ライブ配信でファンを増やす工夫とコツ
リピーターを作るための配信方法や必要ツールを紹介!
ライブ配信は、企業やサービスのファンを作り、ユーザーとの親交を深めながらコミュニティを形成するのに役立ちます。しかし、ライブ配信の視聴者数を増やすコツがわからずに迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで、このコラムではライブ配信でファンを増やす方法やコメントされやすい配信方法を特集します。ライブ配信のノウハウを知りたい方に役立つ情報を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
2023年2月公開
目次
ライブ配信の目的
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ライブ配信とは、撮影した映像をストリーミングサーバーに送信し、視聴者がリアルタイムで映像を見られるようにすることを指します。企業がライブ配信を行う主な目的は、以下の通りです。
■企業やサービス(商品)のファンを作る
■ロイヤリティの向上
■ユーザーとの親交を深める
ライブ配信ではコメントを通じて視聴者と直接やり取りできるため、企業やサービスの魅力を伝えやすく、ファンの増加やロイヤリティの向上を見込めます。また、近い距離でコミュニケーションを取ることで、企業とユーザーの親交を深められるでしょう。結果として、売上アップや新規顧客の獲得につなげるのがライブ配信の目的です。
新規視聴者を増やすためのポイント
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ライブ配信の新規視聴者を増やしたい時は、工夫を加えることが大切です。ライブ配信で意識しておきたい主なポイントをチェックしましょう。
【新規顧客を増やすためのポイント】
■配信内容が一目でわかるようにする
■配信時間をターゲットの属性に合わせる
■配信時間は長めにする
■他のサービスや人とのコラボ配信
■事前にしっかり告知する
それぞれの具体的な内容やコツはあとの項目で詳しく解説していますので、ぜひライブ配信に役立ててください。
配信内容が一目でわかるようにする
ライブ配信を見てもらうには、コンテンツを充実させるのはもちろんのこと、サムネイルを見ただけで興味を持ってもらうことが大切です。そのためには、文字数やキャッチフレーズを工夫してライブ配信の内容をわかりやすく記載する必要があります。
■読みやすいサムネイルの文字数:9〜13文字
■新規が入りやすいキャッチフレーズ例:「初見さん歓迎!」「○○特別企画」など
他には、ライブ配信を行う日時やテーマなど重要な文言に【】をつけて目立たせたり、文字に縁取りをして読みやすいようにしたりするのもポイントです。
配信時間をターゲットの属性に合わせる
獲得したい視聴者層(ペルソナ)を設定し、それに合わせた時間帯に配信を行うことも重要です。例えば、サラリーマンを対象としているのに、一般的な企業の勤務時間にライブ配信を行っても視聴者の増加は見込めません。通勤時間の7:00〜9:00、昼休憩が入る12:00〜13:00、仕事帰りに一息つける20:00〜23:00といった時間帯を目安にすると良いでしょう。
ターゲットが主婦層であれば家事がひと段落した13:00〜16:00のタイミング、学生であれば授業が終わる夕方以降〜19:00といったように、属性に合わせて配信時間を意識してみてください。
配信時間は長めにする
配信時間を長めに設定すると、新規視聴者に気づいてもらいやすくなります。逆に、短い配信時間だと新規視聴者が気づく前に終了し、リスナー獲得のチャンスを逃してしまうかもしれません。
配信時間は1回あたり2〜3時間ほどが理想ですが、最初は長時間の配信が難しいと感じることもあります。慣れていないうちは無理をせず、1時間ほどの配信でも十分です。自分なりのやり方でライブ配信に慣れていき、少しずつ時間を伸ばしていくと良いでしょう。
他のサービスや人とのコラボ配信
他のライブ配信者とコラボすると相手のリスナーも自動的に配信を見るようになるため、新規視聴者の獲得につながります。また、自分とは異なるジャンルの配信者と組めば、今までつながりのなかった分野の視聴者が増えるきっかけにもなるはずです。
