未来のあたりまえをつくる。DNP

想いをカタチにする
モノ作りをしたい

Profile

大西 紘子
製品・プロセス開発イメージングコミュニケーション事業部スマートコミュニケーション部門2020年入社

Onishi
Hiroko

My Career

1〜5年目 イメージングコミュニケーション事業部 技術開発本部配属。
DNPの写真プリント向け昇華型熱転写メディアの開発に従事する。

世界中を笑顔にする価値を生み出し続けています

写真プリント用のメディアの仕事をしているのですね。

DNPが国内で高いシェアを獲得している証明写真機「Ki-Re-i(キレイ)」やセルフプリント機で使うインクリボンや受像紙の開発を担当しています。工場併設の実験室で「どのような材料・どのようなインキを使うのか」を検討することに始まり、実際に工場へ行って試作したり、「工場での大量生産」の設計をしたりします。「梱包形態の設計」や「製品評価」まで幅広く携わっています。

昇華型熱転写プリンターは、写真プリント、シールプリント、証明写真、医療関連写真などのさまざまな用途で使われていて、「光沢感を高めたい」「耐久性を良くしたい」といった要望をいただきます。そうした要望に応えることはもちろん、そこに留まることなく新しいアイデアをカタチにし、こちらから提案するため、日々試行錯誤しています。

もともと「写真」に興味があって入社を?

入社の最初から「写真」に関わる業務を希望していたわけではありません。ただ、「モノづくりがしたい」という想いは強かったですね。また、実験室で研究・開発するよりも、工場に近い場所で現場の人たちと協働したいという思いがありました。さらに、BtoBの事業に興味を持ちつつも、BtoCの事業に一層の興味があったので、イメージングコミュニケーション事業部ではやりたいことができていると思います。

カタチになったときの感動が忘れられない

2024年秋に発売したフォトプリンター「DS820DX」の開発も担当しましたね。

はい。とても印象に残っているプロジェクトです。「DS820DX」は、フォトブックやグリーティングカードなどに適した両面印刷プリンターです。既存製品よりもコンパクトで、印刷スピードが速いものを目指して開発をスタートしました。

開発の過程では、インクリボンが貼り付いてしまうとか、プリントの途中で紙が詰まってしまうとか、こんなにも色々な課題が発生するのかと驚きました。完成させるプリンターは、日本だけでなくアメリカやヨーロッパなど世界中で使われるものなので、高温多湿などのさまざまな環境下で試験を行い、その際も色々な課題に直面しました。私の担当は昇華型熱転写メディアですが、ハード(機器)の開発担当者や協業企業の方々と一緒につくり上げていく過程が忘れられません。

完成したときはどんな想いでしたか?

感動しました! 一人では絶対にできないことが、たくさんの人のアイデアと専門性を結集させることで「実現できる」ことに心を動かされました。ここだけの話ですが、「本当にカタチになるのだろうか?」と不安になったこともありましたので……。

プロジェクトを通して、技術者としての力もついたと思います。エラーが起きた時、最初は先輩に頼るばかりでしたが、終盤には自分の力で原因を究明できて、大きな自信になりました。「DS820DX」に対する世界中からの反響も楽しみでなりません。今の時代、スマホで撮ってデータで保存するのが主流ですが、せっかくなら写真をプリントしてほしい! 世界中の人々に、私たちが開発したプリンターで大切な思い出をカタチにしてもらいたいです。

職種にこだわるのではなく
モノづくりを通じた価値の創出にこだわりたい

モノづくりへの想いはさらに強まりましたか?

そうですね。「未来のあたりまえ」になるような新しい製品やサービス、ビジネスモデルを提案し、カタチにしたいと思っています。先日「新規事業の企画書をつくって、事業部長にプレゼンする」という研修に参加しました。ビジネス化のコツや予算の組み立て方など、すごく勉強になりましたし、企画職の社員だけでなく、開発職の私にも平等にチャンスがあるのだと思えました。この経験を活かして、今後も思いついたアイデアを事業企画に落とし込み、提案していきたいです。いつかカタチにできるよう頑張ります。

そのためにどんなキャリアを歩みたいですか?

開発だけでなく、企画や品質保証といった異なる職種も経験したいです。「DS820DX」のプロジェクトで色々な部署の社員と関わるなかで、一つの価値観に留まっていてはダメだと感じました。もっと多角的な視点で考えられる人に、多様な価値観を持つメンバーをまとめられる人に成長したいと思います。特定の「職種」にはこだわりませんが、モノづくりを通じた価値の創出には常に関わっていたいですね。

Schedule

仕事がある日の1日

  1. 出社
    メールチェックや、その日やるべきこととその流れの確認をします。
  2. グループミーテイング
    週の初めに、テーマの進捗と今週やることを共有します。
  3. インキの作製
    材料種や配合量を変えて、複数のインキを作製します。
  4. ランチ
    同世代の先輩と社内食堂で!
  1. テーブルサンプルの作製
    午前中に作製したインキを使って、サンプルを作製します。
  2. 工場と打ち合わせ
    試作の内容を相談します。工場での作りやすさも考える必要があります。
  3. 評価
    サンプルを使って実際に印画し、性能を評価します。結果を踏まえて今後の実験方針を考えます。
  4. 退勤
    その日にやるべきことが終ったら帰宅!

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