【セミナーレポート】DNP P&Iセミナー 人的資本経営を成功に導くDX人材育成とコーポレートブランディング
人の力を最大限に引き出すために、企業はどのような取組みをしているのでしょうか? 本セミナーでは、東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)でDX人材育成を主動されている河添裕介氏をお招きし、将来を見据えた企業価値向上を図る、NTT東日本のインナーブランディングの取組みをご紹介いただきました。さらに、トークセッションでは、大日本印刷株式会社(以下、DNP)コーポレートコミュニケーション本部本部長の越智由香子とともに、社員のモチベーションや能力向上、チームの一体感醸成など、コーポレートブランディングにおけるインナー施策の重要性について深掘りしました。本ページでは、セミナーのエッセンスをぎゅっと凝縮したダイジェスト動画と、テキストサマリーをお届けします。(2024年12月公開)
-
本セミナーの全編映像をぜひご覧ください。申し込みフォームが開きます。
-
本セミナーの講演資料をダウンロードしたい方はこちら。申し込みフォームが開きます。
登壇者プロフィール
|
・データサイエンティストチームを立ち上げ、その育成を主動。 |
|
・1993年入社。通信や保険業界などを中心に、クライアント企業のマーケティング、プロモーション支援を担当。 |
こんな方におすすめ
・広報・経営企画部門のマネジメント層の方、ご担当者
・自社の企業ブランディング、インナーコミュニケーションについて興味がある方、課題を抱えている方
・「人的資本経営」「ウェルビーイング経営」といったキーワードをテーマに、自社内で活動されている方
本セミナーのポイント
「人的資本」というと、人事系のテーマと思う方も多いかもしれませんが、実際には、経営戦略や人材戦略に深く関わることであり、広報・IRにおいてもインナーブランディングやアウターブランディングを実施するにあたって課題が出てきています。このセミナーでは、人的資本経営を全体視点、部門横断の視点で考え、本質的な課題の発見につながるヒントをご提供することを目的にしています。
|
ダイジェスト版 動画
動画:人的資本経営セミナーレポート(4:40)
ダイジェスト版よりもさらに詳細をご覧になりたい方は「セミナー全編映像を見る」からお申し込みください。
- ※講演資料はセミナー講演資料の一部となります。
-
※クリックすると、それぞれ別の申し込みフォームが開きます。
自動返信による受付完了メール送付後、3営業日以内に担当者より視聴URLまたは資料ダウンロード用URLを送付させていただきます。 - ※視聴期限は設けていませんが、予告なく終了する場合があります。
- ※本セミナーは企業・法人向けセミナーです。同業他社・個人の方のお申し込みはお断りすることがあります。
- ※セミナー動画の録音録画、複製記録等は固くお断りいたします。
セミナープログラム
- ※リンクをクリックすると、該当するテキストサマリーの箇所へジャンプします。
- ※講演者の所属・肩書などは、2024年9月セミナー開催時のものです。
テキストサマリー
はじめに:5分で学ぶ「人的資本経営」
|
『人的資本経営とは、人材を「資本」としてとらえ、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方』と経済産業省のホームページで定義されています。『機関投資家の非財務資本開示に関する意識調査(2022年)』によると投資家の7割が、投資判断において、人的資本経営に関する情報開示が今後より必要と回答しており、非常に重視しているのがわかります。(※1)
- ※1:出展 『機関投資家の非財務資本開示に関する意識調査(2022年)』 /リンクアンドモチベーション(2024年11月時点)
社員を大切にし、人を育てる企業は、中長期的な視点で持続的な企業価値の向上につながると考えられているためです。日本政府も、人的資本経営の情報開示の義務化に本腰をいれています。
また、近年の労働人口の減少を受け、IoTやAIで、経済成長を維持するためにも企業側でDX人材の教育を行い、社内でのリスキリングや学び直しなども含め、DX人材を育てていくことは、企業成長における施策の一つとして重要視されています。
