社員紹介22

誰かひとりの記憶に残る
空間をプロデュースしたい

Profile

齊藤玲奈: デザインマーケティング関連スマートコミュニケーション部門2021年入社

Saito
Reina

My Career

1年目～	情報イノベーション事業部企画部門配属。空間展示コンテンツの企画や体験設計、ディレクションを担当する。

空間のコンテンツと
人々の“体験”を設計する

企画デザイン職に絞って、就職活動したそうですね。

デザイン工学部でプロダクトデザインを中心に学んでいたので、さまざまな企業のデザイナー職を受けていました。玩具や文房具のメーカー、ベビー関連商品のメーカーなど――。最終的にDNPに決めたのは、扱う「モノ」を私が絞れなかったからです。DNPはさまざまな業界の顧客企業とモノづくりやサービス開発を行っているので、自分の幅も広げられそうだという期待がありました。最初は、パッケージデザインや店舗に飾る棚・POPをデザインするものだと思っていたら、空間全体における「展示コンテンツの企画」や、そこでの人々の「体験の設計」をすることになって驚きました。

「展示コンテンツの企画」や「体験の設計」とは？

顧客企業のショールームや工場の見学など、企業が運営するコミュニケーション施設が対象です。その空間に展示するコンテンツを企画したり、来場者にどんな体験をしてもらいたいかという設計をしたりしています。「コンテンツ」は、例えば映像やポスター、展示物の説明用パネルなどのことです。「体験」とは、大きく言うと「来場してから、その空間でどんな体験をしてもらい、どんな感情になってもらうのか？」という全体像を考えること。最近リリースしたものでいうと、ヤマトホールディングス様の「羽田クロノゲート見学コース」で放映する映像コンテンツの制作ディレクションを担当しました。

プランナーであり、ディレクターであり
プロジェクトマネージャー

印象に残っているプロジェクトは？

住宅設備メーカーの「ショールーム」用に、プロジェクションマッピングを活用した展示コンテンツを制作したことですね。カラーバリエーションが豊富な商材だったので、原寸大の商品模型や空間にプロジェクションマッピングで色が乗るような仕立てにしました。初めてメインで担当した案件でしたし、自分が若くて経験が浅いという自覚もあったので、「自分の価値をどう出すか？」ということに苦労しました。分からないことは正直に「分かりません！」と伝えたり、納得できるまで内容を固めてから資料に落とし込んだり――。最終的にはプロジェクト内の誰よりも「商材について詳しく」なって、それによって信頼していただけたと思っています。

役割は一つだけではないのですね。

その通りです。デザイン系総合職として入社はしていますが、案件によってプランナーであり、コンテンツ制作ディレクターであり、プロジェクトマネージャーでもあります。そうは言っても、私にデザインを学んだ背景があることが強みになっていると思います。例えば、コンテンツを制作する時、「こんなシステムを使いたい」「こんな映像をつくりたい」という相談に対して、予算やレベルの感覚が掴めるのです。制作にかかる時間なども想像がつきます。頭に浮かんだイメージを資料にまとめたり、3D（三次元）のコンテンツにして共有したりすることも得意です。今は実際に自分が手を動かしてデザインすることは少ないのですが、学生時代の経験が活きていると感じます。

大人が子どもみたいに
はしゃいでしまう空間をつくりたい

魅力的な仕事ですね！

そうですね。楽しいですし、周りからも羨ましいと言ってもらえます。でも、苦労したり、悔しい思いをしたりすることもありますよ。年次が若くても、プロフェッショナルとして自分で判断しなければならない範囲が広がっていくなかで、イメージしているスピードに、自分の能力が追いつかないもどかしさがあります。次々にアイデアを出してはみるものの、「つまらないな」「納得いかないな」ということも――。期間が限られるなかで最高に良いモノを生み出すのは本当に難しいです。

夢はなんですか？

誰か一人でも、その記憶に残る体験やコンテンツをつくりたいですね。なかでも「大人が子どものようにはしゃいでしまう世界」をつくるのが夢です。私はもともとおもちゃが大好きで、卒業制作では卓上サイズの「エアホッケー」をつくりました。担当する「コンテンツ」や「体験」のなかに「遊び心」をエッセンスとして取り入れていきたいです。DNPの社員は、「本気で良いモノをつくろう」という気持ちが強いと感じています。楽しみながら仕事をしている社員も多い。そんな恵まれた環境で、私も必死に空間づくりを楽しみたいと思います。