生協コープかごしま様
紙管理から解放! 免許証・アルコールチェックシステムで効率的な安全運転強化を実現
DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)(以下、VD-3)は、アルコールチェック結果の記録自動化や免許証のシステム管理ができる製品です。本製品は点呼業務から記録簿管理までの運用を、厳格かつ効率的に行いたいお客様に最適です。
生協コープかごしま様では、運転前後のチェック体制の見直しをご検討される中で「VD-3」にご興味をお持ちいただき、機能とコストのバランスの高評価により、導入をご決定いただきました。
今回は、導入の経緯やその効果についてお話をうかがいました。
(2025年2月13日取材)
概要
事例概要
■ 導入までの課題とシステム選定の経緯
従来、生協コープかごしま様では、アルコールチェック結果を手書きで記録簿に記載していたため、記載漏れや確認作業の煩雑さを課題とされていました。
アルコール検知器の保守期間満了をきっかけに運用体制の見直しを検討される中で、九州エリアを統括する“生活協同組合連合会コープ九州事業連合”へ相談されたことを機に、「VD-3」をご紹介する機会をいただきました。
■ 導入のポイントと評価
すでに他生協組合で導入実績のある「VD-3」を、実機を用いたオンライン説明にてご紹介したところ、機能性(免許証チェックや記録簿の自動作成機能など)を高く評価いただきました。他社製品とも比較された結果、機能とコストのバランスを踏まえて「VD-3」の導入を決定されています。
お客様概要
社名 | 生活協同組合コープかごしま |
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事業内容 | 生協コープかごしまの無店舗事業本部は、宅配事業を主としながら一人ひとりの組合員の暮らしに寄り添った対応を行い、お役立ちを増やすことでよりよき生活につなげております。組合員や生活者の声に耳を傾け、地域とのつながりを大切にしながら持続可能な社会づくりに貢献しています。 |
従業員数 | 約2,260名(2025年2月時点) |
ドライバー数 | 約200名(対象拠点) |
車両台数 | 210台(対象拠点) |
拠点数 | 11拠点(システム導入対象:8拠点) |
ホームページ | https://www.kagoshima.coop/ (外部サイト) |
外観/生協コープかごしま 永﨑様 |
Before/After
課題(アナログ運用の大変なこと)
成果
導入した商品
DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)
VD-3は、アルコールチェック結果を呼気吹きかけ時の顔写真とあわせて記録できるほか、免許証の有効期限や乗車可能車格のチェック・記録もサポートする製品です。
アルコールチェックや免許証チェック時に発生する、管理者の確認・作業負担軽減に最適です。
アルコール検知器(型番:FC-1200)
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VD-3と連携可能な株式会社タニタ製の高精度なアルコール検知器(燃料電池センサー)です。規定使用年数(1年間)もしくは規定使用回数(20,000回)のどちらか早く達したタイミングでセンサー交換※が必要となります。
※センサー交換については株式会社タニタとの直接契約となります。
導入背景:紙ベースの点呼管理がもたらす業務負担と記録漏れのリスク
生協コープかごしま 永﨑様
生協コープかごしまでは、食材や生活用品の配送ドライバーだけでなく営業社員も車両を利用しており、車両が多い拠点では約50台、車両が少ない拠点では約15台と幅があります。
これまでは、全拠点でアルコールチェック結果を記録簿へ手書きしていました。現行アルコール検知器の保守期間満了が近づくことを機に、安全運転の強化を重要課題とし、アルコールチェック方法、結果記録方法の見直しを開始しました。
従来の運用
日々のアルコール・免許証チェック
VD-3導入前のアルコールチェック運用は、アルコール検知器で測定しており、測定したアルコールチェック結果を、各ドライバーが手書きで記録簿へ記入し、車両名などの記載内容とあわせた記録方法を行っていました(車両と人が紐づいている場合もあり、その際はアルコールチェック結果のみを記録簿へ記録)。
免許証は朝礼時にドライバー同士で目視確認を行い、有効期限と所持の有無を確認することで、無免許運転や有効期限切れでの運転を防止に努めていました。
記録簿の管理・集約
VD-3導入前の記録簿の管理・集約は、各配送現場ではExcelで作成した記録簿へドライバーが手書きで記録し、現場管理者が月ごとにまとめてPDF化して共有サーバーへ保存する運用でした。
本部ではPDF化された各拠点の記録簿を確認し、不備があれば指導する方針をとっていました。
しかし、本運用には主に以下の課題がありました。
① 免許証確認漏れの懸念
・ 免許証の有効期限と所持の有無を目視で確認するため、アナログチェックによる確認漏れが起こる懸念あり
② 記録漏れや記録簿改ざんのリスク
・ 記録簿は、アルコールチェック結果などを手書きで記入するため、誤記入、改ざんのリスクがあった
③ 本部での全拠点の記録簿チェック負担
・ 本部にて全拠点の記録簿チェックを行っているが確認者の手が回らず、全記録簿の確認ができない場合がある
・ 現場では月ごとに記録簿のスキャナ画像を共有サーバーへ保存しており、データ集約作業に手間が発生
こうした課題を受け、当時利用していたアルコール検知器の保守期間満了を機に、アルコールチェック体制の見直しを図るべく、アルコール検知器と連動し、免許証チェック可能な点呼管理システムの導入を検討し始めました。
導入のポイント
選定基準①:同生活協同組合で導入実績があること
生協コープかごしま 永﨑様
同生活協同組合のパルシステム千葉等でVD-3が導入・運用されていたため、実際の活用状況を商品説明時に確認でき、導入後の運用イメージを持ちやすかったことがポイントとなりました。さらに、実機を用いたオンライン説明を受けることで機能や操作性について詳しく理解でき、機能とコストのバランスが取れていると感じられたこともポイントになっています。
