埼玉県

デジタルで埼玉県をより豊かに!常設の大型メタバースがリニューアルオープン

埼玉県は、業務のデジタル化による“快適で豊かな真に暮らしやすい 新しい埼玉県への変革”への取り組みとして、2024年4月1日より第2期埼玉県デジタルトランスフォーメーション推進計画を始動しました。 総合ビジョンに掲げる、「サイバー空間とフィジカル空間の融合~新たな空間で活動やビジネスのチャンスが広がる埼玉県へ~」への支援として、DNPが提供する仮想空間を活用した行政DXサービス「メタバース役所」が採択され、2024年8月1日より埼玉県の常設の大型メタバース「バーチャル埼玉」のリニューアルオープンを実施。 本記事では、「バーチャル埼玉」の魅力や、常設の大型メタバースの取り組みをご紹介します。 (※本記事は2024年10月現在の情報です)

「バーチャル埼玉」とは

「バーチャル埼玉」とは、2023年11月に埼玉県庁が開設した仮想空間で、埼玉県の魅力発信の場として、さいたまスーパーアリーナや川越の蔵造りの町並みなどを表現しています。
埼玉県の農産物などをモチーフにしたオリジナルのアバター「ばーたま」で、バーチャル埼玉内を巡ることができます。

バーチャル埼玉空間内イメージ

2024年8月1日より、機能を拡充してリニューアルオープン

2024年8月1日より、「バーチャル埼玉」は魅力発信以外にもメタバース空間で相談や展示など様々なサービスを提供するため、機能を拡充してリニューアルオープンしました。リニューアルオープン後は、県庁の様々な行政サービスを所管する課が、共通のインフラストラクチャーとしてメタバース「バーチャル埼玉」を活用します。今回、DNPは、「メタバース役所」のシステムとノウハウを活かし、monoAI technology株式会社と連携して、以下3つのエリアの増築と空間全体の整備を担当しました。

空間内イメージマップ

(上記マップ画像は2024年9月25日時点です。)

増築エリア①
会話が漏れないようプライバシーに配慮した鍵付きの相談室も用意されている「相談エリア」

増築エリア②
展示会から商談まで、様々な交流の場として利用できる「出展エリア」

増築エリア③
“海以外は全てある埼玉のアウトドア”をテーマに、埼玉のアウトドアの魅力発信、交流を目的とした「アウトドアエリア」*1

「相談エリア」では、小学生~大学生の若者が気軽に参加し、交流・体験・相談できる居場所を目指すバーチャルユースセンターの試行が10月より開始します。相談エリア内にある「車座形式空間」「教室形式空間」ではユーザー同士で交流することができます。また、「鍵付き相談室」では学校や友人などに言いづらい悩みなどを専門のスタッフに相談することが出来ます。必要であれば支援機関につなぐことで学校や家庭以外でも安心して過ごせる場所を提供します。

これら全てのエリアの活用を通じて、埼玉県が掲げる「いつでも」「だれでも」「どこでも」体験できる「サイバー空間とフィジカル空間の融合~新たな空間で活動やビジネスのチャンスが広がる埼玉県へ~」の実現に向け技術支援を行ってまいります。

相談エリアの様子1

相談エリアの様子2

◀▲「相談エリア」の利用イメージ

DNPが提供する「メタバース役所」とは

DNPは、2021年よりXR技術を活用した事業「XRコミュニケーション®事業」を開始し、これまで自治体や教育現場を中心とした、XR関連サービスを開発・提供しています。
「メタバース役所」は、自治体の行政DXサービスとして、2024年7月に提供を開始し、複数自治体で1つのメタバース役所を利用する「共同利用モデル」と、1自治体に対して1つのメタバースで行政サービスを提供するカスタマイズ可能な「個別利用モデル」を揃えています。

メタバース役所内イメージ1

メタバース役所内イメージ2

◀(左)「メタバース役所」空間内、▲(上)「メタバース役所 共同利用モデル」利用イメージ

「メタバース役所」の特徴

DNPが提供する「メタバース役所」には、印刷事業で培った独自の強みがあります。

特長① プライバシーが配慮された空間設計
DNPが長年の事業活動で培ったセキュリティ対策への知見を基に、安全安心な設計基準に則った空間を提供しています。また、空間内でのプライバシー保護のため、アバターを通じた職員との相談時には、特定の空間内のみ音声が聞こえ、外部ユーザーの立ち入りを制限する機能などを有しています。

特長② シンプルな操作性
自治体や教育向けにサービス提供してきた中で改良されてきた、誰もが使いやすいシンプルな操作性を有しています。また、あらゆる方に使っていただけるよう、多彩なアクションによる非言語コミュニケーション機能も備えています

特長③ リアルとの連動
リアルとバーチャルを掛け合わせた、3次元でのコミュニケーションによる、新たな体験価値を創出します。

今後の展開

DNPは引き続き、空間内に新たな機能の実装を目標に開発を進め、実証を通じた操作性の改善などを推進します。

※「バーチャル埼玉」へは以下URLより参加いただけます。
・エリア公開時間 24時間
・空間URL  https://virtual-saitama.pref.saitama.lg.jp/

*1 2024年10月以降にオープン予定

※「XRコミュニケーション」はDNP大日本印刷の登録商標です。 

この事例で導入した製品・サービスについて

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