インバウンド対応のポイントは「コト消費」!
「記憶にも記録にも残る思い出」を提供するために出来る事とは

新型コロナウイルスの影響で、訪日外国人が激減した日本の観光地。観光産業はダメージを受け、倒産や廃業を余儀なくされた企業もあります。しかし、2022年9月以降の訪日外国人数は激増しており、コロナ禍前のようなインバウンド需要が戻ってきています。 そんな時、需要の波にしっかりと乗るためにできることはなんでしょうか。今回はインバウンド対応のポイントや「記憶にも記録にも残る思い出」を提供するための取り組みについて、より日本を楽しんでいただけるサービスなどを解説します。

2023年 3月15 日 公開

外国人が観光で撮影しているイメージ

【目次】

インバウンドとは

インバウンドとは、「日本に訪れた外国人観光客」と訳すことができます。「インバウンド観光」や「インバウンド消費」などの言葉も、現在では耳馴染みがあるのではないでしょうか。
まずは、インバウンド需要が戻ってきた理由を理解しておきましょう。

インバウンド需要が戻ってきた理由

インバウンド需要が戻ってきた大きな理由に、政府が行なっていた「水際対策」が緩和されたことがあります。これまでは危険視されていた「新型コロナウイルス感染症」も、インフルエンザと同様の扱いになったことも大きな要因でしょう。

日本政府観光局(JNTO)の調査では、訪日外客数は、1 月の訪⽇外客数は対 2019 年同月比 55.7%の 1,497,300 人となりました。

インバウンド需要は急速なスピードで復活をしています(2023年2月時点)。今からでもインバウンド対応をしておくことは需要を取り込むために重要です。

インバウンド対応のポイント

では、具体的にどのような対応を取るのがいいのでしょうか。ここからは、いくつかポイントを絞って解説します。ぜひ参考にしてみてください。

訪れる人の目線で考える

インバウンド対応で何よりも重要なのは、「訪日外国人」の目線で考えることです。日本に初めて訪れる人たちは、言葉の問題や文化の違いなどに不安を抱いています。そのため、観光客を受け入れる側は常に外国人目線を意識して、観光を楽しめるような準備を整えてあげる必要があります。例えば、日本に住んでいる外国人をスタッフとして採用し、外国人観光客にも対応できる体制を整える、旅行前の情報収集時に役立つよう、SNSなどの情報発信でも英語や韓国語など多言語に対応することで、海外を視野に入れた発信が可能となります。

記憶と記録に残ることが重要

訪日外国人の多くは、SNSやWebで情報収集や発信をしています。言葉が理解できなくても、写真であれば美しさや楽しさなどを表現することが可能です。写真を撮れる場所や設備を用意することも、インバウンド需要に応える重要なポイントと言えるでしょう。

観光地がインバウンド需要に応えるには

ここからは、観光地がインバウンド需要に応えていくために必要なことや用意しておきたい設備などについて解説します。コストがかかるものもありますが、万全の状態を整えることができれば多くの外国人観光客を呼び込むことにもつながります。

多言語対応の看板やパンフレット

訪日外国人に対応できるよう、多言語対応の案内板やパンフレットを用意しましょう。英語、中国語、韓国語など、日本に来る割合が多い国の言語を用意しておくことをお勧めします。安心して観光を楽しむためにも重要です。

常駐のガイド

また、案内板やパンフレットだけでなくガイドを採用して常駐させることで、細かなコミュニケーションや相手のニーズに対応することができるようになります。訪日外国人観光客は、一度の旅行でさまざまな目的を持っており、それらを達成したいとおもっているのではないかと思います。しかし、コミュニケーションがうまく取れず行きたいところややりたいことができないままに終わってしまうと、旅行も楽しめないかもしれません。特に、その土地特有の風景や体験(伝統工芸や衣装、技術)、アクティビティなどについては、ガイドがつくことでより利用しやすくなります。
大切なことは、「言葉があまり理解できない場所に訪れた場合、何があると助かるか」を自分事としてイメージすることです。ぜひ、それらをイメージしながら需要に応えるための準備をしてみてください。

キャッシュレス決済の導入

海外では、日本よりもはるかにキャッシュレス決済が普及しています。そのため、訪日外国人がキャッシュレス決済に対応できず戸惑ってしまうケースもあるようで、コロナ禍前と比べるとキャッシュレス決済に対応しているお店は増えていますが、それでも観光地の一部では現金決済しか対応していないところもあるようです。
キャッシュレス決済が導入されていれば、通貨単位の違いや複雑な仕組みによって支払いが苦手な外国人でも、ストレスなく支払うことができるでしょう。インバウンド需要に対応する一つの取り組みとして、キャッシュレス決済を導入してみてはいかがでしょうか。

無料Wi-Fiの設置

キャッシュレス決済と同時に導入しておきたいのが、無料Wi-Fiです。道を調べたりスマートフォンを使った翻訳をしたり…と、スマートフォンを活用して旅行する人が多いため、ネットを使う際に便利なのが無料Wi-Fiのスポットです。店舗に無料Wi-Fiがあることがアピールできれば、外国人観光客に利用してもらいやすくなるチャンスなので導入することをオススメします。

