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コラム・記事
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バイオマスプラスチックとは|普及における問題点やデメリットを解説
1940年代に大量生産が始まったプラスチックは、家電製品や食品用包装フィルムといった日用品から、建築資材などいろいろな用途に広がり、現在ではほとんどあらゆる製品に使用されています。そのような状況で、「内分泌かく乱化学物質による環境ホルモン問題」、「海洋プラスチックによるごみ汚染」など、プラスチックが環境に与える悪影響が世界的に大きな課題となっており、各国が厳しい規制を実施する方向で立法化が進められています。
プラスチック汚染問題は、生物の生息環境や自然の循環プロセスを変化させ、何百万人もの人々の生活・健康や食料生産能力、海洋環境などに多大な影響を与えています。
この問題には、世界各国で対策が進められていますが、本コラムではその解決手段のひとつである「バイオマスプラスチック」について詳しく解説します。- パッケージ
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サーマルリサイクルとは|問題点とサステナビリティを考察
2020年10月の第203回国会における菅総理大臣の所信表明演説で「グリーン社会の実現」が明示されました。具体的な目標は「2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする」ことです。
その実現のため、「カーボンリサイクル」につながる革新的なイノベーションを推進すると宣言しています。資源エネルギー庁の2021年のデータによると、日本の廃プラスチックの排出量のうち「サーマルリサイクル」は全体の62%と大きな割合を占め、単純焼却と合わせたCO2排出量は年間1,590万トンと推計でき、この量を削減していくことが一つの課題と言えます。(図1参照)
また、「サーマルリサイクル」という言葉は国際的にはリサイクルと見なされないことから、最近は日本でも「サーマルリカバリー」という表現が一般的になりつつあります。
※本コラムでは便宜上「サーマルリサイクル」という言葉を使用していますが、DNPは廃プラスチック由来の熱利用については「サーマルリカバリー」と呼び、リサイクル手法には含めないと考えています。
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プラスチックリサイクルの基礎知識|推進に向けた問題点と解決策は
この記事では、現在注目されているリサイクル可能なプラスチック材料の特徴とリサイクル方法について解説します。
プラスチック循環利用協会によると、2021年廃プラスチック総排出量(824万トン)の分野別内訳(図1の左側円グラフ)では、包装・容器等/コンテナ類が全体の約半分(48.7%)を占めます。また、樹脂別内訳(図1の右側円グラフ)では1位がPE(ポリエチレン)33.8%、2位がPP(ポリプロピレン)24.4%、3位がPS(ポリスチレン)類12.2%、4位PVC(塩化ビニル)8.5%となり上位4樹脂で約80%を占めています。
廃プラスチック総排出量からリサイクルを推進する場合、排出量の上位4樹脂を中心に推進することがいかに重要であるかが理解できます。
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環境ラベルってなんだろう ―知れば商品の見方が変わる?―
みなさんは店頭で商品を買う時、パッケージを見てどのような情報を確認するでしょうか?
パッケージには成分表示、アレルギー表示などさまざまな情報が印刷されています。
その中で近年注目を集めているのが環境ラベルです。
環境ラベルに商品・サービスの環境配慮の取組みを情報として提示することで、生活者は環境負荷低減に貢献する商品・サービスを選びやすくなります。- パッケージ
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ケミカルリサイクル普及のメリットと推進における課題を考察
2022年の日本のプラスチック廃棄物のリサイクル率は下表のようにマテリアルリサイクルが180万トン(21.9% )、ケミカルリサイクルが28万トン(3.4%)で、合計で208万トン(25.3%)となっています。プラスチック廃棄物のリサイクルを推進するためには、ケミカルリサイクルの普及が重要ですが、それにはいくつかの課題が存在します。
この記事では、プラスチック廃棄物を化学的に分解し、原料に変えて再利用するケミカルリサイクルとは何か、またそのメリットや課題などについて解説します。
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マテリアルリサイクルとは|日本における普及の課題と解決策
EU加盟国は、プラスチック廃棄物を原材料レベルに戻して再生利用をする「マテリアルリサイクル」に積極的に取り組んでいます。EU推計(ユーロスタット、2021年)によると、プラスチック包装廃棄物のマテリアルリサイクル率は39.7%(EU27カ国平均)です。最高はスペインの56.4%、最低はマルタの20.5%です。EUのマテリアルリサイクル目標22.5%を達成している国は、27カ国中26カ国であり全体の96%となっています。
一方、日本で生産されたプラスチック樹脂の内、マテリアルリサイクル率(2021年)は21%です。EUと日本双方の公表数字の算出方法には違いがあるため、数字の単純比較はできませんが、EU加盟国は日本よりも高いマテリアルリサイクル率を維持しています。
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生分解性プラスチックは環境に良い? 問題点やデメリットに迫る
地球環境問題として、海洋のプラスチックごみ汚染が深刻化しています。1950年以降に生産されたプラスチックは83億トンを超え、63億トンがごみとして廃棄されたと推定されています。特に、捨てられたプラスチック容器が海に流れ込んだ海洋プラスチックごみは、徐々に劣化・微細化してマイクロプラスチックになり、生態系や海洋環境の悪化などの問題を引き起こし世界的に注目されています。
例えば、死んだ海鳥の胃からプラスチックが見つかったり、また投棄された網などの漁具が海洋生物に絡まったりするなど、生態系だけでなく漁業そのものにも悪影響を及ぼしています。
前述のプラスチックごみ問題についての解決策のひとつとして提案されているものに「生分解性プラスチック」があります。
本記事では「生分解性プラスチック」について、その技術とメリット・デメリットを詳しく解説します。- パッケージ
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モノマテリアルとは|日本における普及の鍵とグローバル比較
2019年5月10日に国連において「各国政府、プラスチックごみを含む有害な化学物質と廃棄物から人間と地球を守るための画期的な決定」が行われました。2019年時点で海洋には1億トンのプラスチックが投棄されており、その大半が陸上を発生源としています。 このようなプラスチック製品はどのような材料で作られ、どのようなリサイクルや廃棄処理が実施されているのでしょうか。また、プラスチックごみの削減や環境負荷の低減はどのように進められているのでしょうか。
本記事では、プラスチック製品の課題とリサイクル方法について詳しく解説します。
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【対談 SuMPO×DNP】
脱炭素の切り札LCA!両社が語る熱い思い「LCAが社会を変える!」カーボンニュートラルな未来に向けたイノベーションが、持続可能な未来を築く道筋となるー。企業の環境負荷低減へと踏み出す一歩を、ともに力強くサポートしてきた2社。一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO ※以下SuMPO)の澤村翔太氏(写真:左)と、DNPの原田 範夫(写真:右)が、LCAの大切さや持続可能な未来への情熱を語り合いました。
(本記事は2023年6月に取材した内容をもとに構成しています。記事内のデータは取材時のものです。)- パッケージ
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カーボンニュートラルな未来への第一歩、サプライチェーン排出量、Scope3を削減しよう!
