宮城県石巻市様
マイナ・アシスト®を活用した集会所の出張申請受付はその場でマイナンバーカードの申請手続き完了!
宮城県石巻市様(以下、石巻市様)では、各地域にあり近隣に住む市民が利用する集会所で、本庁舎へ足を運ぶのが難しい高齢者や申請方法がわからない人などを対象にマイナンバーカード出張申請受付(以下、出張申請)を行っています。この「集会所での出張申請」は、マイナ・アシストを活用して申請を行うことで、その場で申請が完了するので、紙申請の課題となっていた「庁舎に戻って行う作業」の削減や「申請書と顔写真の取り違え」等のリスク低減が実現できます。集会所での出張申請においてマイナ・アシストを活用するメリットや出張申請に関する石巻市独自の工夫点などについて、宮城県石巻市市民課の遠藤様にお話をうかがいました。(2023年10月26日取材)
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本製品に関する質問、オンラインデモ希望などお気軽にお問い合わせください。
※個人の方のお問合わせはご遠慮ください。 -
価格について記載されている提案書(PDF:26ページ)や導入時に必要な書類などをダウンロードいただけます。
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導入後のお客様向けのサポートページです。
本事例は、総務省発行の「令和5年7月フォローアップにおける先進事例」にも掲載されている事例です。
出典:総務省ホームページ(令和5年7月フォローアップにおける先進事例
)
本事例で活用されている「マイナ・アシスト」とは
マイナ・アシストは、マイナンバーカードのオンライン申請に特化したタブレット端末です。インターネット回線と個人番号カード交付申請書ID(以下、申請書ID)があれば庁舎外での出張申請でもお使いいただけます。申請書IDの読み取りから、顔写真の撮影、申請内容の確認と申請までをワンストップでサポートしてその場で申請が完了します。
マイナンバーカード出張申請受付とは
マイナンバーカード出張申請受付とは、自治体職員様が庁舎外の指定の場所(商業施設や集会所、公民館、個人宅など)に訪問し、マイナンバーカードの申請をお手伝いすることです。マイナンバーカードの申請に必要な顔写真の撮影から申請書の記入などをサポートし、持ち物が揃っている場合、出来上がったマイナンバーカードは自宅に郵送されます。
1市6町が合併し宮城県内で4番目に面積が広い石巻市
石巻市 遠藤様:
石巻市は1市6町が合併しており、宮城県内で4番目に広い面積を誇り、離島も有しています。石巻市では、本庁舎と各総合支所でマイナンバーカードの申請をサポートしていましたが、市内の住む地域によっては、本庁舎はもちろん、総合支所へ行くことが困難で、申請サポートを受けられないという市民は少なくありませんでした。
「集会所での出張申請」実施のきっかけは市民からの要望
石巻市 遠藤様:
集会所での出張申請を実施したきっかけは、市民の方々からの要望でした。どのような要望かというと、本庁舎や総合支所まで足を運ぶことが難しい市民に対して、地域の集会所でも申請のサポートをしてほしいという内容です。移動手段がなく本庁舎及び各総合支所へ来庁できない高齢者の中には普段使用している健康保険証が廃止になると知り、マイナンバーカードの申請を検討する方もいたと思います。しかし、申請方法がわからなかったり、相談するにも庁舎へ出向くことができなかったりと申請したくてもできない状況だったと感じています。
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2024年秋ごろに健康保険証が廃止、マイナ保険証へ一本化
政府は、2024年秋ごろに現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと健康保険証を紐づけた「マイナ保険証」に一本化する方針を掲げています。
申請しに行きたくても行けない市民を置き去りにしない石巻市の出張申請
市民からの要望に応え2023年7月19日から「集会所での出張申請」を開始しました。
石巻市の「集会所での出張申請」
出張申請事業開始 | 2023年7月19日~現在 |
実施回数 | 21回※2023年10月26日取材時点 (今年度分は合計31カ所の申請会場へ出張することが決まっている) |
実施場所 | 鹿又農業研修センター(10月27日)他 |
対象者 | 石巻市民のマイナンバーカード未取得者 |
申請方法 | マイナ・アシスト(オンライン申請)または紙での申請 |
参加方法 | 石巻市から配布されるハガキを見て、都合の良い日時に集会所へ来所(予約不要) |
石巻市 遠藤様:
マイナポイント事業が終了していたため、人が集まらない可能性も考えられましたが、実際には1日で申請者が100名を超える出張申請会場もあり、出張申請の需要の高さに驚きました。
10月25日に実施した「広渕農業担い手センター」及び
10月27日に実施した「鹿又農業研修センター」でそれぞれ70件を超える申請を受付けました。
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マイナ・アシストによるオンライン申請で申請時間短縮&持ち帰り作業削減
石巻市 遠藤様:
今回の出張申請では、申請に来るハードルをなるべく低くするため、申請書IDの持参を必須としませんでした。それでも約半分の市民は、過去に地方公共団体情報システム機構(J-LIS)から送付されていた申請書IDを持参してきてくれますので、その時はマイナ・アシストで申請します。
