信用組合 愛知商銀様
シンプルな操作性と法令遵守徹底の仕組みで理想的なアルコールチェック体制を実現
信用組合 愛知商銀様(以下、愛知商銀様)はアルコールチェック義務化に伴う法令遵守の徹底、永続的な管理徹底をめざし、DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)(以下、VD-3)を全拠点へ導入しました。今回、VD-3導入のポイントや導入効果について愛知商銀 総務部 釜谷副部長にお話をうかがいました。(2023年7月12日取材)
2022年4月1日より施行された道路交通法施行規則の改正
2021年に起きた飲酒事故をきっかけとして、2022年4月1日より安全運転管理者は、運転者の酒気帯びの有無(アルコールチェック)を目視で確認するよう道路交通法施行規則の改正によって義務付けられました。さらに、2023年12月1日からは目視での酒気帯び確認に加えてアルコール検知器を使用した確認が義務付けられます。
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安全運転管理者とは
安全運転の確保に必要な運転前後の酒気帯び確認や確認内容の記録・保管等を行う者を安全運転管理者と言います。また、安全運転管理者の業務を補助する者を副安全運転管理者と言います。自動車5台以上(乗車定員11名以上のものは1台以上)を使用する事業所ごとに任命する必要があります。安全運転管理者及び副安全運転管理者を任命するには資格要件があり、それぞれ要件を満たす者を任命し、公安委員会に届出を出します。
愛知商銀様のご紹介
当組合は昭和29年の設立より、地域社会に貢献し経済的地位の向上に資する、相互扶助の精神で着実な発展を図るという経営理念の基、地域の皆様と共に発展してまいりました。
現在は愛知・三重の両県全域を事業エリアとし、名古屋市内に本店を置く唯一の地域信用組合として、皆様に愛される金融機関を目指し活動しております。
真にお客様の幸せに貢献できる信用組合であり続けるために、できるだけ多くの組合員の皆様のお力になれるよう、小口融資にも積極的に取組んでおります。
出典:信用組合愛知商銀 ごあいさつ
業種 | 金融業 |
事業内容 |
・預金業務全般 ・貸出業務全般 ・内国為替業務 ・政府系金融機関の代理貸付業務 ・愛知県等 公金収納代理 ・公共料金口座振替 ・国税口座振替 ・株式払込金の受入れ |
従業員数 | 120人 |
店舗数 | 8店舗 |
1店舗当たりの運転者数 | 6~8人(1店舗) |
1店舗当たりの車両台数 | 3~5台(1店舗) |
URL | https://www.a-sg.jp/ |
愛知商銀様の社有車ご利用状況
「Face to Face」のお付き合いを大事にされている営業職員の方は、個人/法人どちらのお客様へ訪問する際も社有車を利用しています。またお客様訪問のない事務職員の方も、他行への入金業務等で社有車を利用しています。両職員とも、社有車の利用時に直行直帰することはなく、事務所からの出発/帰着となっています。
課題
法令順守する上で、どうしても紙運用などのアナログな運用では、監視の目が行き届かず、管理が徹底できない
導入の決め手
・誰でも扱えるシンプルな操作性
・改ざんできない記録を作成できる
・記録の正当性を担保できる
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釜谷さんとの会話(インタビュー)
法改正に伴う社有車利用時のアルコールチェック義務化を知ったきっかけ
DNP 上野
アルコールチェック義務化を知ったきっかけについて教えてください。
愛知商銀 釜谷様
ネットニュースや業者からのパンフレットで、乗車前後のアルコールチェック義務化と記録簿の1年間保存を認識しました。
アルコールチェック義務化に対応する際の金融機関の課題
DNP 上野
今回、何らかの課題をお持ちだったために、VD-3の導入を通し、「社有車利用時のアルコールチェックをシステム化」に至ったのだと考えております。どのような課題をお持ちだったのか教えてください。
愛知商銀 釜谷様
法改正によりアルコールチェック、記録(車両情報、アルコールチェック結果…etc.)が義務化されたことを受け、
企業姿勢として職員に対して法令遵守を徹底させたい考えがありました。
法令順守する上で、どうしても紙運用などのアナログな運用では、監視の目が行き届かず、管理が徹底できないといった課題が出てきますので、「永続的な管理徹底」をめざし、アルコールチェックのシステム化を決意しました。
導入後、臨店時のアルコールチェック記録見返しが簡便化
DNP 上野
VD-3導入後の運用について教えてください。
愛知商銀 釜谷様
年2回実施する臨店※¹では、アルコールチェック~記録が徹底されているかをチェック項目としています。
VD-3は簡単操作で記録を見返すことができ、改ざん不可な記録を作成するため、チェック項目の検証時に便利だと感じています。さらに、厳格な運用により職員の意識向上にも繋がっているとも感じています。
※臨店:銀行員が支店に対して指導や審査を行うために、店舗訪問すること
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運転免許証チェック機能で定期的な確認作業が不要に
DNP 上野
VD-3の便利と感じた機能があれば教えてください。
愛知商銀 釜谷様
導入以前、社有車を運転する可能性がある職員は、運転免許証(以下、免許証)を月1回目視で必ずチェックしており、有効期限の満了が近い職員へ口頭でアナウンスしていました。VD-3は免許証をICリーダーにかざすところからスタートし、かざすと有効残日数がPC画面に表示され、残日数に応じて背景色や音で注意喚起してくれます。そのため、今では免許証チェックが不要となり業務が効率化されたと感じています。
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理想的なアルコールチェック体制を実現
DNP 上野
アルコールチェック体制について、今後さらに管理体制を強化していきたい点はありますか。
愛知商銀 釜谷様
法改正に伴うアルコールチェック義務化への法令遵守対策として、シンプルな操作性で漏れなく厳格に管理できているため、VD-3でのアルコールチェック体制は理想的です。
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※内容について、予告なく変更することがあります。
この事例で導入した製品・サービスについて
関連製品・サービス
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ソフトウェア開発キット
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェアは、運転免許証(以下、免許証)によるドライバー管理・ICチップデータを活用した社員証のような個人認証・ICチップデータとスキャン画像による本人確認時のチェック(真贋判定補助)などの機能を簡単にシステム組み込み可能なソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)です。スタンドアローンで運用向けの「運転免許証確認アプリケーション」では、自動車教習所(以下、教習所)など、免許証チェック(真贋判定補助/ICチップデータ読み取り)や、帳票(確認記録)の印刷が、簡単にできます。 -
窓口・カウンターなど限られたスペースに設置可能なICリーダーライター内蔵のスキャナー
IDドキュメントリーダー
IDドキュメントリーダーは、レンタカー、携帯電話、会員申し込み手続など、店頭や窓口で法律・規則により、本人確認を行う際に、お客様の目の前で、運転免許証(以下、免許証)、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカード、パスポート(旅券)などの本人確認書類のスキャンができます。 本体にICリーダーライターを内蔵しているため、スキャナーに本人確認書類やカードを挿入・かざすことで、スキャン画像とICチップデータの読み取りが可能です。