自分のライブ配信に他の配信者が遊びに来てくれた場合は、お返しとして相手の配信にも出演すると良いでしょう。配信者同士で交流を深めると、困り事を相談できたり、別の配信で自分のチャンネルを紹介してくれたりといったメリットがあるからです。積極的なコラボで工夫を凝らし、面白いライブ配信をめざしてはいかがでしょうか。
事前にしっかり告知する
リスナーやフォロワーが0の状態からスタートする時は、事前にしっかりと告知をすることが重要です。ひとつのライブ配信サーバーのみで視聴者を集めることは難しいため、TwitterやInstagramなど他のSNSを活用してみてください。
SNSで告知をする時は、文字だけでなく画像も載せると配信内容がわかりやすくなり、新規視聴者獲得につながります。また、他の配信者とコラボする時は相手のライブ配信で告知をしてもらうのもおすすめの方法です。
リピーターとなるファンを増やす工夫
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新規視聴者を獲得したら、リピーターとなってもらう工夫も必要です。リピーターが増えれば、商品やサービスのファンになる人も増え、最終的には収益の増加にもつなげられるでしょう。リピーターを増やすためのおすすめの方法は、以下の通りです。
【リピーターとなるファンを増やす工夫】
■視聴者との距離を縮める
■SNSなどと連携する
■時間や曜日を決めて定期配信する
■適切な企画・テーマを考える
ライブ配信によってファンを増やすと、安定した売上基盤作りや、ファンの口コミによる新規顧客獲得、広告費の削減といったメリットがあります。こうしたファンマーケティングならではの利点を活かせるよう、リピーターを増やす工夫を取り入れてみてください。
視聴者との距離を縮める
1人の配信者と多数の視聴者という構図だと一方的な配信になりやすいですが、コメントを拾って一人ひとりと向き合い、視聴者との距離を縮めることを意識してください。
【視聴者との距離を縮める配信方法】
■コメントは全て読み上げる
■視聴者が参加できるような企画をする
■視聴者さんを名前で呼びかける
視聴者にとって、ライブ配信中に送ったコメントを読んでもらうのはとてもうれしいことです。例えば、リピーターの人がいた場合は「またコメントを送ってもらえてうれしいです!」「○○さん、また来てくれたんですね」といったように相手を覚えていることを伝えれば喜んでくれるでしょう。視聴者全員の名前を覚えるほどの意気込みで接することがリピーターの確保につながります。
SNSなどと連携する
InstagramやTwitterをはじめとしたSNSと連携すると、配信外でのやり取りが可能になる他、配信では話さない内容を気軽に発信できたり、視聴者のニーズを聞けたりといったメリットがあります。SNS上で視聴者と親交を深めれば、ライブ配信にも参加してもらいやすくなるでしょう。
連携の際には、ライブ配信のチャンネル説明欄にはSNSのリンク、SNSの説明欄や投稿にはライブ配信サイトのリンクを記載し、相互的なつながりができるよう工夫するのがポイントです。SNSを通して「この商品のことをもっと知りたい」「企業の人と話してみたい」と視聴者が思えたら、ライブ配信に参加する可能性が高まります。
時間や曜日を決めて定期配信する
時間や曜日を決めて定期配信すると「毎週○曜日は□□の配信を見よう」といったように視聴者が日々の予定に配信を組み込んでくれることが増えます。逆に、いつ配信するかわからない状態が続くと視聴者は予定が立てづらいため、リピーターを逃す原因になるでしょう。
新規視聴者に配信を見る習慣がついてリピーターとなれば、視聴者数の安定につなげられます。最終的にはライブ配信が視聴者の生活の一部になれるよう意識して、継続的に配信を行うことが大切です。
適切な企画やテーマを考える
リスナー層を把握し、どのようなことを望んでいるのか汲み取った上で企画やテーマを考えるようにするのもポイントです。配信中にリスナーへ質問を投げかけ、どのような企画やテーマを求めているのか聞いてみてください。ただし、ライブ配信中のコメントで細かなニーズまで拾うのは難しいため、SNSでもフォロワーの要望を聞くと良いでしょう。
