【地方銀行向け】ポイント施策における顧客と地場産業との関係構築とは

日本経済の変化、地方の高齢化・人口減少、企業数の減少による地域経済の縮小は、地場産業に大きな影響を与えています。 この変化が起きているなか地方銀行は、地場産業と、ともに発展し、地域経済の成長を促していくことで、地域にとって必要不可欠な存在であることが求められています。 本稿ではポイント施策を中心とし地場企業の活性化、地域経済の成長につながるサービスの提供を行うことで、結果的に銀行側にもメリットとなる施策案を、事例を交え紹介させていただきます。

目次

1.はじめに
2.地方銀行の課題と目的
3.ポイントソリューションの活用施策案
4.銀行業界のポイント制度のトレンド
5.地方銀行に求められている役割とポイントプログラム

1.はじめに

日本経済の変化、地方の高齢化・人口減少、企業数の減少による地域経済の縮小は、地場産業に大きな影響を与えています。この変化が起きているなか地方銀行は、地場産業と、ともに発展し地域経済の成長を促していくことで、地域にとって必要不可欠な存在であることが求められています。
本稿ではポイント施策を中心とし地場企業の活性化、地域経済の成長につながるサービスの提供を行うことで、結果的に銀行側にもメリットとなる施策案を、事例を交え紹介させていただきます。

2.地方銀行の課題と目的

地方銀行の課題の一つとしてネット銀行の勢力拡大への対策が挙げられます。ネット銀行は企業のメインバンクとしてもシェアが増えつつあり、さらに生活者においても、オンラインで完結することと相性の良いデジタルネイティブ世代を中心に口座数は急速に増加しています。地方銀行はネット銀行と比較された際にメリットを感じられるサービスを提供することで、お客様に選ばれ、使い続けてもらえる銀行になることにつながります。
また地方銀行を選んでくれたお客さまに対して、地場産業商品への誘導、地域マネー(地元スーパー、ドラッグストアなどのハウスポイント等)との連携を促すことによって、銀行から企業への一方通行の流れではなく、循環になるサービスを生み出すこととなり、地域貢献や地方経済の活性化にもつながると考えます。

取り組む課題と目的

3.ポイントソリューションの活用施策案

前項であげた「ネット銀行対策」と「地場産業の活性化」での課題や目的に対してについてポイントソリューションを活用した対策をご紹介いたします。
ポイントサービスはお客さまとの関係性を構築することを目的として銀行以外にもメーカー、小売り・流通、サービス業などさまざまな業界で利用されています。
今回の「ネット銀行対策」と「地場産業の活性化」という点で考えると、ネット銀行に流れないための関係性の維持や利便性の向上に向けた施策や、たまったポイントを地場商品や地域マネーへの交換なども検討し、アプリなどを活用し関係性の強化を行えるポイント管理システムが求められます。

ポイントソリューションによる対策案

4.銀行業界のポイント制度のトレンド

 次に銀行業界で採用されているポイントサービスのパターンをご紹介させていただきます。
施策としては大きく三つのパターンに分けられると考えています。
①「ステージ制」
取引状況(契約サービスの種類、預金などの取引)などをもとにステージ制を実施。
手数料や金利の優遇などを行う。

②「ポイント累計型」
ログインやアンケート回答、給与口座指定、定期預金契約など特定の行動によりポイントを獲得。
共通ポイントや地場流通ポイント、地域マネー、ギフトなどに交換が可能。

③「ステージ制」と「ポイント累計型」両方を採用
①と②両方を採用

銀行業界のポイント制度のトレンド

金融業界に以前から存在するポイントプログラムは、金融商品の取引状況に応じた①「ステージ制」を設けているところが多く、ATM手数料優遇やローン金利優遇など、金融サービスの割引特典にとどまっていました。ですが2021年の銀行法改正により非金融領域への取組みも可能となったことから②「ポイント累計型」を採用し地域創生につなげる銀行が増えています。また銀行業界以外でもD2C(Direct to Consumer)が進み②「ポイント累計型」での自社オリジナルの商品やサービスを運営する企業も多くなってきました。

「ポイント累積型」を採用する銀行の増加

また新型コロナウイルス流行後、どの業界でも「対面」でのサービスだけではなくネットやアプリを利用した「非対面」のサービスが一般的となってきました。このデジタル化の進展により、企業は顧客との関係性の維持や利便性の向上のためにもアプリの活用は必須となってきています。アプリを導入することでポイント施策を進めやすくなるだけでなく、振込みなどの簡単な処理はアプリで行っていただき、本来時間のかけたい窓口に来られるお客さまへの営業業務に注力することも可能となってきます。この様なサービスに合わせて給与・年金の受け取りや、クレジット・光熱費の引落としなど、生活口座として利用されているお客様に対して、自然にポイントがたまっていくサービスを展開できるとより生活者に寄り添った銀行であると伝わります。

②「ポイント累計型」を採用する銀行さま事例

「ポイント累積型」を採用する銀行の例①

「ポイント累積型」を採用する銀行の例②

「ポイント累積型」を採用する銀行の例③

「ポイント累積型」を採用する銀行の例④

5.地方銀行に求められている役割とポイントプログラム

 調査リポート※では今までの「金融業」から「地域のお金を含めたヒト・モノ・情報などをまとめる総合的な相談役」をめざすことが求められています。
今まで多かったポイントプログラムでは「ステージ制」の手数料や金利の優遇にとどまっていました。また「ポイント累計型」のサービスを提供していても「お客さま一人ひとりの行動やライフサイクルまで管理することを想定したシステムを導入されていないことが多くありました。地域のお客さまとの関係性を改めて金融業から相談役に再設計し、地場産業との連携で地域創生を促すためにも「顧客管理を含めたポイント管理システム」は有効な施策です。

当社は「DNP CRMシステム(顧客管理)POINT TACTiX®」といったポイント管理と顧客情報の管理を含めたパッケージシステムを持ち、金融業さまをはじめ、メーカーやサービス業で100社以上の採用実績がございます。導入企業さまにもエンドユーザーにも” 選ばれるサービス”にするために、サービス立案のフェーズから支援させていただいております。

【 DNP CRMシステム(顧客管理)POINT TACTiX サービス概要 】

POINT TACTiXのご紹介 

【 POINT TACTiX を利用した「ポイント」「景品」の交換イメージ 】

ポイント交換サービスのイメージ

※POINT TACTiXはDNP大日本印刷の登録商標です。
※2024年6月時点の情報です。

【 出典 】
※1:ベルフェイス株式会社
「【調査リポート】地銀向けebook「いま地銀が問われる存在意義?全国調査から分かった、目指すべきポジションとは」公開のお知らせ」
https://corp.bell-face.com/news/5915/

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