ウォーキングラリーイベントで持続的な健康支援とインナーコミュニケーションを実現した旅の“よりみち”アプリ YORIP®
2020年から始まった、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛。テレワークが増加し、運動不足や社内コミュニケーションの減少を問題視する声も増えていました。そんな問題を解決するため、DNPグループでは労使共催イベントとして、DNP旅の“よりみち”アプリ YORIP(ヨリップ)(以下、YORIP) を活用した非集合型ウォーキングスタンプラリーを実施しました。
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2023年4月28日 公開
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目次
コロナ禍で減少したコミュニケーションと運動習慣
――まずは、今回のイベント実施における皆さんの役割分担について教えてください。
奥田: 私たち人事本部労務部は、主にイベント開催に向けた社内の調整や従業員への告知を担当しました。労働組合では組合員へのイベント周知やアンケート集計をしていただいています。イベントの企画や準備、実施期間中の対応などは、主にDNPファシリティサービスが行いました。
労務部とDNPファシリティサービス、労働組合が協力して企画運営を行っています。
――コロナ禍で一番の課題となっていたことは何でしょうか?
羽牟: 社内コミュニケーションの不足です。特に工場(製造職場)の一部の従業員からは、悩みの声が多く出ていました。コロナ禍以前は、休憩時間の雑談が息抜きになっていました。感染が拡大した際に、感染症対策の一環で、休憩中の会話を自粛する拠点も一部ありました。その上、対面での社内イベントも減ってしまったので、ストレスを感じていたと思います。
奥田: 一部の職場ではテレワークが増え、従業員の外出頻度が低下したことによる運動不足、健康への影響も課題でした。
――コロナの影響で中止された社内イベントはありますか?
新井: 対面でのイベントは中止になりました。実は10年以上前から、ウォーキングスタンプラリーのイベントは実施していたのです。参加者全員で集まって行う「集合型」のリアルイベントで、毎回数百人が集まるほど人気が高かったのですが、コロナの影響で2回中止せざるを得ませんでした。でも、ウォーキングスタンプラリーイベントの開催を望む従業員やご家族の声が多かったです。
羽牟: ちょうど感染症対策による社内コミュニケーションの減少や、運動不足が問題となっていました。オンラインイベントとしてウォーキングスタンプラリーを復活させればそのような問題も解決できるのではないかと考えていたところに、YORIPを活用した企画の提案をもらいました。
多くの参加者が同じタイミングでイベントを楽しめる「YORIP×ウォーキングスタンプラリー」
――新井さんはこのイベントの企画から準備まで携わっていらっしゃいますね。開催までにどのような準備を行うのかお聞かせください。
新井: まずはエリアを選びます。関東と関西、それから事業所や工場があって、前回の開催地と被らない地域を選定します。その次はルート設定。「自然」「観光地」「食べ歩き(※)ができる場所」が揃ったルートを探します。
ルートを決めた時に、必ず開催地に足を運び、歩道が狭くないか、ルートの途中で突然急傾斜の階段が出てきたりしないかを歩いてチェックしています。そうしてできあがったルートをYORIPに登録し、紙の地図とグルメマップ、マニュアルを用意したら準備完了です。
- ※コロナ禍での食べ歩きは自粛してイベントを開催いたしました。
――ウォーキングスタンプラリーイベントの流れを教えてください。
奥田: まずはイベント告知をします。基本的には社内イントラとサイネージで告知を行いますが、工場では掲示板にポスターを貼ったり、申込書を配布してイベントを周知してもらいます。工場では、印刷機のオペレーターが多く、普段から業務でパソコンを使うことが無い従業員もいるので、掲示板の周知が非常に有効です。事務職場であっても、やはり大きくカラフルなポスターが職場の掲示板に貼ってあると目を引きますよね。
新井: 次に、社内で申し込みをしてもらいます。その後、実施期間中の好きな日に現地に行き、YORIPアプリでウォーキングスタンプラリーを実際に歩いてもらいます。スタンプをすべてクリアする必要はなく、最低2カ所のスタンプを回ってもらえれば、イベント後の抽選会に参加できます。
――このウォーキングスタンプラリーのイベントを通して、どのくらいの距離を歩くのでしょうか?
新井: 複数回参加している人が多い関東のルートは、すべてのスタンプを回ると約8kmの距離を歩くように設定しています。それ以外の地域は約6kmのコースが多いです。どちらも、ゆっくり歩いても2時間程度で回りきれます。ご飯を食べたり、お土産屋さんへ寄り道しても、半日あれば十分楽しめます。
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――もし実施をするとして、実施期間中に何か事務局で対応をすることはありますか?
