器の状態のまま、フィルムを簡単に剥がせてリサイクルに回せる紙容器

DNP易剥離紙容器 紙トレイ

簡単に剥がせるプラスチック製のフィルムを紙の表面に貼り合わせて、使用後に汚れたフィルムを剥がすことで、汚れのない紙をリサイクルできる紙トレイです。

DNPでは本製品の回収から再資源化、そして再生した製品の使用まで行う“資源循環システム”を関係企業各社と連携して構築し、トレイの製造から施設内での回収、再資源化したトイレットペーパーなどの施設内利用までの仕組みも提供しています。

目次

DNP易剥離紙容器 紙トレイとは?

器の状態のまま、フィルムを簡単に剥がせてリサイクルに回せる紙容器

油分の多い食品などでも紙容器の紙の部分に汚れが付着しないように、器の状態のまま簡単に紙からフィルムを剥がすことができる紙容器です。
トレイの紙の部分は汚れていないので、簡単にリサイクルに回せます。そのため、容器の洗浄などの設備導入や洗浄に関わる人手が不要となり、回収ボックスの設置で資源循環システムを利用できます。

企業・団体内の食堂やイベント会場の飲食店などから求められる、石油由来原料を使うプラスチック容器から再生可能資源である植物を原料とする紙容器への切り替えや、紙容器の汚れを除いて古紙リサイクルに回せるようにしたいという要望を叶えます。

「DNP易剥離紙容器 紙トレイ」の利用イメージ
フィルムをつまむ(左)→フィルムを剥がす(中央)→紙とフィルムを分離して広げた状態(右)

主な特長

1. 紙とフィルムの貼り合わせをパターン化し易剥離を可能に

器の形状に合わせて、紙とフィルムが接着しやすい部分と接着しにくい部分を印刷手法によってパターン化して貼り合わせます。
この接着のパターン化により、器の状態のまま簡単に紙からフィルムを剥がすことができます。
トレイの紙の部分は汚れていないので、簡単にリサイクルに回せます。

フィルムを剥がした紙トレイは、器の状態のまま積み重ねて回収することはもちろん、簡単に器を広げられるので開いた状態で重ねて回収することもできます。

2. 容器提供から資源の回収、リサイクル製品を提供するまで、トータルな対応も可能

DNPは容器製造だけでなく、容器を使用する企業・団体、使用後の容器を回収運搬する産廃処理業者及び再商品化を行うリサイクラーを連携するつなぎ役となることで、資源循環システムを構築しています。よって、本システムと容器をセットにした提供も可能です。

(1)DNPの工場で「DNP易剥離紙容器 紙トレイ」を製造し、企業・団体に納入します。

(2)企業・団体で使用されたトレイの紙部分を回収します。

回収した紙を使用してトイレットペーパーなどを製造し、(3)企業・団体に提供します。

※工場損紙も産廃処理業者で回収し、分別された紙とともにリサイクルされます。

資源循環システムの流れの例

3. スランプラリーや限定コンテンツを楽しむ仕掛けも

紙とフィルムが二重になっている特性を利用し、フィルムを剥がすことで現れる印刷からアナログやデジタルで楽しめるコンテンツとの組み合わせもオプションとして提案しています。例えばフィルムを剥がすと出てくるAR(Augmented Reality)マーカーをスマートフォンで読み込んで、ARを使ったスタンプラリーや限定コンテンツを楽しむことができる仕掛けも搭載可能です。
イベントにあわせたさまざまな企画が検討でき、紙トレイの回収率向上だけでなく、イベント参加者や施設利用者とのコミュニケーションツールとして活用できます。

活用事例

実証実験の概要
会場内に設置した専用の回収ステーションで分別回収し、分別した人々の意識や回収品の数、環境に配慮した製品の実際の効果などを検証しました。

ニュースリリース
2019年5月30日 環境に配慮した食品容器とトレイでの分別回収とリサイクルの実証実験を日比谷音楽祭で実施

  • 本文中の「リサイクル推進紙容器」が本製品です。

用途例

イベント会場、スポーツ会場、エンターテイメント施設など

ニュースリリース・トピックス

2024年07月11日 汚れたフィルムを剥がしやすい紙トレイを利用した資源循環システムを構築

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