データやソフトウェアを守る根幹となる「暗号鍵」の安全な取り扱いを実現

DNP暗号鍵管理システム構築サービス

自動車メーカーやサプライヤー、重要インフラ向けIoT機器メーカーなどを対象に、認証やハッキング対策等に使用される「暗号鍵」を開発拠点や製造工場内で厳重に管理することを可能にする、高セキュリティな鍵管理システムを構築します。

市場背景 : 暗号鍵管理の重要性

デジタル技術が発達し、あらゆるモノがネットワークを通じてつながるようになった今、通信データやソフトウェアを保護したり、正しい相手を認証したりするために、暗号技術が広く使われるようになりました。暗号技術を利用する際、安全に守らなければならないのが「暗号鍵」と呼ばれる、信頼の基点となるデジタルデータです。通信データやソフトウェアの改ざん、第三者によるなりすましなどの不正行為を防ぐためには、情報システム内でこの暗号鍵を適切に管理することが、情報システムの安全性を担保するためには必要不可欠です。

市場背景、暗号鍵管理の重要性説明図

●自動車業界の動き

特に自動車業界においては、自動運転やコネクティッド化などの技術革新により、100年に一度の大変革期を迎えています。「つながるクルマ」を考慮し、2020年には国連 (WP.29: 自動車基準調和世界フォーラム)により自動車のサイバーセキュリティ(CS)対策が法制化されました。自動車メーカーや自動車部品サプライヤーにおいては、その対応の一環として暗号鍵管理を推進する企業が増えつつあります。

●重要インフラ業界の動き

金融・通信・水道などの重要インフラ領域のIoT化においても、暗号鍵を改ざんできないデバイスで安全に管理するよう規程等で求められており、今後鍵管理の重要性はますます高まってくるものと考えられます。
※金融「EMV Specification」「ANSI American National Standard for Financial Services」、通信「GSMA Specification」、水道「水道分野における情報セキュリティガイドライン」等。

暗号鍵が洩れると一大事

暗号鍵はさまざまなデバイスに書き込まれた状態で流通しますが、書き込まれる前の暗号鍵データを直接取り扱うことの多い開発・製造工程において安全な暗号鍵管理を行っていないと、暗号鍵漏洩のリスクが生じます。実際に漏洩してしまった場合、デバイスの生産停止やリコール、その結果企業の信用失墜などの重大インシデントとなりかねません。暗号鍵は個人情報と同等の扱いとし、社内で安全に管理する必要があります。

暗号鍵漏洩の危険性、管理の重要性説明図


安全な鍵管理を行うために

暗号鍵という重要情報を守るために、暗号鍵を取り扱う開発・製造プロセスにおいては、さまざまな対策を導入する必要があります。
HSM (Hardware Security Module) などの暗号鍵をセキュアに取り扱うためのハードウェアを活用し暗号鍵管理システムを構築・導入するとともに、周辺の各種対策を重ねて行い、安全な暗号鍵管理を実現することが望まれます。

安全な暗号鍵管理の為の対策図



DNPの暗号鍵管理サービス

国内No.1のICカードベンダとして40年以上培ってきた「暗号鍵管理」の技術・ノウハウをベースに、高セキュリティな暗号鍵管理システムを構築します。

DNPご支援範囲の図示

■DNPの暗号鍵管理システム構築サービスの特長

販売形態

■開発受託

お客様のシステムに合わせる形で、受託にて暗号鍵管理システムの開発を行います。

■汎用パッケージ

お客様のシステムとは独立した、暗号鍵管理を行う専用のアプリケーションを提供します。
鍵書き込み部分については、お客様の業務システムと連携する形となるため、業務システムに鍵管理の機能を組み込むための暗号鍵管理ライブラリを提供します。

暗号鍵管理関連ソリューション

暗号鍵管理システムの構築だけでなく、周辺の人・モノ・情報のセキュリティを強固にするための各種ソリューションを提供しております。

暗号鍵関連ソリューション全体図

暗号鍵管理が必要となったものの、何をどうしていいかわからないというお悩みがありましたら、まずDNPにご相談ください。

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