免許証のスキャン画像から偽造でないかを画像処理で簡単チェック

提供終了:運転免許証券面真贋度算出ライブラリー

銀行口座の開設や携帯電話の契約など、本人確認時の本人確認書類の提示では、運転免許証(以下、免許証)が多く用いられることが多いです。このような本人確認のシーンで、「運転免許証券面真贋度算出ライブラリー 」は、スキャナーでスキャンした画像からすぐに偽造であるかをDNP独自の画像処理技術によりチェック(真贋判定補助)できるので、窓口業務システムへの組み込みに最適です。
今まで、免許証のチェックは、目視確認の他、システムでのチェックでは、ICチップ内のデータを読み出す方式が用いられてきましたが、暗証番号(PIN)の入力(8桁:4桁×2)が課題でした。
本製品では、画像処理により、本物にどれだけ近いかの真贋度を算出できるので、暗証番号(PIN)入力の煩わしさから解放されます。
※本製品は、DNPアイディーシステムが提供するソフトウェア開発キット「DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア」に組み込まれています。

提供終了のお知らせ

運転免許証券面真贋度算出ライブラリーは、2019年3月をもちまして提供終了とさせていただきました。今までのご愛顧に心より感謝申し上げます。現在本製品ご利用中のお客様でご質問ご相談がある場合は、弊社担当営業かこちらのフォーム よりお問合せください。

後継製品:DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア

後継製品として、「DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア」を提供していますのでご検討ください。

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特長

免許証の暗証番号(PIN)入力なしで、おもて面のスキャン画像から、本物の免許証にどれだけ近いかの”真贋度”をすぐに算出できるため、本人確認業務のシステムに組み込んだ際に、提示された免許証が、偽造でないかのチェック(真贋判定補助)が簡単にできます。

運転免許証券面真贋度算出ライブラリーの機能と活用シーン

免許証は、本人確認書類として多く使われている

免許証は、日本の人口1億2千万人※1のうち、約65%にあたる8千2百万人※2が所有し、本人確認書類(ID証・身分証名称)としては、最も多く所有されおり、店舗・店頭やWEB(インターネット上)での本人確認など、シーンで多く利用されています。

免許証は、多くの人が所持していますが、ICチップのデータを読み込む際の暗証番号(PIN)※3忘れにより、実質、顔画像や氏名や住所など券面記載情報をICチップ内のデータを読み出せいないため、一般的に初対面の方を対象とする場合、運用が難しいと言われています。

運転免許証のイメージ

免許証のイメージ

運転経歴証明書のイメージ

運転経歴証明書のイメージ

運転免許証券面真贋度算出ライブラリーの機能

運転免許証券面真贋度算出ライブラリー は、DNPの独自の画像処理技術により、免許証の暗証番号(PIN)入力することなく、免許証のおもて面のスキャン画像から、本物の免許証にどれだけ近いかを表す”真贋度”を算出できます。

また、スキャナーに免許証を挿入した際に、免許証(おもて面)の位置を検出機能により、座標の自動検出が可能です。

運転免許証券面真贋度算出ライブラリーはこんなシーンで活躍します

本人確認を必要とする窓口業務

受付窓口のイメージ

今まで、目視確認で行っていた窓口での免許証チェック作業の負荷を大幅に軽減します。
さらに、「偽造免許証がきたらどうしよう」、お客様だから「偽造です」と言いにくい、「トラブルになったらどうしよう」といった、窓口オペレーターの精神的な不安を解消します。

車両を運転するドライバー管理システム

社有車を運転するドライバー

運輸交通事業に関連する企業をはじめ、営業車や社有車を所有する企業では、ドライバーが携帯する免許証の厳格なチェックが求められており、偽造免許証で乗務してしまうなどのドライバーの不正を未然に防ぎ、リスク低減ができます。

推奨ハードウェア

運転免許証券面真贋度算出ライブラリーに対応する推奨ハードウェアは、下記となります。(別途、購入が必要です。)

IDドキュメントリーダー

IDドキュメントリーダー、ID-SR1

IDドキュメントリーダー(ID-SR1)は、スキャナーに免許証を挿入すると、免許証の画像とICチップデータを同時取得が可能なハードウェアです。

イメージスキャナー

イメージスキャナー、fi-65F

イメージスキャナー(fi-65FG、fi-65F)は、PFU社が提供するフラットベッド型のスキャナーです。
スキャナーについての詳細は、お問合わせください。

スマートフォン・タブレットを使ったeKYCでの運転免許証確認をサポート

スマートフォン・タブレットを使ったeKYCでの運転免許証確認をサポート

今まで対面で行っていた各種申請の受付業務を、「ニューノーマルへの対応」や「3密の回避」の観点から、インターネットのサイトによる申請に切り替えるケースが多くなりました。

そのため、インターネットでの口座開設・会員登録ではeKYCが一般化しています。
このようなeKYCによる運転免許証チェックのサポートや効率化には、「ID確認 for eKYC」が最適です。

※eKYC:electronic Know Your Customer(銀行口座開設などで必要な本人確認手続きを電子的に行いこと)

