多様なパートナーとさらなる共奏(共創)に向けて
DNP情報イノベーション事業部は、2024年1月30日(火)~2月2日(金)、DNP市谷加賀町第3ビル 加賀町ホールにて事業部主催のプライベート展「DNP THE SESSION 2024」を開催しました。情報イノベーション事業部 事業企画本部 本部長(現 本社 人財開発部長)の奥村幸一郎が本イベントを総括します。
2024年4月時点の情報です。
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100件超の新たな共奏(創)プロジェクトがスタート
「DNP THE SESSION 2024」には、4日間で予想を大きく上回る約780社、1,200名のお客さまにご来場いただきました。お越しくださった皆さまには、厚く御礼申し上げます。
本イベントのコンセプトは「共奏」で、パネル展示やセミナー、ワークショップを通じて社会課題の解決に向けた新たな対話、すなわち共奏を生み出すことがねらいでした。結果として100件を超える共奏プロジェクトが生まれ、うれしい驚きを持って受け止めています。社会課題に対する皆さまの関心の高さを感じるとともに、私たちに対する期待にも応えていかなければならないと決意を新たにしています。
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「問い」から共奏を生み出し、社会課題解決へのアプローチを探る
本イベントにおける試みのひとつが、ソリューションや商材を前面に展示しないことでした。その代わりに、社会課題の解決に向けて共奏でチャレンジしている取り組み事例をパネルで展示しました。そのパネルには、社会課題に対する着想を促す「問い」を立て、それをフックに対話を生み出し、解決に向けた一歩を踏み出すきっかけをつくることが含まれています。ソリューションや商材ありきではない新しい価値創造のアプローチを提案したい、課題創発型の共奏ビジネスをつくりたいという、私たちの思いの表現でもあります。
ところで近年、企業に求められる在り方が大きく変化しています。かつては環境対応や社会や生活者への配慮はコストとされてきましたが、現在はサステナビリティという概念の普及とともに、企業の成長・発展に不可欠な要素と位置付けられています。あらゆる企業がグローバル視点でのサステナビリティを前提とした事業活動を展開する中で、その事業を採算ベースに乗せられるかどうかが問われています。私たちは、多様なパートナーとともにさまざまなステークホルダーを巻き込みながら、共感の輪を広げていくことで事業の持続可能性を高め、社会への価値提供を通じて世の中になくてはならない存在になっていきたいと考えております。
共奏(創)の効果を最大化するために不可欠な相互理解
DNPは約150年の歴史の中で、印刷(Printing)と情報(Information)を独自の基盤技術として発展させ、デジタルを含む幅広い事業領域で活用しています。お取引先は約3万社を数えます。こうした幅広い事業領域や顧客企業との深いつながりはDNPの強みのひとつで、共奏という枠組みにおいて、DNPとパートナー企業、あるいはパートナー企業同士をつなぐハブという役割を担うケースが増えています。
そして、共奏の効果を最大化するためには、お互いの強みを掛け合わせ、必要に応じて補完し合うという関係性が重要です。私自身はスマートコミュニケーション領域の営業として、ビジネスフォームやICカード、BPO事業に携わってきました。その中で大切にしていたのが「顧客理解」です。お客さまの会社や事業・サービスについてはもちろん、ときにはその先の生活者にまでリーチし、いつのまにかお客さま企業の一員のようにともに課題解決を推進する、すなわち、営業やご提案活動そのものが共奏であり、その活動を通じた「顧客理解」は、DNPの多くの事業に通じるところだと、私は考えています。
一方、社会やビジネスが複雑化し、テクノロジーが目覚ましく進化する現代において、共奏をより一層効果的に進めるためには、このような「顧客理解」に加え、パートナーの皆さまに私たちのことを知っていただくことも不可欠です。深い相互理解が土台となることで、社会課題に対してより多様な視点や手段を持ってアプローチすることが可能となります。
今後もDNPは、私たちが持つあらゆる価値を提供しながら、さまざまな共奏を生み出し、多様な社会課題の解決に取り組んでいきます。本イベントを通じて100件超の共奏プロジェクトが芽吹いたことは大きな成果ですが、裏を返せば、顕在化している喫緊の社会課題はそれ以上に多いということでもあります。スピード感を持って個々のプロジェクトに取り組み、ビジネスに育て上げ、結果、生活者や社会に喜ばれる存在になること。私たちの真価が問われるのは、これからだと気を引き締めています。
皆様から、“共奏(創)といえばDNP”と認めていただける集団でありたい
DNPは、企業としてはもちろん、従業員一人ひとりが本気で社会課題に向き合っています。それを肌で感じたのが、本イベントの会場を活用し、DNPグループ社員とその家族が集まって2月3日(土)に実施したファミリーデーでした。皆、一人の生活者としてさまざまな社会課題に不安や悩みを抱える一方、自分や家族のためにそれを乗り越えて明るい未来をつくりたい、子どもたちのために世の中をより良くしたい、と日々真剣に仕事に向き合っています。当社の従業員は、そんな熱意のある者ばかりだと自負しています。
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これからも私たちは、多様なパートナーと共奏し、さまざまな社会課題に挑戦し続ける集団でありたいと考えています。今回の「THE SESSION」はきっかけのひとつ。どんな些細なことでも解決に向けて真剣に取り組んでまいりますので、これからもお気軽にお声がけください。
今後ともお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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