デジタルアーカイブってこんなにも便利

【印刷会社社員によるコラム 第2回】紙とデジタルデータ、どちらのほうが長持ちするかといえば、圧倒的に紙のほうが長期間の保存に向いています。しかし、それにも勝る利便性がデジタルデータにはあります!


このコラムのポイント

  • 省スペース化だけではない、デジタルアーカイブのメリット
  • 紙では困難な検索&共有という付加価値
  • 時間 + 作業 + スペース の3つの視点でコスト削減

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デジタルデータで生まれる4つのメリット

紙とデジタルデータ、どちらのほうが長持ちするかといえば、圧倒的に紙のほうが長期間の保存に向いています。デジタルデータは、保存媒体に寿命があり、更新し続けなければ維持することはできません。
しかし、それにも勝る利便性がデジタルデータにはあります。

デジタルアーカイブの一番の利点は「検索」ができること。
紙の資料で目的の情報を探すには、紙がある場所に足を運び、ファイルを取り出し、目的の文字列を探して1文字ずつ自分の目で探さなければなりません。紙のままでは、探す手間や時間がかかり、作業者の大きな負担となってしまいます。

原本が1つしかなくても、データベースを通じて多くの人と共有できるところもデジタルアーカイブの利点です。さらにインターネットからアクセスできるようにすれば、「いつでも、どこからでも」データにアクセスできます。テレワークなどの新しい働き方の後押しにもなります。

最初に述べたように、物体としての寿命は紙のほうが圧倒的に長く、平安時代の書物が現代にも伝わるほどです。しかし、紙は破れたり、表面のインクが劣化したりして、時間が経つに連れて元の情報を保持し続けることが難しくなっていきます。
一方、デジタルの場合、一度保持した情報は、記録媒体を更新することで半永久的に残り、劣化することはありません。

紙の1枚1枚は薄くても、集めればとてもかさばります。例えば営業報告書や日報のような紙資料を保管するために、社内の一室を資料室にしたり、別の場所に倉庫を借りている企業も多いのではないでしょうか。
デジタルアーカイブの保管先はHDDなどの記録媒体のため、物理的な保管スペースがほぼ不要になります。
つまり、時間コスト、作業コスト、スペースコストを軽減させる、コスト削減の救世主がデジタルアーカイブです。
資料の中には現物で保管しなければならないものもあります。紙のまま保管しておくもの、デジタル化しても問題ないものを見極めて、デジタルアーカイブを活用してください。





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