中期経営計画

DNPグループは2023年2月に「経営の基本方針」を公表し、企業理念に基づき、自らがより良い未来をつくり出すための事業活動を展開することを宣言しました。
そして、同年4月に策定した2023-2025年度の中期経営計画では、「事業戦略」を中心に具体的な価値創出の施策を実行するとともに、それを支える経営資本の強化に向けて「財務戦略」と「非財務戦略」を推進し、2025年度に850億円の営業利益と8%以上のROEを達成することなどをマイルストーンとして設定しました。

/

新中期経営計画の取り組み

長期を見据えたこの計画では、「事業戦略」の大きな柱として、中長期にわたって強みを発揮できる事業ポートフォリオの構築に力を入れています。
それを支える経営資本の強化に向けて、「財務戦略」では財務基盤の安定性を維持しながら、成長投資と株主還元のバランスを最適化し、「非財務戦略」では人への投資の拡大や独自の強みと外部連携を活かした知的資本の強化、環境への取り組みを中心に推進していきます。
このような取り組みを通じて、持続的な事業価値・株主価値の創出を行い、将来的には、過去最高だった1,206億円(2006年3月期)を上回る1,300億円以上の営業利益、1兆円の自己資本、10%のROEを達成していきます。
独自の「Printing & Information」(印刷と情報)の強みを掛け合わせ、パートナーとの連携も深めて、社会課題を解決するとともに、持続可能なより良い社会とより心豊かな暮らしを実現します。

複数人で会議しているイメージ 複数人で会議しているイメージ

目指す姿の実現に向けて

事業戦略
  • 注力事業領域へ2,600億円以上の
    集中投資
    (2023~27年度の 5年間)
    により成長を実現
  • 再構築事業の改革含む
    事業ポートフォリオ改革

強靭な事業ポートフォリオの構築

DNPグループは、中長期にわたって世界の市場で強みを発揮できる事業ポートフォリオの構築を進めています。
市場の成長性・魅力度と事業収益性の二つの軸で、「成長牽引事業」「新規事業」「基盤事業」「再構築事業」の四つに整理・分類し、特に、市場の成長性・魅力度が高い「成長牽引事業」と「新規事業」を「注力事業領域」と位置付けて、グループ全体の5年間の事業投資3,900億円以上のうち、2,600億円以上を集中的に投資していきます。

中長期の事業ポートフォリオ

財務戦略
  • 資本効率向上に向け3,000億円の
    自己株式取得を計画
    (2023~27年度の5年間)
  • 政策保有株式を
    純資産の10%未満に縮減

成長を支える財務基盤の強化

私たちは財務基盤の安定性を維持しながら、成長投資と株主還元のバランスを最適化していきます。
キャッシュについては、2027年度までの5年間で7,500億円以上を創出していく計画です。キャッシュ・アロケーション戦略(配分計画)を通じて、5年間で3,900億円以上を事業に投資するとともに、長期にわたって株主の皆様に価値を提供していくため、株主還元にも積極的に配分していきます。

財務戦略:キャッシュ・アロケーション

非財務戦略
  • 人的資本ポリシーに基づき
    人への投資を拡大
  • DNP独自の強みと外部連携を
    活かして知的資本を強化
  • 「脱炭素社会」「循環型社会」
    「自然共生社会」実現に貢献

人的資本強化

人への投資を企業価値の向上に明確に結びつけていくため、「人的資本ポリシー」に基づき、
グローバルでの『人的創造性(付加価値生産性)』を飛躍的に高めていくことを目指します。

知的資本強化

オールDNPの強みの掛け合わせと社外パートナーとの連携を推進し、
基盤事業の強化と新規事業の創出を推進します。

環境への取り組み

価値創造と基盤強化の両輪で環境課題の解決に取り組みます。

経営目標

2024年度業績予想:中期経営計画との対比