね。

最初に「知的財産本部」への配属だと分かった時は、「何をするのだろう?」という疑問が浮かびました。特許という言葉は知っていたものの、知識はないし、どんな人が働いているのか分からないし、仕事の内容が想像できませんでした。でも、事業部門への配属希望は出していたものの、「どんな場所でも頑張りたい」という気持ちではあったので、驚きましたがマイナスな気持ちはありませんでした。幸い同期と一緒に配属されたので、とても心強かったです。

学生時代は、無機化学を研究していたとか。

ガラスを生成できる液体の材料について研究していました。実験が楽しくて、土日も関係なく研究室に通う日々でした。素材メーカーを中心に就職活動をしていたのですが、大学の説明会でDNPと出会ってからは第一志望に! お恥ずかしい話、それまでDNPが材料の開発を行っているとは知らなかったのですが、掘り下げて検討していくうちに、学生時代の学びを活かしながら、DNPの製品開発に挑戦したいと入社を決めました。結局、研究以外の道を歩むことになりましたけれど――。ただ、意外かもしれませんが、知的財産本部のメンバーは理系出身者が多いんです!

DNPの技術を「差別化」することで
ビジネスに貢献する

知的財産本部では、どんな仕事をしているのですか?

知的財産権のなかでも「特許権」と「意匠権」の出願、特許庁との中間処理、突発的な他社からの問い合わせ対応などを行っています。チームごとに担当する技術分野が分かれているのですが、誰がどんな技術を担当しているかは、社外秘でお話しできないのです。それだけ秘匿性の高い仕事です。

この仕事の面白さは、「常に最新の技術に触れられる」ことですね。その分、事業部門の開発担当の社員の力を借りながら、技術について勉強する必要があります。私が技術の細部まで理解できていなければ出願書類を作成できないですし、特許事務所や特許庁の審査官にアピールできないからです。何度も何度もしつこく質問させてもらって、技術に関する理解を深めています。

知的財産本部の仕事の価値とはなんでしょう?

「特許」は開発担当の皆さんが努力によって生み出す「成果」と言えます。それが世界中へのアピールにもなる。DNPのビジネスの交渉材料にもなる。巡り巡って、「未来のあたりまえをつくる。」を支える仕事だと思っています。DNPの技術の価値の可能性を広げられることが嬉しいです。

「特許権」の出願時には、「新規技術と既存技術の違い」を明確にしなければならないのですが、開発担当者が「普通」だと思ってスルーするような観点が、第三者である私たちが紐解くことで「差別化ポイント」として“見える化”されていきます。知財に関する専門的な知識を活かして、交通整理をするのが私たちの役目ですね。

社内複業制度で、いつかは開発の現場へ

特許を「守る」仕事もあるのですね。

そうですね。他社から「DNPが所持しているライセンスがほしい」「そのライセンスをDNPが持っているのはどうか」などと、交渉されることはめずらしくありません。そうした「異議申し立て」は、私も以前、ドイツのある企業から受けたことがあります。法律や特許に対する考え方が異なる「外国との交渉」については研修で学んでいたのですが、実際に担当してみると難しさを感じました。3年にわたるやり取りを経て、権利を勝ち取れたときはホッとしましたし、開発の皆さんから「私たちの技術を守ってくれてありがとう!」という言葉をもらえたことが何より嬉しかったです。「技術」はDNPで働く「人」が開発しているものですから、そうした皆さんを守る仕事だということもあらためて実感しました。

最後に、山口さんのこの先のビジョンを教えてください。

知財の専門家としてキャリアを積み上げていきたいです。そのために、「社内複業制度」などを利用して、「開発の現場」も経験してみたいです。技術の最先端で自らも研究開発担当としての視点を養うことが、これからの知的財産の仕事に活きると思うからです。自分の子どもが小学校にあがったら、挑戦したいと思っています!

Schedule

仕事がある日の1日

  1. 勤務開始
    まずはメールチェックや当日の仕事の流れの確認から始めます。
  2. 開発部門との会議
    特許に関する課題解決策について、ビジネスの状況を踏まえながら方針を練ります。
  3. 出願明細書の確認
    発明者と並行して出願用の明細書の確認を進めます。
  1. ランチ
    テレワークの時は家でまったりランチを、出社の時は社内カフェのパンとカフェラテを楽しみます。
  2. 社外との打ち合わせ
    特許事務所と打ち合わせして、当社の提案を説明します。
  3. 退勤
    急いで仕上げなければならない仕事がない日は18時ごろには仕事を終了。

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