DNPの情報銀行
私たちの情報セキュリティノウハウで、
大切なパーソナルデータを預かります
情報銀行とは
情報銀行とは、個人のデータ(パーソナルデータ)※1を本人の同意のもと適切な事業者へ提供し、事業者から個人へさまざまな便益を還元する仕組みです。
情報銀行が仲介して個人の同意のもとデータを預かり流通させることで、個人と事業者とのリレーションの在り方を抜本的に変え、豊かな暮らしの実現を目指します。
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- ※1パーソナルデータ:行動履歴、購買履歴、資産状況、健康状態など、個人のあらゆるデータ
情報銀行の活用による変化
従来は、個人のデータが各事業者ごとに管理されており、限られた情報でのマーケティングやサービス提供には限界がありました。
事業者が情報銀行を活用することで、個社では得られなかったデータを用いて、より良いサービスの提供や新たな事業機会の創出に繋げられます。
情報銀行を活用する前の社会
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パーソナルデータが分散して存在。
個人は把握・管理しきれず、使われ方も不安。
事業者は限られたデータでの顧客分析やサービスに限界がある。
個人にとっての変化
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個人がパーソナルデータを情報銀行に預託する。
自身の意思・同意のもとデータを事業者に提供することで、データの用途や流通先を把握・管理できるようになる。
事業者にとっての変化
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事業者が情報銀行を介してデータを取得する。
顧客接点を増やし、正確な顧客分析やニーズに合った商品・サービスの提供が可能になる。
情報銀行が求められる背景
- 1.国内外の規制の強化
個人のインターネットでの活動履歴(検索・閲覧、購買、位置情報、SNSの利用等)は、ビッグデータとして世界中の企業に収集・分析・活用されています。これに対し、データの所有権や管理の不透明性を巡り批判の声が集まりました。そこでEUでは2018年にGDPRが、アメリカでは2020年にCCPAが施行され、「企業中心」から「個人中心」のデータ活用をめざす世界的な潮流を生み出しました。
これを受け日本でもプライバシー保護の動きが進んでいます。2020年に個人情報保護法が改正され、開示のデジタル化やサードパーティクッキーの規制等、企業が対応すべき事項が追加されました。
- 2.新しい価値創造に向けて
こうした規制強化や法律の見直し、データの取り扱いに関わる課題解決に向けた議論が進みました。加えて、2016年に閣議決定された「日本再興戦略2016年〜第4次産業革命に向けて~」では、IoTやAIが重要な役割を果たす第4次産業革命を促し、日本経済を成長させるためにデータを流通させる環境整備が必要だと主張されました。
これら国内での環境変化も追い風となり、日本独自の取り組みとして「情報銀行」が提唱されました。
DNPがめざす情報銀行
DNPは情報銀行を通じ、生活者のライフスタイルに合わせたサービス・便益を提供することで、「生活者の未来を豊か」にし、「企業との円滑なコミュニケーション」が出来る社会の実現をめざします。
DNPは情報銀行の”サービス開発・運営(他事業者とのアライアンス)”と”プラットフォームの構築・提供”を行っています。
DNPは、各社の情報銀行を運営するだけでなく、それぞれの情報銀行を互いにつなぎ合わせる「ハブプレイヤー」として、生活者に快適な情報利活用サービスを推進することに加え、生活者が安全・安心に情報を預託できるプラットフォームを提供することを実現していきます。
よくあるご質問
用語に関するご質問
- パーソナルデータ・ストア(PDS)
- 他者保有データの集約を含め、個人が自らの意思で自らのデータを蓄積・管理するための仕組み(システム)で、第三者への提供に係る制御機能(移管を含む)を有するものです。
- 識別特定情報(個人情報)
- 個人が識別されかつ特定される状態の情報のことです。
それが誰か一人の情報であることがわかり、さらに、その一人が誰であるかがわかる情報を指します。 - 識別非特定情報(パーソナルデータ、IoTデータ)
- 一人ひとりは識別されるが、個人が特定されない状態の情報のことです。
それが誰か一人の情報であることがわかるが、その一人が誰であるかまではわからない情報を指します。 - 非識別非特定情報(匿名加工情報、統計情報)
- 一人ひとりが識別されないかつ個人が特定されない状態の情報のことです。
それが誰の情報であるかがわからず、さらに、それが誰か一人の情報であることが分からない情報を指します。
DNPの取組みに関するご質問
- DNPは情報銀行の実装に向けてどのような役割を果たすのか。
- 各ステークホルダーの皆様に連携・ご協力いただきながら、情報銀行の市場の創出、認知度や理解度の向上、および事業化の環境整備に取り組んで参ります。
- 自社の情報銀行への参入・活用について、DNPに相談することは可能か。
