DNP券面プリントシステムの住基システム連携機能を解説
~追記情報ミスタイプによるヒューマンエラーを解消~
DNP券面プリントシステムは、自治体窓口での住所・氏名変更など、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書の追記欄への記載をプリンターで印字し追記業務をサポートします。
本ページでは、DNP券面プリントシステムの住民基本台帳システム(以下、住基システム)連携について詳しく解説しています。
※住基システム連携機能は、一体型/フラットベッド型/プリンター型の3バリエーションに対応しています。
(2023年1月時点の情報)
追記業務と住基システムについて
住民の住所/氏名変更など、マイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書等のカードに記載の住民情報に変更が生じる際は、自治体の住基システムに登録されているの住民情報の変更内容にもとづく更新とカードへの追記印字を行う追記業務が必要です。
この追記業務をサポートするシステムが、DNP券面プリントシステムです。
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住基システム連携でタイプミスによるヒューマンエラーを解消
住民情報の登録/更新を行う住基システムとマイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書等のカードへの追記印字するDNP券面プリントシステムは、おのおの独立したシステムです。
従来、DNP券面プリントシステムに追記印字する変更情報は、住基システムの情報を目視確認しながら手入力する運用ですが、この住基システムとDNP券面プリントシステムの2つのシステム連携により、手入力が不要になるためタイプミスによるヒューマンエラーが解消されます。
マイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書等は、ミスタイプによる間違えた内容で追記印字してしまい、カード交換など最悪のケースが発生した場合、自治体内で即日交付できないカードなのでヒューマンエラーによる誤印字は致命的となる場合があります。
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DNP券面プリントシステムが対応する住基システム連携は、A. 住基システムからの「追記情報のコピー&ペースト」とB.住基システムからの「追記情報の自動流し込み」の2パターンがあり、運用・既存システムの状況により選択できます。
A.住基システムからの「追記情報のコピー&ペースト」
住基システムからの「追記情報のコピー&ペースト」は、既存の住基システムを改修することなく、住基システム端末(PC)にDNP券面プリントシステムのアプリケーションをインストールすることで今すぐ運用できる住基システム連携です。(複数の自治体様での実績あり)
※住基システム連携機能(追記情報のコピー&ペースト)は、一体型/フラットベッド型/プリンター型に対応しています。
追記情報のコピー&ペーストの運用フロー
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- ①転入・転居の手続き開始
- ②マイナンバーカード、在留カード等のカードと手続きに必要な書類を受け取る
- ③住基システムで転入転居の手続きを実施
- ④DNP券面プリントシステムのプリンターにマイナンバーカード、在留カード等を挿入
- ⑤住基システム端末(PC)で追記情報をコピー
- ⑥DNP券面プリントシステムの変更内容部にコピーした追記情報をペーストし目視確認
- ⑦追記情報を目視確認しプリンターで印字
追記情報のコピー&ペーストの効果
住基システムからの「追記情報のコピー&ペースト」は、既存の住基システムを改修することなく、すぐに手入力をやめられるため、スタンドアローンで運用している自治体様向けです。(住基システムを改修しないので、初期導入コストを抑えられます。)
※追記情報のコピー&ペーストの場合は、コピーが上手くできていなくて最初の一文字が範囲選択できていなかったなど運用上で間違いが発生しないように目視確認等、運用上で注意を払うことが大切です。
B.住基システムからの「追記情報の自動流し込み」
住基システムからの「追記情報の自動流し込み」は、追記情報の手入力やコピー&ペースト等、ヒューマンエラーを最小限に抑えられる住基システム連携です。
※住基システム連携機能(追記情報の自動流し込み)は、一体型/フラットベッド型/プリンター型に対応していますが、自治体様でお使いの住基システム(メーカー/バリエーション)により対応可否が異なりますので、導入検討の際はお問合わせください。
追記情報の自動流し込みの運用フロー
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- ①転入・転居の手続き開始
- ②マイナンバーカード、在留カード等のカードと手続きに必要な書類を受け取る
- ③住基システムで転入転居の手続きを実施
- ④DNP券面プリントシステムのプリンターにマイナンバーカード、在留カード等を挿入
- ⑤印刷画面で「住基システム連携ボタン」を押し、追記情報が自動流し込みされ、追記情報を目視確認
- ⑥追記情報を目視確認しプリンターで印字
追記情報の自動流し込みの効果
住基システムからの「追記情報の自動流し込み」は、追記情報を住基システムからDNP券面プリントシステムに直接流し込みができ手入力が不要なので、ヒューマンエラーによる誤印字を防止できます。
その他、住基システム運用のセキュリティポリシーにより、住基システム端末(PC)に住基システムアプリケーション以外を入れられない場合、住基システム端末(PC)にDNP券面プリントシステムのアプリケーションをインストールすることなく、DNP券面プリントシステムと住基システムのPCを分ける運用ができます。
運用にあわせて連携パターンを選択しミスタイプによるヒューマンエラーを解消
DNP券面プリントシステムの住基システム連携機能は、A.住基システムからの「追記情報のコピー&ペースト」とB.住基システムからの「追記情報の自動流し込み」の2パターンありますが、いずれのパターンでもマイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書等のミスタイプによるヒューマンエラーが解消できます。
(補足)住基システム連携機能が有効な運用ケース
DNP券面プリントシステムは一体型/フラットベッド型/プリンター型の3バリエーション展開による機能差と、自治体様での運用により住基システム連携が有効な運用ケースが異なります。
一体型のケース
一体型は、住所/氏名等の更新後に追記印字をする運用ケースや在留カード/特別永住者証明書の追記印字頻度が高い場合に有効です。
※一体型は、マイナンバーカードICチップから情報を読み出し印字する機能があるため、マイナンバーカードの場合に限り、住基システムに情報登録/更新、マイナンバーカードのICチップ情報を最新に書き換え、追記印字する運用順序の場合やスタンドアローンでの運用を優先する場合は、ICチップ情報読み取り機能の利用が有効です。(在留カード/特別永住者証明書のICチップ読み取り機能はありません。)
フラットベッド型/プリンター型のケース
フラットベッド型/プリンター型は、マイナンバーカードのICチップ情報読み取り機能がないため、マイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書等のカードは住基システム連携機能活用による手入力をしない運用が有効です。
DNP券面プリントシステムの住基システム連携機能は、A.住基システムからの「追記情報のコピー&ペースト」とB.住基システムからの「追記情報の自動流し込み」の2パターンありますが、いずれのパターンでもマイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書等のミスタイプによるヒューマンエラーが解消できます。
運用にあわせて、連携パターンを選択いただけますので、ぜひお問合わせください。
DNP券面プリントシステムのバリエーション展開
DNP券面プリントシステムは、自治体様の運用にあわせて一体型/フラットベッド型/プリンター型の3バリエーションを展開。
DNP券面プリントシステム(一体型)は、とにかくミスを0に近づけてなるべく手入力をなくしたい場合にオススメで、ICリーダー/スキャナ/カードプリンターが一体となり全機能に対応したハイスペックモデルです。
アプリケーション画面で、「スキャンした画像から印字位置を微調整する」という機能も持ったカードプリンターとスキャナをセットにした、機能と価格のバランスを重視したミドルスペックモデルです。
手書きをなくし、カードプリンターを導入して裏書業務の効率化と住民サービスの向上を図りたいが、導入コストを極限まで抑えたい、といった要望を実現した印字機能に特化したエントリーモデルです。
製品の企画・販売元
※内容について、予告なく変更することがあります。