脱炭素、循環経済、自然共生…。 環境配慮は、サステナブルな世界のために必要不可欠となっています。
そうした環境テーマに挑戦する企業や活動と伴走するのが、DNPの環境配慮デザインチーム 「DNP GREEN PARTNER™」です。- パッケージ
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カーボンニュートラルな未来への第一歩、LCAを活用しよう!
脱炭素、循環経済、自然共生…。 環境配慮は、サステナブルな世界のために必要不可欠となっています。
そうした環境テーマに挑戦する企業や活動と伴走するのが、DNPの環境配慮デザインチーム 「DNP GREEN PARTNER™」です。- パッケージ
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デザインとスポーツの力で、再生プラスチックに付加価値を。
その役目を果たした途端、ゴミとして捨てられてしまうプラスチック製のパッケージ。日本全国の家庭から出るプラスチックゴミは、1年間で130万t(※1)を超え、その削減が大きな課題となっています。DNP大日本印刷はパッケージを製造する企業の責務として、この課題を解決するため、環境負荷を低減する「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING®」の開発など、長く環境問題に取り組んできました。その一環で2020年に立ち上げたのが、再生プラスチックの利活用をデザインの力で広げ、社会で循環させることをめざす「Recycling Meets Design® Project(※2)(以下、RMD)」です。このプロジェクトの第2期メンバーとして参加した元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏と、DNPでプロジェクトの運営に携わる宇都宮由花、綱島成美が、8月に開催された「北海道マラソン2022」のプレイベントである北海道マラソンEXPOの「サステナブルトークセッション」に登壇。ランナーたちがさわやかに駆け抜けた夏の北海道で、サステナブルな未来のためにできることについて語り合いました。- パッケージ
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今注目を集める紙包材の最前線とは?グローバルでの最新事例・紙包材の特徴を解説!
生活者の環境意識が高まる中、さまざまな業界においてプラスチック容器からの脱却が進んでいます。そのような中、包装分野でプラスチックを代替する製品として注目を集めているのが「紙容器」です。カーボンニュートラルの実現に向けて紙資源を利用する「紙化」の動きはひとつのトレンドとして世界的な潮流となっています。
本稿では、紙化が進む海外において取り組まれている、最新の事例を紹介します。また、当社が開発した紙化の動きに対応可能な「スーパーハイバリア紙包材」についてもあわせて紹介いたします。
※2022年8月時点の情報です- パッケージ
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オーガニックをイメージで終わらせない。
デザインとサステナビリティ両立のための化粧品パッケージとは?化粧品業界における新しい潮流である「サステナビリティ」や「オーガニック」というキーワード。広告宣伝やSDGsへの取り組みなど、製品の外側でもこれらのブランディングは可能ですが、パッケージデザインにより自社の取り組みやメッセージを伝えるという選択肢もあります。
この記事では、オーガニックをイメージだけで終わらせないために、デザインとサステナビリティを両立する化粧品パッケージについて解説します。
※2022年6月時点の情報です- パッケージ
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「プラスチック資源循環促進法」成立!化粧品パッケージのこれからの環境配慮トレンドとは?
DNPは1月に開催された第12回 化粧品開発展[東京] -Cosme Tech 2022 [TOKYO]にて、環境に配慮した製品を出展し、ご来場の皆さまから多くの関心をいただきました。会場全体でも、“環境配慮化”を採用した多くの化粧品パッケージが出展されていました。
その背景の一端として、2022年4月より施行される「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック資源循環促進法)」の成立が挙げられます。
そこで今回は、今後の環境に配慮したパッケージの潮流についてご紹介します。
※2022年4月時点の情報です- パッケージ
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食品、洗剤、トイレタリー、工業製品…、包装分野で急速に広がる「紙化」という決断【後編】
包装分野で注目を浴びる環境配慮素材についてレポートするコラム、後編になります。- パッケージ
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食品、洗剤、トイレタリー、工業製品…、包装分野で急速に広がる「紙化」という決断【前編】
包装分野で注目を浴びる環境配慮素材についてレポートするコラム、前編になります。- パッケージ