産業制御機器(SCADA)分野でのサイバー攻撃の脅威の概要と予防方法を習得
コース解説
産業制御系システムはこれまで、ネットワークから分離され通信プロトコルも違うため、比較的サイバー攻撃を受けにくいとされてきました。しかしコスト削減や集中管理・遠隔サポートの目的で、LinuxやWindowsのシステムやクラウドとつながるセンサー機器の導入が進んでいることから、サイバー攻撃を受けやすい環境に変わってきたといえ、実際に物理的損害、工場停止に至った事故も発生しています。
ネットワークあるいはデバイス経由による産業制御系システムへの攻撃はセキュリティ製品等の技術的対策だけでは完全に防ぐことが難しく、情報系システムと制御系システムの両方の知識を持つ技術者による判断や対応が必要となっています。
本コースでは産業制御機器(SCADA)分野でのサイバー攻撃の脅威や予防方法の基礎を学びます。
キーワード
産業制御システムセキュリティ サイバーインシデント対応 工場・プラント OTセキュリティ SCADA CSIRT
このような方におすすめ
- CSIRTの役割連携を実践演習したい方
- 産業制御系システム及びそのセキュリティをハンズオンで学びたい方
- 重要インフラや工場、プラントなどで利用される産業制御システム防御手法を学びたい方
隔離された仮想環境上で演習を実施
産業制御系・基礎演習では仮想環境上に産業制御系の模擬プラントを構築し、実際に起きている最新のサイバー攻撃手法に基づいたシナリオによる実践的な訓練を行います。サイバー攻撃を受けた際の対応プロセス(調査、分析、対処、報告)を身をもって体験することにより、システムの脆弱性とサイバー攻撃の脅威を体験学習形式(ハンズオン)でトレーニングします。
- ※1.Programmable Logic Controller:工場などで用いられる制御装置
- ※2.Human Machine Interface:機械とオペレーターの接点となる入出力装置
- ※3.Historian:産業制御分野で用いられる、データ収集・蓄積システム
開講要項
- コース名
- CIRMコース産業制御系・基礎
- 講義形式
- 講義・演習(ハンズオン)
- 受講スタイル
-
集合形式
- 使用する演習環境
- PLC/Windows/Linux
- 受講日数
- 5日間(各日10:00~18:00)
- 定員
- 10名
- 使用教材
- 日本語テキスト冊子
- 到達目標
-
- 産業制御システムに対するサイバー攻撃の脅威をハンズオンで体験し、様々な攻撃ターゲットや攻撃の手口と対処法や予防策を身につける
- 7つのラボ(ハンズオン演習)とワークショップの完了と、ハンズオン後の理解度テストで到達目標達成を測る。
- 受講対象者
-
IT分野で実務経験を持ち、産業制御系システム及びそのセキュリティを学びたい方。
工場・プラントでの実務経験があると望ましい。
- 事前推奨スキル
- Windowsの基礎知識(Linuxの基礎知識もあると望ましい)
- 受講料
- 66万円(税込)
- 会場
- DNP市谷田町ビル
カリキュラム
1日目
- 講義産業制御システム(ICS)基礎
- 講義演習環境解説
- 演習脆弱性評価
2日目
- 演習ICSのサイバー脅威の基礎
- 講義自動化システムに対するサイバー攻撃
3日目
- 演習ICSプロトコルとネットワーク
4日目
- 演習SCADA - HMI - ヒストリアンの脆弱性
5日目
- 演習ICS環境に対するサイバー脅威の認識と保護
開講スケジュール
各コースの募集状況はお問合わせにて事前にご確認ください。
開催月 | 日程 | 期間 | 開催形式 | 受付状況 |
---|---|---|---|---|
2024年3月 |
| 5日間 | 集合形式 | 受付終了 |
2024年9月 |
| 5日間 | 集合形式 | 受付終了 |