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石巻市 遠藤様:
申請書IDを持っていない方に対しては紙の申請で対応しました。まず、出張申請会場で職員が申請者の顔写真をデジカメで撮り溜めます。そして申請者にマイナンバーカードの申請に必要な書類に必要事項を記入してもらいます。職員は顔写真を撮り溜めたデジカメと必要事項が記入された書類を持って庁舎に帰ります。その後、デジカメで撮った顔写真の出力、トリミング、書類への貼り付け、郵送を行います。10月25日に申請した74件の内半分は紙の申請だったので、この作業を複数の職員で分担して半日くらいかけて対応しました。この持ち帰りの作業については、オンライン申請で受け付けた分と紙申請で受け付けた分とでカード交付時期がずれないように、出張申請実施後すぐに対応するようにしています。
個人番号カード交付申請書ID(申請書ID)とは
個人番号通知書や通知カードと一緒に送付される「個人番号カード交付申請書 兼 電子証明書発行申請書」の右上の部分に記載されている23桁の数字です。この申請書IDを使用することでマイナ・アシストはもちろん、お持ちのパソコンやスマートフォンからオンライン申請が可能です。
石巻市 遠藤様:
マイナ・アシストを使用すれば、申請書IDの読み取り、顔写真撮影、申請情報を選択するだけで、申請手続きをその場で完了できます。そのため、手続き後の持ち帰り作業は必要ありません。さらに、申請が一連のフローとなっているので申請書IDと顔写真の取り違えリスクを低減できていると思います。
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より多くの方に出張申請を周知し申請にきてもらうために行った石巻市の工夫
- ①市民に対し集会所での出張申請を案内するハガキを送付
宛先を市民の名前にすることで自分事としてとらえてもらうことができ、「ハガキをみてきました」という人が多くいました。
- ②地区の防災無線や広報車による出張申請実施の周知
ハガキと合わせて防災無線や広報車で広報することで「集会所での出張申請」を周知することができます。
- ③申請に来た方には「市指定のゴミ袋」を贈呈
何枚あってもうれしい市指定のゴミ袋をお渡しすることで集会所での出張申請へ行ってみようと思わせることができます。
市民全員がマイナンバーカードを保有し自治体DXの基盤を固めていくために引き続き出張申請実施
石巻市 遠藤様:
引き続き集会所での出張申請を継続しますが、今後は集会所だけでなく福祉施設や個人宅などにも出張申請を実施していく予定です。また、5年後10年後の更新のサポートも検討していきたいと思います。市民の方々がマイナンバーカードを持つことで得られる利便性を最大限に引き出すことができるよう石巻市から市民に対してアプローチを続けていきます。
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取材にご協力いただいた石巻市様の情報
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- 人口:135,216人(2023年9月末日時点)
- 取材にご協力いただいたご担当者様:市民課 遠藤様
- マイナ・アシストの導入情報:2021年9月 3台(マイナンバーカード交付事務費補助金活用)
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製品の企画・販売元
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※マイナ・アシストはDNP大日本印刷の登録商標です。
※内容について、予告なく変更することがあります。
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本製品に関する質問、オンラインデモ希望などお気軽にお問い合わせください。
※個人の方のお問合わせはご遠慮ください。 -
価格について記載されている提案書(PDF:26ページ)や導入時に必要な書類などをダウンロードいただけます。
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導入後のお客様向けのサポートページです。
この事例で導入した製品・サービスについて
関連製品・サービス
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自治体窓口でのマイナンバーカード等の住所・氏名変更などの追記業務をサポート
DNP券面プリントシステム
DNP券面プリントシステムは、自治体窓口での住所・氏名変更など、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書の追記欄への記載をプリンターで印字し追記業務をサポート。自治体様での運用により一体型/フラットベッド型/プリンター型の3バリエーションをラインナップ。 -
免許証・マイナンバーカード・在留カード・パスポートの偽造を判定し、本人確認の厳格化をサポート
ID確認システムPRO
ID確認システムPROは、法律等で本人確認が義務付けられている業務において、「本人特定事項を備えた顔写真付き本人確認書類」のICチップ内の情報を確認し、真贋判定を補助することで、対面における本人確認業務をサポートします。 犯罪収益移転防止法や携帯電話不正利用防止法などに対応します。