例えば、リスナーが応援したくなるチャレンジ企画や、リスナーからの質問に答える一問一答企画など、ライブ配信が盛り上がるイベントは多種多様です。リスナーのニーズを汲みながらいろいろなイベントを試し、鉄板ネタを見つけてみてください。
質の高いライブ配信を行うための必要なツール
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クオリティの高いライブ配信で視聴者を獲得するためには、コンテンツ内容だけでなく使用するツールにこだわることも意識してください。高性能な機材を使えば、リスナーもリアリティを感じながらライブ配信を楽しめるでしょう。
【ライブ配信時にこだわりたい必要ツール】
■カメラ
■ライト
■マイク
■ミキサー
■キャプチャボード
ミキサーとは、音量・音質を整えるためのツールです。同じ空間で複数人が同時にライブ配信を行う時や、BGMを流しながら配信する時にミキサーを使えば、マイクの音声が聞きやすくなるよう調整できます。
キャプチャボードは、カメラで撮影した映像をライブ配信用のリアルタイム映像に変換して出力するためのツールです。キャプチャボードがないと配信用パソコンに映像が認識されないため、全てのライブ配信に必要不可欠なものだと言えるでしょう。
DNP ファンメディアプラットフォームでできること
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DNP ファンメディアプラットフォームは、ライブ配信をしながらコミュニティを作るのに役立つサービスです。クラウド型の動画配信プラットフォーム・ULIZA
と提携しており、さまざまな用途でのライブ配信や効率的な活用を支援します。
なお、ライブ配信でユーザーのコミュニティを作り、企業戦略に活かすことをコミュニティマーケティングと呼びます。「コミュニティから得た情報をマーケティングに活かす」「コミュニティを通じて新規顧客を獲得する」といったことにつながるのが特徴です。
コミュニティを作るメリット・デメリット
コミュニティづくりの主なメリット・デメリットは以下の通りです。利点を活かせるよう、デメリットとなるタスクを解消しながらファンコミュニティを作ってはいかがでしょうか。
【ライブ配信しながらコミュニティを作るメリット】
■コアなファンを作ることができる
■ロイヤリティの向上
■ユーザーのニーズをとらえやすい
【ライブ配信しながらコミュニティを作るデメリット】
■コミュニティの育成には時間と労力がかかる
■成功させるにはスキルも必要
なお、DNP ファンメディアプラットフォームは、ライブ配信以外に有料会員登録(サブスクリプション)、Web記事の配信、会員ポイントの付与などにも対応しています。マーケティング施策に合わせた方法をご活用ください。
DNPの関連サービス
DNP ファンメディアプラットフォーム
ファンとは、企業活動におけるビジョンや価値観に共感する大切なお客さまです。ときにファンは自ら発信者となり、さらなるファンを呼び込んでくれる可能性があります。 つまり、ファンが集い、ファンを広げ、ファンを育てる場所を持つことで、ファンがメディアとなり、ビジネスをより強くします。 DNP ファンメディアプラットフォームは、低コストで手軽に課金対応、会員制メディアを構築するサービスです。
まとめ
ライブ配信で企業やサービスのファンを増やし、マーケティングに役立つコミュニティを作るためにはコツを取り入れることが大切です。新規視聴者獲得を狙う際には配信内容がわかりやすいサムネイルを作り、事前告知にこだわると良いでしょう。リピーターを増やすには、視聴者との距離を縮め、SNSとの連携を行うのがおすすめです。
また、ミキサーやキャプチャボードなどライブ配信に必要なツールを揃えておけば、質の高い映像を視聴者に届けられるようになります。ライブ配信を通じたコミュニティづくりを考えている場合は、DNP ファンメディアプラットフォームも、ぜひお役立てください。
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