導入事例

「目視での窓口オペレーターによる免許証チェックにかかる時間を短縮」、「窓口ご担当者様の精神的な負担軽減」、「窓口での運用で免許証チェックをシステマチックにすることでお客様とのトラブルを軽減」、「不正行為の見逃しを防止」を目的として使われています。

通信端末等の購入窓口での本人確認

携帯電話の販売窓口

通信端末等の購入や回線契約の際に、本人確認書類をチェック(真贋判定)し、問題ない場合に契約の締結を行いますが、現状、本人確認書類の確認に時間を要し、お客様を待たせてしまうことが課題となっています。

運転免許証券面真贋度算出ライブラリーを用いて、本人確認時に最も多く提示される免許証の真贋度をその場で算出し、真贋判定を補助することで、契約締結までの時間を短縮し、顧客満足度の向上に貢献しています。

大規模イベントで”ボランティアスタッフ”の本人確認システムへの組み込み

大規模イベントの運営スタッフ

大規模スポーツイベントなどのボランティア等の運営スタッフを募集する際に、セキュリティの観点から応募者の本人確認書類のチェックの際に、多く提示される免許証のチェック(真贋判定補助)するシーンで使われています。

※免許証のスキャンはIDドキュメントリーダーを使用しています。

運転免許証券面真贋度算出ライブラリーを組み込んでいる製品

免許証のチェック(真贋判定補助)やICチップデータの読み取りをはじめとしたソフトウェア開発キット

DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア

免許証の画像スキャン・偽造でないかのチェック・ICチップデータの読み取り・ICチップから社員証のように個人認証/個人識別・スキャン画像からOCR(文字認識)など、免許証に関係する機能を簡単にシステム組み込み可能なソフトウェア開発キット(SDK: Software Development Kit )「DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア」の真贋判定補助機能に採用しています。

免許証チェック・アルコールチェックから車両の鍵、ETCカード、給油カードまで一元管理に特化したパッケージ

DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)
DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)

車両を保有する企業において「乗務点呼をシステム化したい」、「免許証の目視チェックで有効期限切れ、運転資格などの見逃しを防止したい」、「免許証チェック・アルコールチェックから車両の鍵、ETCカード、給油カードまで一元管理したい」、「ドライバー情報・確認履歴をデータで管理したい」など、ドライバー管理のパッケージシステム「安全運転管理サポートシステム(VD-3)」の免許証のチェック部分に採用しています。

窓口での本人確認業務に特化し、各種本人確認書類のチェックを簡単にできるパッケージ

ID確定システムPRO
ID確定システムPRO

受付窓口で、「偽造在留カード、偽造運転免許証ではいか目視での判断が難しい」、「本人確認業務に時間がかかっている」、「運転免許証は暗証番号(PIN)を忘れていて本人確認を厳格にできない」、「本人確認書類の偽造で詐欺にあってしまう」といった課題を解決し、ICチップデータを活用し、顧客/ユーザー/会員情報登録のシーンでも業務効率化をサポートする「ID確認システムPRO」の免許証のチェック部分に採用しています。

提供形態

現在は、免許証に関係するシステム開発を支援するソフトウェア開発キット(SDK)「DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア」に、「運転免許証券面真贋度算出ライブラリー」が、組み込まれているため、「DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア」でのご提供となります。

スペック

項目 内容
機能 ・運転免許証の券面(おもて面)位置の自動抽出機能
・運転免許証の券面(おもて面)の真贋度算出機能
入力フォーマット Format24bppRGBカラービットマップ、サブピクセル順はBGRとする。
実際の画像の左上のピクセルを起点に画像下方に向かう順で格納されているものとする。
画質その他 推奨ハードウェアのイメージスキャナーによる解像度600dpi相当の画質であること。
極端な白とびや黒つぶれがないこと。
券面の欠けや隠れ、左右反転、上下反転および変形のないこと。
券面本来の表面状態を著しく損なうようなキズ/汚れ/変色がないこと。
対象スキャナー IDドキュメントリーダー
イメージスキャナー(fi-65F/fi-65FG)
スキャン時の推奨条件 スキャナー制御の推奨環境は、購入前に仕様書でご確認ください。
蓋を閉めてスキャンしてください。
蓋をしない場合、外光の影響や券面の反り等により真贋度を正しく算出できない可能性があります。
運転免許証のみをスキャンしてください。
他の書類などと一緒にスキャンを行った場合、真贋度を正しく算出できない可能性があります。
スキャン時、スキャナー付属の画像処理(フィルタ等)を行った場合、著しく算出結果影響を与える、もしくは算出が不能になる可能性があります。
(ノイズ除去、平滑化、地紋除去、エッジ強調(シャープネス)、平滑化(スムージング)、拡大/縮小、回転処理 等)
スキャン後の画像が以下の場合、真贋度を正しく算出できない可能性があります。
 - ピントボケ(運転免許証のソリ等によるものを含む)
 - 白とび、黒潰れ(コントラスト不良)
 - JPEG 等の画像圧縮(非可逆圧縮)や平滑化処理等の画像処理を行った画像
 - 券面の欠けや隠れ、左右反転、上下反転および変形
 - 券面本来の表面状態を著しく損なうようなキズ/汚れ/変色
推奨スキャンパラメーター 推奨スキャンパラメーターは、購入前に仕様書でご確認ください。
カードデータベース DNP から提供するカードデータベースを変更、修正、改ざんした場合、正常動作の範囲外とします。
(カードデータベースファイルは、開発時点の本物の定義であり、日々、出現する新しいニセモノ(偽造・変造)のパターンに対応し続けるには、定期的な更新が必要です。更新に関する詳細はお問合わせください。)