新井: YORIPを利用するようになってからは、まったくありません。緊急連絡先は事務局であるDNPファシリティサービスにしていますが、連絡がきたことは今まで実施してきたイベントではありません。リアルイベントの時は、ルートの途中にスタッフが立っていたりもしましたが、YORIPを導入してからはそれもなくなりました。スマートフォンの充電がなくなった時のことも考えて紙の地図も配布し、参加者だけですべて完結できる仕組みにしています。
――YORIP×ウォーキングスタンプラリーのイベントは、健康経営やインナーコミュニケーションの観点でどのような立ち位置だとお考えですか?
奥田: 「歩く」という運動は、手軽かつ誰にとっても身近な健康習慣。ウォーキングスタンプラリーは、その習慣付けの後押しをするイベントです。健康経営の一端を担っていると考えていいのではないかと思います。
羽牟: インナーコミュニケーションの面では、参加した人たちの共通の話題として機能し、社内のコミュニケーションに一役買っているようです。
感染症対策をしながら、イベントを楽しむことができる「YORIP」
――今回YORIPに着目した狙いはありますか?
新井: YORIPをDNPの新サービスとして立ち上げる際にコラボしたことがあったので、オンラインのウォーキングスタンプラリーイベントの企画を聞いた時、すぐに「YORIPを活用しよう!」と思いつきました。YORIPはもともと、旅先や町歩きで“よりみち”という楽しみ方を促進するアプリですから。
ルートも全国各地のものを取り揃えてありますし、各自のスマートフォンで実施できるので、分散して大勢の人が同じイベントに参加でき、現地でのオペレーションも最低限に抑えることができます。コロナ禍において、密を避けながらイベントを楽しむのに最適なツールだと思いました。
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――実際に、YORIPを利用してわかったメリットは何でしょうか?
羽牟: メリットはたくさんありました。参加者からの感想でも多かったのが、まず「自分の好きな日に実施できること」です。YORIP導入前までは、雨が降っても、少雨であれば実施し、土砂降りになれば中止とせざるを得ませんでした。でもYORIPを導入してからは、参加者自身が天気の悪い日などは避けて参加できるようになりました。次に「参加しやすいこと」です。リアルイベントは、参加者全員で集まってすべてのスタンプを回るという流れでした。イベント後には懇親会などが開催され、ご家族とのスケジュールが合わずに参加を見送っていた従業員もいました。しかしYORIPを使用すれば、帰るタイミングも自分で決められます。
新井: そのためか、申し込みはリアルイベントの時より増加しています。YORIPを活用したことによって、社内イベントに参加するハードルがかなり下がったのではないかと思います。
――ウォーキングスタンプラリーイベントは、地域創生にどのような影響を与えているとお考えですか?
羽牟: 参加者が途中でご飯を食べたり、お土産を購入したりすることで、その土地の新たな魅力の発見、愛着を持つことなど地域創生につながっていると思います。YORIPには、ルート周辺の寄り道スポットやご飯屋さんの情報も載っているので、ウォーキングスタンプラリーの途中で気になるお店に立ち寄る人も多いと思います。
奥田: 新井さんたちが作ってくれる、紙媒体のグルメマップもありますしね。美味しいお店を紹介してくれているので、つい寄り道してしまいます。
羽牟: また、最近では、旅行ついでに各地のウォーキングスタンプラリーイベントに参加する人が増えてきています。参加者がそのイベントに行った時の話をすることで、周りの人の旅行意識も高まり、次の旅行者につながるのではないかと考えています。皆さん、新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、旅先のイベントを楽しんでいるようです。
実施地域の拡大や自治体との連携強化。地域創生につながるイベントへ
――今後YORIPを活用して、どのような社内イベントを行いたいですか?
新井: まずは、箱根と塩原にある保養所付近のウォーキングスタンプラリーを開催したいです。休日に保養所を利用している従業員は多いですし、楽しんでもらえるのではないかと。平日の保養所利用の促進にもつながると思います。
羽牟: 私は、「謎解き」と「ウォーキングスタンプラリー」を掛け合わせたイベントをやってみたいです。
以前も社内イベントで脱出ゲームを行ったのですが、その時の反響が良かったので。謎解き以外にも「音楽」や「食」など、さまざまなジャンルと掛け合わせたウォーキングスタンプラリーイベントを企画していきたいです。
――今後、このイベントの開催拠点を増やしていく予定ですか?
羽牟: できればそうしたいと思っています。まずは拠点がある地域と、「開催してほしい」という要望があった拠点から順々に実施していきます。また、今後は自治体連携も強化していきたいです。ルート内のお店で社員証を見せたら割引があるなどの連携を取ることができれば、参加者がお店で食事や買い物をする機会も増え、地域活性化につながると思います。
奥田: 健康増進、地域活性化の側面でも、ぜひ拡大していきたいイベントです。今後も3部署で協力して、改良を図っていきます。
(了)
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健康経営やサステナブルな活動に関心のあるお客様、健康保険組合・労働組合・CSR推進部・広報・総務・人事ご担当者様におすすめ!従業員の健康維持とインナーコミュニケーション、地域活性を同時に実現可能です。
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