「コト消費」を意識したスポット作り

「コト消費」という言葉に馴染みのない方は多いかもしれません。コト消費とは、商品やサービスによって得られる「体験・経験」に価値を見出すものです。インバウンド需要においては、「日本でしかできない経験」や「日本の伝統芸能」をリアルに体験することで、観光客の「コト消費」を満たすことができます。ぜひ、地元の伝統や美しい風景などを見つけて、多くの人の「コト消費」を満たせるよう工夫してみてください。

新しい需要に応える「写Goo!®」

観光地の景色や体験を記念撮影して思い出に残すこともまた、訪日外国人の「コト消費」を満たすことになるかと思います。
当社のサービスである「写Goo!」は、屋内撮影かつ多言語に対応したサービスです。セルフ式の屋内用記念撮影フォトブースを設置するだけで、人手をかけず効率的に撮影サービスを提供できます。その土地ならではの撮影体験ができるので、訪日外国人にも喜ばれるでしょう。海外からのお客様には来ていただきたいけれども、何か体験していただだくことや新しいサービスを考えるのが大変…という方は、ぜひ一度ご検討ください。言葉がいらない写真で、その土地での思い出を残してもらうためのお手伝いを全力でサポートします。

写Goo!常設モデルのイメージ画像

オリジナルデザインの背景合成や複数人での撮影にも対応できる記念撮影フォトブースです。設置先の仕様にカスタマイズした背景デザインで撮影し、お客さまにハガキサイズの写真プリントと画像データを販売します。お客さま自身で操作できるセルフ式のフォトブースなので、カメラマンや販売スタッフの手配は不要。手間なく撮影ビジネスを展開できます。

インバウンド対応のメリット・デメリット

ここまで、インバウンド需要に対応するポイントや取り組むべきことについて解説しました。では、実際にインバウンド需要に対応するメリットやデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

メリット

まずは、インバウンド需要に対応するメリットから解説します。インバウンド需要を取り込むことができると、主に次のようなメリットがあります。

上記はあくまでも一部ですが、インバウンド対応を行うことで得られるメリットは大きいと言えます。

インバウンド需要に対応することで、訪日外国人が日本各地を訪れるようになります。
その過程で、訪日外国人が日本では知られていなかったスポットやイベント・アクティビティを発見することがあります。
訪日外国人の間で人気になると、日本国内でも知られるようになり、新たな顧客を獲得することができるようになると思います。
さらに、訪日外国人がSNSや口コミなどで発信することで、日本国内の他の地域の人々からも注目されるようになります。
その結果、地域全体の活性化にもつながっていく可能性が高まります。
具体的には、以下のようなケースが考えられます。

また、地域の活性化につながる理由としては、以下のようなものも考えられます。

私たちにとっては当たり前のことだったり「何が珍しいのか」と思うようなことでも、海外の人たちからすると貴重なものだったり物珍しいということが考えられます。そこから思いがけない需要の発掘や新商品・サービスの開発につながるケースもあるため、見逃すことなくしっかりとアンテナを張っていきましょう。

デメリット

次に、デメリットを解説します。インバウンド対応は、いいことばかりと思われがちですがそれなりにデメリットもあります。デメリットについては、しっかり理解した上で対応していきましょう。

インバウンド需要への対応を行う際のデメリットは次のとおりです。

インバウンド需要への対応は、多言語対応やキャッシュレスなどやるべきことがたくさんあります。場合によってはかなりの時間をかけなければならないこともあるため、現在不足しているものは何か、それを準備するにはどれだけの時間がかかるのか…などを事前に調べてから準備するようにしましょう。

オーバーツーリズムは、名所への観光客集中してしまうことです。
京都の嵐山なども小径に観光客が集中して混雑が起きたり、ゴミの散乱などの事例もありますので、ネットやアプリなどで混雑状況などを発信したり注意喚起するなどの対策が必要です。

また、国内からの観光客への対応を意識しすぎてしまうと既存のお客様に対してのサービスがおろそかになってしまったり、お客様側に「大切にされていない」と思われてしまうことになりかねません。インバウンド需要と既存顧客への対応は、バランスを意識することが重要です。

戻ってきた波にしっかり乗るために

今回は、日本に戻ってきた「インバウンド需要」について、観光地としてやるべきことや対応のポイント、インバウンド需要に対応するメリット・デメリットなどを解説しました。コロナ禍を乗り越え、インバウンド需要が戻ってきている今だからこそできる対応はたくさんあります。例えば、当社の「写Goo!」はセルフ式の屋内用記念撮影フォトブースです。設置先の仕様にあわせてカスタマイズしたオリジナルの背景デザインで撮影し、写真プリントと画像データをその場で提供します。多言語も対応しているので、訪日観光客にもその土地でしかできない撮影体験を提供することが可能です。設置後の運用(メンテナンスや集金)はDNPが対応しますので手間がかからない点もお勧めの一つです。是非ご検討してみてはいかがでしょうか。

写Goo!常設モデルのイメージ画像

オリジナルデザインの背景合成や複数人での撮影にも対応できる記念撮影フォトブースです。設置先の仕様にカスタマイズした背景デザインで撮影し、お客さまにハガキサイズの写真プリントと画像データを販売します。お客さま自身で操作できるセルフ式のフォトブースなので、カメラマンや販売スタッフの手配は不要。手間なく撮影ビジネスを展開できます。

これまでは対応していなかった観光地も、これから検討する価値は十分にあります。インバウンド需要に対応するメリット・デメリット、ポイントをしっかり理解した上で観光客の心を掴みましょう。

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