第1部:DXにおける人的資本経営
社内DX推進の取組みについて話す河添 裕介氏 |
河添氏は、NTT東日本にてデータサイエンティストチームを立ち上げ、その育成を行い、AI分野における新規事業の立ち上げや社内DXを推進されています。
その経験をもとに、DXと人的資本経営の関連性(必要性/重要性)について、取組み事例や人的資本経営を推進する上でのヒントとなるお話をしていただきました。
NTT東日本・河添氏:
企業におけるDX化の本質は、何かしらの技術を導入してデジタル化をすることではなく、業務そのものや組織プロセス、企業文化・風土を変革して、競争上の優位性を確立することです。優秀な技術者が、DXに向けて引っ張っていこうにも、会社全体がついていけず、拒否感が生じたり、活動が断絶するということが起こって、うまくいかないケースが多くあります。
社内DXを推進するには、社員一人ひとりにあったDXを推進する風土を作る必要があり、DXをリードする技術者の育成と業務担当者のスキルの底上げ・マインドの醸成の両輪を回すことが重要です。優秀な技術者が企業に根付き、パフォーマンスを発揮するためには、技術者をけん引するマネージャーの存在が重要であり、人材育成で果たすべき役割があると考えています。
一方、デジタル技術活用人材にとって「技術を学びたいが、何から始めたらいいか分からない状態」が課題でした。そこで、一人ひとりに求められるレベルを明確にし、デジタル技術に対する心理障壁を払拭する取組みを行いました。(中略)
※セミナーでは、人材育成でマネージャーが果たすべき「4つの役割」や、デジタル技術活用人材が「デジタル技術」に親しむ取組みについて具体的にお話しいただきました。
第2部:トークセッション「企業価値の向上につながる取組み…そして課題」
インナーコミュニケーションについて話すDNP・越智 |
最初に、DNPでコーポレートコミュニケーション本部を担当する越智が、インナーコミュニケーションの取組みのひとつとして、イントラネットの運用と改善について話しました。その後、両社の具体的な事例などを交えてトークセッションが行われました。
DNP・越智:
当社のインナーコミュニケーションは、「企業理念や事業ビジョンの浸透」と、社内の情報流通を活性化し(風通しを良くし)、社員が会社の発信する情報を「理解し、自分ごと化し、行動すること」までを促そうとしています。DNPは事業が多岐にわたっていることもあり、部門や事業ごとに、社内の情報流通がサイロ化しやすい傾向にあります。そのため、どのような媒体で、どのように伝えるのが有効かを検討し、施策を打ち続けています。
社内の情報流通の活性化の取組みとして、社内DXの一環として導入したイントラネットの活用があります。社内の情報流通を活性化するため、2019年にイントラネットを刷新しました。情報流通基盤全体を見直すこととし、PC・スマートフォンの両方で閲覧しやすくするなど、情報にアクセスしやすく、また部門からの自律的な発信もしやすくなる環境を構築しました。しかし運用していく中で、実は見てほしい情報にたどり着けていないなどの課題も見つかり、さらなるブラッシュアップを今も続けています。
そこで、情報マネジメントとサイト運用の自立性を両立させながら、イントラネットの情報流通を強化する取組みを行いました。(中略)
※セミナーでは、イントラネットの改善策を具体的に紹介しています。
|
―――社内に取組みをいかに伝えるか。
NTT東日本・河添氏:
DXを推進する風土を作るための取組みを、社内報などで発信していますが、見ている人が限られているように感じます。どういう媒体で、どのように伝えたら本当に多くの人に見てもらえるのでしょうか?
DNP・越智:
技術や社内の制度など、専門的な情報ほど、普通に情報発信するだけでは学びが広がりません。少しでも楽しく読めるように、相手を意識した情報発信を工夫しています。(中略)
※セミナーでは、相手を意識した情報発信の工夫について、社内報の例を紹介しています。
―――最後に、人的資本経営を進めるにあたり、今後挑戦したいことは?
