YKK AP株式会社様

DNP社用車管理サービス(Bqey)<ビーキー>で"飲んだら乗せない"を実現!コンプライアンス強化とあわせ、社用車の運用・管理の手間も解消へ!

窓やドア、カーテンウォール、エクステリア商品など建築用金属製品の製造事業を展開するYKK AP株式会社様。全国250の拠点で約1,400台の社用車を運用する同社は、道路交通法改正に伴う飲酒検査時のアルコール検知器使用の義務化を機に「飲んだら乗せない」を実現できるDNP社用車管理サービス「Bqey」の導入を決めました。
今回は同社 総務部 亀井常宏様、白井友和様に、サービス導入の決め手や、導入後の効果などについて詳しくお話を伺います。 (本記事は2024年2月に取材した内容をもとに構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。)

アルコール検知器を導入もコンプライアンス強化に課題。社用車の運用・管理にも手間がかかっていた

YKK AP株式会社 総務部 亀井常宏様

DNP社用車管理サービス を導入する前はどのような課題がありましたか?

亀井様:
DNP社用車管理サービス「Bqey」を導入する以前から飲酒運転の防止には注力していました。検知器を用いたアルコールチェック実施が義務付けられる前からアルコール検知器を導入し、コンプライアンス強化に取り組んでいたのです。

しかし、当時のアルコール検査体制には大きく3つの課題がありました。

1.アルコール検査をしなくても社用車が運転できてしまう状態だった
2.アルコール検査の実施状況の把握に手間がかかっていた
3.社用車の鍵の管理統制が取れていなかった

1つ目の課題は、実際にアルコール検査をしなくても社用車が運転できてしまう状態だったことです。以前はアルコール検知器の利用状況や検査結果に関わらず、社用車の鍵が手元にある状態だったので、厳格に飲酒運転を防げる仕組みにはなっていませんでした。そのため、社内では「飲酒運転を防ぐ仕組みづくりを強化する必要がある」との声が上がっていました。

2つ目の課題は、アルコール検査の実施状況の把握に手間がかかっていたことです。
以前は、ドライブレコーダーとアルコールチェッカーの結果を組み合わせて、アルコール検査の実施状況を確認していました。各エリアで管理をおこなう総務の担当者がおり、2種のデータを集めて、それぞれの時間を手作業で照合し確認していたのです。
データの確認作業に1件あたり20分以上はかかっており、このチェックだけでも大変な労力が必要でした。そのため、2つのデータを連動して効率化することはできないかと検討をしていました。

3つ目の課題は、社用車の鍵の管理統制が取れていなかったことです。
社用車の鍵の管理方法を各拠点に任せていました。例えば、紙の書類で管理している拠点もあれば、口頭でコミュニケーションを取りながら運用している拠点もあったのです。
本社で鍵の管理状況を正確に把握するのが難しく、鍵の紛失などのリスク対応においても課題を感じていました。

アルコール検査と車両管理を連動できるDNP社用車管理システム「Bqey」へのリプレイスを決断

アルコール検知器を使用している場面とデジタルキーを使用している場面

社用車管理システムの導入を考えたきっかけを教えていただけますか?

亀井様:
もともとDNPには、当社の黒部事業所で社用車管理サービスの仕組みの提供をお願いしていました。そのつながりで、DNP担当の方からDNP社用車管理サービス「Bqey」をご提案いただきました。

「Bqey」はデジタルキーとアルコール検査が連動しており、検査をクリアしないと社用車のドアを解錠できません。これは当社が希望する「飲んだら乗せない」を実現できる画期的な仕組みでした。「Bqey」を利用することで、これまで当社が抱えていた「アルコール検査をしなくても社用車が運転できてしまう問題」を解決できると考えたのです。

もちろん、車両管理の効率化にもつながるため、「Bqey」は非常に有効な選択肢でした。

「Bqey」がアルコール検査体制・社用車管理という2つの問題解決につながるサービスだと判断されて、導入を決められたのですね。

白井様:
加えて、鍵の施錠・解錠をクラウド管理・スマートフォンのアプリでおこなうという仕組みが、非常にわかりやすいのも魅力でした。厳格に社用車の管理が可能になるという点でも、社内でのコンセンサスが得られ、採用につながりました。

導入時のDNPのサポートはいかがでしたか?

亀井様:
導入に際しては、DNPに手厚いサポートをいただきました。

実はこれまで当社では、全国の拠点で統一したルール策定の経験があまりなかったため、問題なく進められるか懸念があったのです。しかし、DNPは全国250の拠点に対し、3~4カ月かけて、DNP社用車管理サービス「Bqey」のシステムを導入する綿密なスケジュールを組んでくださいました。このおかげで、円滑に各拠点への導入を進められました。

また、DNPとは週次のミーティングを約半年にわたって実施し、都度発生するシステム導入に関する疑問や悩みに対して、担当の方に素早く対応してもらっています。このことも、安心して導入を進められた一因です。

加えて、管理担当者と拠点長を対象に説明会を開催し、その動画を配信するとともに、当社の仕様に合わせたマニュアルを作成していただきました。そのおかげで、新しいアルコール検査方法や社用車管理システムの内容を、従業員がスムーズに理解できました。

理想としていた「飲んだら乗せない」仕組みを実現。社用車管理の手間もあわせて効率化できた

YKK AP株式会社 総務部 白井友和様

実際にシステムを導入して、どのような効果を感じましたか?

白井様:
システム導入後、2つの効果を実感しています。

1.コンプライアンス強化を実現できた
2.社用車管理の手間を効率化できた

1つ目は、理想としていた「飲んだら乗せない」仕組みを導入したことにより、当初の目的であったコンプライアンス強化を実現できたことです。
DNP社用車管理サービス「Bqey」は、アルコール検査で陰性にならないと鍵が開きません。検査をしないと運転はおろか乗車すらできないため、社用車を実際に運転する社員においては、検査率はほぼ100%となります。予約をしたものの乗らなかったケースもあるので100%ではありませんが、安心につながりました。

2つ目は、社用車管理の手間を効率化できたことです。
DNP社用車管理サービス「Bqey」なら、車両の利用状況や利用者をアプリで管理できます。そのため、以前の社用車管理の体制で必要だった物理的な鍵の受け渡しが不要となり、鍵の保管における業務負荷を削減できました。

また、アルコール検査実施と車両の解錠が連動しているため、「誰が検査をしてどの車両に乗っているか」も把握できます。このことで、ドライブレコーダーとアルコールチェッカーによるダブルチェックの工程がなくなり、データ確認の作業時間削減につながっています。

今後は社用車の保有台数の適正化につなげたい

亀井常宏様がインタビューを受けている風景

今後、DNP社用車管理サービスをどのように活用していきたいですか?
亀井様:
DNP社用車管理サービス「Bqey」を利用していくなかで、社用車の利用状況に関するデータが蓄積され、誰がどれだけ乗っているかという実態の把握にもつながっています。今後は、利用の少ない社用車を明らかにし、利用状況に合わせて社用車の保有台数を適正化したいと考えています。

今回は営業用の社用車にサービスを活用していますが、当社では製造系・管理系の社用車も所有しているため、実際の運用状況を確認しながら「Bqey」のサービス導入検討を進めていきたいです。

YKK AP株式会社様

「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」をパーパスに、窓やドア、カーテンウォール、エクステリア商品など建築用金属製品の製造事業を展開。社員数は国内外合わせて約17,500名。(2024年2月末時点)

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