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はい、可能です。本ページの「お問合わせボタン」よりご相談ください。担当者より折り返しご連絡し、お打合せの設定をいたします。
- DNPは過去にどのような取組みを実施したか。
- 2017年より、関係省庁・事業者と実証事業を実施し、複数の業種・業界・テーマでの情報銀行の実用性を検討しております。
例として、観光・地域・ライフコンシェルジュのテーマに関してニュースリリースに掲載しております。
詳細やその他の事例は、個別にお問合わせください。事例集資料をもとにご紹介いたします。 - DNPはセミナーやイベント出展等の情報発信を実施しているか。
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Webセミナーの過去実績や次回の予定は本ページにて更新・ご紹介いたします。ぜひご参加ください。また不定期でメールマガジン「DNP Business Solution News」での発信を実施しております。こちらも併せてご登録ください。
イベント
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DNP P&Iセミナー
DX推進に導く、ヘルスケア情報銀行が描く未来
【本セミナーは終了いたしました】
ヘルスケア領域のデータを収集・分析することで、ビジネスにもたらす価値や活用意義をご説明します。
また、データ流通基盤としての活用が期待されるヘルスケア情報銀行をご紹介します。
・開催日:2022年2月10日(木)10:00~11:10
・開催場所:オンラインセミナー(Zoom)
・受講料:無料
・事前申込制
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DNP P&Iセミナー
DX推進に導く、最新ウェルネスソリューション
【本セミナーは終了いたしました】
ライフログを活用した従業員の健康維持・増進を図るウェルネスソリューションと導入事例をご紹介します。
・開催日:2021年9月28日(火)10:00~12:30
・開催場所:オンラインセミナー(Zoom)
・受講料:無料
・事前申込制
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DNP P&I セミナー
DX推進に導く、情報銀行の可能性
【本セミナーは終了いたしました】
DX推進に対する情報銀行への期待と、各社が取り組む先進事例についてご紹介するセミナーです。
・開催日:2021年7月21日(水) 10:00~12:00
・開催場所:オンラインセミナー(Microsoft Teams ライブイベント)
・受講料:無料
・事前申込制
ニュースリリース
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2023年8月2日
大日本印刷の「FitStats」がヘルスケア領域で初の情報銀行認定を取得
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2022年4月6日
ヘルスケア領域の情報銀行サービス「FitStats」を開始
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2021年4月14日
大日本印刷と産経新聞社の「ライフラ合同会社」情報銀行の事業化に向けた実証事業を開始
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2021年3月25日
大日本印刷とFiNC Technologies ヘルスケア領域での情報銀行事業を共同で構築
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2020年12月10日
大日本印刷と産経新聞社 「情報銀行」の事業化に向け、共同出資の「ライフラ合同会社」を設立
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2020年8月27日
情報銀行事業の実証を簡易に行える「情報銀行サンドボックス」を提供
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2020年1月30日
大日本印刷と産経新聞社 生活者の豊かな人生を支援する情報銀行事業で協業
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2019年11月28日
大日本印刷 富士通と協力して情報銀行のシステムプラットフォームの提供を開始
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2018年11月29日
大日本印刷とJTB 観光分野での情報銀行(情報信託機能)サービスを共同で開発
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2018年11月29日
地域内の情報流通で生活支援を行う「地域型情報銀行」を構築
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2017年12月8日
総務省の「情報信託機能の社会実装に向けた調査研究」を受託