NTT東日本・河添氏:
DXを進める上で、我々の活動はちょうど中間地点です。人が育ち、環境も整い、徐々に実績も出てきました。なので、次は大きな企業価値を生み出すような事業とのシナジーを発揮していきたいです。
DNP・越智:
DX推進では、変化の理由を社員が納得し、楽しく取り組んでほしいと思っています。そのために「何のためにやるのか」をストーリーとして語り、その理解が広く浸透することを大事にしたいです。
※トークセッションでは、「人材育成における“賞賛”の大切さ」「社員による自発的な動きはあるか?」などについても話しています。詳しくは、全編映像をご覧ください。
第3部:コーポレートコミュニケーション領域のトレンドと取組み事例のご紹介
人的資本経営におけるコーポレートブランディングでは、企業の「らしさ」を明確に打ち出して、それを浸透、伝播させることが大事です。
企業価値を高めるコーポレートブランディングのテーマを3つに分けてご紹介します。一つ目が企業の「らしさ」を引き出すパーパスブランディング、そして二つ目が企業の「らしさ」の共感を生み出すインナーブランディング、そして三つ目が企業の「らしさ」を見える化するアウターブランディングです。
それぞれのステップに沿って、取組みをご紹介します。DNPは、企業本来の価値を正しく伝えるコミュケーション活動全般をご支援しています。
|
企業の「らしさ」を引き出すDNPのソリューション
●パーパス・理念浸透施策を支援する「未来デザインワークショップ」 ※詳しくはこちらをご覧ください。
●従業員を動かすコンテンツ手法/経営方針を漫画で紹介
●従業員向けに健康増進参加型イベントを開催
※DNP旅の“よりみち”アプリ YORIP®(ヨリップ)を活用
●統合報告書の制作支援 ※詳しくはこちらをご覧ください。
●IGUD®を用いた、誰にでもわかりやすい情報発信 ※詳しくはこちらをご覧ください。
●Webサイト、コーポレートサイトの構築 ※詳しくはこちらをご覧ください。
|
|
- ※講演資料はセミナー講演資料の一部となります。
-
※クリックすると、それぞれ別の申し込みフォームが開きます。
自動返信による受付完了メール送付後、3営業日以内に担当者より視聴URLまたは資料ダウンロード用URLを送付させていただきます。 - ※視聴期限は設けていませんが、予告なく終了する場合があります。
- ※本セミナーは企業・法人向けセミナーです。同業他社・個人の方のお申し込みはお断りすることがあります。
- ※セミナー動画の録音録画、複製記録等は固くお断りいたします。
-
本セミナーの全編映像をぜひご覧ください。申し込みフォームが開きます。
-
本セミナーの講演資料をダウンロードしたい方はこちら。申し込みフォームが開きます。
-
※YORIPは、DNP大日本印刷の登録商標です。
※IGUDは、DNP大日本印刷の登録商標です。
関連製品・サービス
-
社員のロイヤルティ&企業価値を向上させる社内報制作を支援!
社内報制作支援
テレワークの増加、サステナビリティ・DX・ダイバーシティの推進など昨今の急激な環境変化に対し企業のインナーコミュニケーション施策の重要性は非常に高まっています。そのなかでも、企業理解、モチベーション向上、一体感醸成、相互コミュニケーション創出を生み出す社内報は非常に大きな役割を果たしています。
DNPでは、目的にあわせた表現や内容の設計で、社員の心に響き、行動につなげる社内報の制作を実現し、企業価値向上を支援いたします。
「現状の社内報に満足していない」、「他社の社内報の経験から改善の提案をしてほしい」など、まずはお気軽にご相談ください。 -
コーポレートサイト/ビジネスサイトのリニューアルを成功に導く
Webサイトコンサルティングサービス
さまざまな企業の広報・販促印刷物の制作からWebサイトの構築、運用をご支援してきた豊富な実績・経験を活かし、コーポレートサイトやビジネスサイトのリニューアルを成功に導きます。貴社ビジネスにおけるWebサイトの役割や位置づけ、目的、ターゲットを明確にする戦略フェーズから伴走。スムーズに制作フェーズを実行するために必要な「RFP(Request for Proposal:提案依頼書)」や「要件定義書」の作成も支援いたします。