また、同生活協同組合は運用方法が近く、導入時のセキュリティ審査等もクリアしているため、導入検討をスムーズに進めることができました。
【参考】 パルシステム千葉様の導入事例
生協コープかごしま様の導入の参考となった情報は下記事例となります。
選定基準②:免許証・アルコールのシステムチェックおよび管理が可能なこと
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アルコールチェック |
生協コープかごしま 永﨑様
点呼業務を厳格かつ効率的に行うため、免許証チェックを目視ではなくシステムで確認できることや、アルコールチェック結果が自動反映されることを重要視しました。
免許証やアルコールをシステムでチェックおよび管理することで、人的ミスを防止でき、より正確で無駄のない管理が可能になると考えました。
選定基準③:ペーパーレス化が実現可能なこと
生協コープかごしま 永﨑様
紙媒体で管理する場合、現場管理者には現場での記録簿保管や、本部への記録簿の共有作業が生じます。そのため、現場の負担を減らすにはペーパーレス化を実現できる機能が必要だと考えていました。
記録簿を自社フォーマットに則した形へカスタマイズ可能な柔軟性、回答漏れがあると点呼を終了させない厳格性の両者を併せ持つシステムが、不備のない効率的な管理に繋がると考えました。
生協コープかごしまでのVD-3導入前と導入後の運用比較 |
VD-3の導入効果
成果①:乗車前の免許証目視チェックが不要に
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VD-3設置イメージ |
生協コープかごしま 永﨑様
VD-3を導入したことで、一連の流れでアルコールチェックと免許証の携帯確認・有効期限チェックを同時に実施できるようになりました。目視確認を省く事業所も増えていることもあり、点呼作業が厳格化されただけでなく、一部の確認作業が不要となったと感じています。
成果②:記録漏れや改ざんのリスクがゼロに(記録義務のある項目を網羅/アルコールチェック結果の自動反映)
生協コープかごしま 永﨑様
VD-3導入後は、アルコールチェック結果の数値が自動で反映され、記録義務のある項目の入力が強制されるため、不備のない正確な記録管理が可能になりました。
VD-3ではアルコール検知器1台を接続していますが、車両台数が50台ある拠点でも点呼時に渋滞ができることはなく、スムーズに点呼を実施できています。
【参考】 VD-3はドライバーと車両の紐づけも可能!
生協コープかごしま様では、車両設定のカスタマイズなど拠点ごとに工夫して運用しています。
本機能を活用することで、例えば、各ドライバーに対して固定の車両がある場合に、ドライバーと車両の紐づけができる車両設定を行うことができます。登録済みのドライバーリストから使用頻度の高い車両をあらかじめ選択しておくことで、車両選択の手間を省くことができます。
VD-3のドライバーと車両の紐づけ |
成果③:記録簿管理&集約の手間を削減!データ自動作成・保存で振り返りもスムーズに
生協コープかごしま 永﨑様
VD-3導入後は、記録漏れや改ざんのない記録簿が自動作成・保存されることで、現場管理者による点呼データ集約・共有作業が不要になっただけでなく、本部での確認作業も不要になりました。拠点管理者による日々の記録確認は継続していますが、それもシステムの簡易チェックで済んでいます。本部担当者の確認作業は拠点を訪れた際の簡易チェックで完結しているため、ストレスなく厳格な運用ができています。
今後の展望
生協コープかごしま 永﨑様
生協の宅配事業は、ご注文いただいた商品を組合員のもとへお届けするために日常的に多くの車両を使用しております。これからも地域の生活者への寄り添いを大切にしながらお役立ちを増やし、よりよき生活につなげるためにも、安全運転は切り離せない課題ととらえております。今回VD-3を導入したことを機に、日々のアルコールチェックが義務的な作業だけではなく、職員同士のコミュニケーションの場や、お互いの安全運転意識向上につながればと思っております。そのことが、車両を使用して事業を展開する組織としての社会的責任を果たし、安心できる職場環境づくりや職員の安全や生活を守ることにもなると考えております。
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この事例で導入した製品・サービスについて
関連製品・サービス
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ソフトウェア開発キット
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェアは、運転免許証(以下、免許証)によるドライバー管理、ICチップデータを活用した個人認証、ICチップデータとスキャン画像による本人確認時のチェック(真贋判定補助)などの機能をもつソフトウェアです。システム組み込み可能なソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)をご提供します。
スタンドアローンで運用する「運転免許証確認アプリケーション」では、免許証チェック(真贋判定補助/ICチップデータ読み取り)や、帳票(確認記録)の印刷が簡単にできます。自動車教習所(以下、教習所)での限定解除免許などの取得受付業務などにご活用いただいています。 -
窓口・カウンターなど限られたスペースに設置可能なICリーダーライター内蔵のスキャナー
IDドキュメントリーダー
IDドキュメントリーダーは、レンタカー、携帯電話、会員申し込み手続など、店頭や窓口で法律・規則により、本人確認を行う際に、お客様の目の前で、運転免許証(以下、免許証)、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカード、パスポート(旅券)などの本人確認書類のスキャンができます。
本体にICリーダーライターを内蔵しているため、スキャナーに本人確認書類やカードを挿入・かざすことで、スキャン画像とICチップデータの読み取りが可能です。