未来のあたりまえをつくる。DNP

電気自動車が普及する
きっかけをつくりたい

Profile

住田 裕代
研究開発本社研究所2020年入社

Sumida
Hiroyo

My Career

1~3年目 高機能マテリアル事業部 開発部門 配属。
高機能バッテリーパウチの新規仕様開発および次世代電池向けの製品開発を担当。
(3年目~新規プロジェクトを兼務)
3年目秋~ 研究開発・事業化推進センターへ異動。
次世代電池向けの製品開発を担当。

世界シェアトップクラスの製品を
さらに進化させる

未来を見据えた新素材を研究開発しているのですね。

エネルギーに関わるテーマを研究するチームに所属して、高機能なバッテリーパウチ等、次世代電池向けの製品開発を担当しています。バッテリーパウチは、リチウムイオン電池などの充電可能な電池を包む外装材です。薄く軽量で柔軟な素材という特徴を持っており、スマートフォン用のリチウムイオン電池に欠かせない存在です。電気自動車用にも広がっており、DNPはこの製品で世界トップのシェアを獲得し続けています。

世界からの注目度も高そうな製品ですね。

おかげさまで注目度が高くなっています。とは言え、“より良い未来”に向けて、さらに進化を重ねていかないといけません。私が今、特に注力しているのが、電気自動車向けのバッテリーパウチです。「もっと長く走れるように」「もっと安全性能を高められるように」「もっと充電時間を短くできるように」を実現する製品を開発して、環境にやさしい電気自動車が“あたりまえ”に走っている未来に貢献したいです。環境面で言えば、リサイクルも欠かせません。車載用に使っていたバッテリーを家庭用蓄電池などに再利用できるようにするなど、資源を無駄なく活用できる製品の開発に貢献していきたいですね。

研究は、ひらめき以上に粘り強さが大事

開発を進めるなかでの苦労、やりがいは?

次世代電池向けに製品を研究するなかで、開発品をさまざまな顧客企業に提案するのですが、開発段階ということもあって、先方のニーズに合うときもあれば、合わないこともあります。実際にサンプルを渡しても評価をいただけるまでかなりの時間を要する場合もあれば、急にニーズが高まることもあるので、コツコツ開発を続けることが重要です。

「絶対にこの新製品が必要になる!」と信じて、開発品の改良や量産を見据えた検討を続けていた時に、顧客企業から「DNPのサンプルを評価したい」と声がかかりました。短納期ではありましたが、これまで諦めずに開発を続けてきたこともあって、スケジュール通りにサンプルを提供することができました。顧客企業に評価してもらえたことと、短納期での対応に感謝の声をいただいたことで、「頑張ってよかったな」と思えた瞬間が記憶に深く残っています。

研究職も顧客企業と直接「対話」するんですね。

研究所にこもりがちというイメージがあるかもしれませんが、顧客企業と直接やり取りする場面も多々あります。基本的には営業の社員が直接対応するので、研究職が前に立たない場合もありますが、直接対話をしたり、自分の目で現物を確認したりすることで、新しい提案ができることも少なくありません。例えば、バッテリーパウチが車に搭載されることはわかっていても、車のどの場所にどのように使われているのかは、実際に目で見ないと正確に把握できません。技術者同士で対話したり、現物を見せていただいたり、時には展示会などにも足を運んで、電気自動車やリチウムイオン電池を見て学ぶことで、要求される性能への理解がより深まるのがいいですね。海外に出張したこともいい経験になりました。直接顧客企業からフィードバックをいただけることはとても貴重な機会になっています。

「まだ普及していない」というチャンス!
それを必ず“もの”にする

今後の目標は?

私が開発に関わった製品を顧客企業に採用いただき、世に出したいです。もともと、自分が携わった製品で世の中の役に立ちたいという思いを持って入社しました。何年先になるかは分かりませんが、いつか必ず達成したい目標の一つです。電気自動車は、ガソリン車と比較するとCO2の排出量を大きく低減できます。電気自動車が普及すれば、環境問題の解決へと大きく前進できるはずなのに、まだ実現できていません。だからこそ、「バッテリーパウチや関連部材の開発を通じて私が普及に貢献する!」という気持ちを強く持って、仕事に臨んでいます。

野望に近いですね。

そうかもしれません。でも、個人的にやってみたいという気持ちだけでもないんです。現在だけでなく、未来も変わらずに「暮らしやすい地球」を維持するためには、環境への配慮は欠かせないと考えています。DNPに入社し、電気自動車に関連した製品を扱うようになって、その思いは一層強くなりました。未来に必要なものなのに十分に普及していないのは、まだ課題があるからです。充電スポットが少ないこと、値段がまだまだ高いこと、さらなる安全性のこと……。たくさんある課題のすべてを自分だけで解決できるわけではありませんが、その役割の一端を担って未来に必要な製品の普及に携われるのは、幸せなことだなと感じています。

Schedule

仕事がある日の1日

  1. 出社
    メールチェックや当日の仕事の流れの確認、実験条件表の作成などを行います。
  2. チームミーテイング
    スケジュールや得意先対応で遅れがないかなど、後輩と一緒に確認し、タスクや困りごとの相談を受けます。
  3. 実験
    評価用のサンプル作製や、そのサンプルの評価を実施します。
  4. ランチ
    チームメンバーと社内食堂でお昼!
  1. 社外打ち合わせ
    得意先と打ち合わせ。サンプルを見せたい時など国内外問わず出張することも。
  2. 実験/特許対応
    実験の続きや特許対応を行います。
  3. データまとめ、資料作成
    研究所の報告会だけでなく、事業部門や知的財産部門、分析や装置改良を依頼しているチーム等、他部門との報告会もあります。
  4. 退勤
    急ぎで仕上げる仕事がなければ18~19時頃に業務終了。

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