保守サポート

主な保守サポートサービスは、カードデータベース等のファイル更新です。前述のファイルを更新しない場合、真贋度の算出結果が正しくなくなり、免許証のチェックを正確にできなくなるなどの不具合が生じますので、ご注意ください。

製品の各種ファイルのアップデートが必要な場合は、DNPが提供するサポートサイト(ImagingBOX)からお客様自身でダウンロードしていただく必要があります。
詳細、電話サポート窓口については、下記の「IDソリューション製品サポートはこちら」をご確認ください。

注意事項

仕様に含まれる一部メソッドについては実行時メモリと処理時間を必要とする。以下の実行環境において画像バッファのみでメモリ20MB、処理時間0.5秒前後を要する。(参考値となりますので、詳細は、お問合わせください。)
・Windows 10 (64bit)
・Intel Celeron CPU G3900T 2.6GHz/2.59GHz, 16GB RAM
・推奨ハードウェアのイメージスキャナー(600dpi)による運転免許証スキャン画像2480x3496(pixel)
・IDドキュメントリーダーと併用してICを制御する場合は、PC/SC仕様ではなくNMDA仕様で制御を行ってください。
スキャナ中にICRWへアクセスするとアクセスノイズがスキャナ画像入り込むことがあります。

対象外の機能

・真贋判定の閾値設定値を含むカードデータファイルの作成機能は別途専用ユーティリティツールにより提供されるものとする。
・真贋判定の閾値設定値作成時の学習データとして想定された範囲外の汚れ・欠け・隠れ・経年劣化等による券面表面および券面形状の変化がある券面画像に対しては、券面抽出および真贋度算出機能は、本ライブラリーでは実装しない。
・真贋の判定機能は本ライブラリーでは実装しない。
 ライブラリー呼び出し側で別途判定手段を用意するものとする。
・その他、想定外の使用法および使用条件のもとでの動作については本書の対象外とする。

ご提供・お取り扱いについて

下記の内容をよくお読みいただき、同意いただけることを条件に、運転免許証券面真贋度判定ライブラリーの製品版を貴社にご提供させていただきます。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。本製品版は、一般電子機器、事務機器、情報・通信機器、計測器、家電製品、AV 機器などの、標準用途向けに設計・製造されたものです。 特別な品質・信頼性が要求され、その故障や誤動作が直接人命を脅かしたり、人体に危害を及ぼす恐れのある用途
※( 例:宇宙・航空機器、運輸・交通機器、燃焼機器、医療機器、防災・防犯機器、安全装置など)にお使いになる場合は、本製品版の適合性をお客様において十分テストの上、ご判断ください。
※ これらの用途においては、下記の前提に限ります。
収集データを別の機器へ転送するのみ(転送データが人体へ影響するような機器制御には使用しない)要求品質レベル(使用環境、故障率など)が一般電子機器と同レベル用途の如何にかかわらず高い信頼性が求められる機器にお使いになる場合は、保護回路や冗長回路等を設けて機器の安全を図られると同時に、お客様において安全性のテストをされることをお勧めします。本製品版の使用または使用不能により生ずる一切の損害(事業利益の損失、事業の中断、事業情報の損失、事業機会の逸失、その他の金銭的損失を含むが、これらに限定されない)に関して、弊社は一切責任を負いません。
本製品版をご使用になる前に、仕様書をよくお読みください。本製品版の使用にあたっては、国内外の法令、規則、公的機関からの命令・通達等を遵守してください。本製品版(仕様書を含む)は、直接・間接を問わず、日本国外へ輸出することはできません。貴社による本製品版の使用を原因として、弊社が第三者から何らかの訴えを提起され、またはクレームを受けた場合、貴社は、弊社が被ったすべての損害(当該訴訟またはクレームに対応し、解決するために要した費用、弁護士費用などを含むが、これらに限定されない)を、弊社に補償するものとします。
弊社は、本製品版を貴社に提供したことによって、弊社または第三者が保有する特許権、実用新案権、回路配置利用権、著作権等の一切の知的財産権について、何らの権利も貴社に許諾するものではありません。

デモンストレーションなど

オンラインデモシステム(Microsoft Teams、Zoom)を整備しておりますので、テレワーク(リモートワーク)環境下のデモンストレーションが可能です。

製品に関する不明点のお問合わせやデモンストレーションのご依頼など、お気軽にご連絡ください。

製品の企画・販売元

※内容について、予告なく変更することがあります。

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