2024年12月25日

グラフィックデザイナーの「南琢也 | Takuya Minami w/」展を京都dddギャラリーで2025年1月23日~4月2日に開催

公益財団法人DNP文化振興財団は、京都dddギャラリー(京都市下京区)で2025年1月23日(木)~4月2日(水)に、グラフィックデザイナーである南琢也氏の「南琢也 | Takuya Minami w/」展を開催します。
本展は南氏が参加するメディアアーティストグループ「ダムタイプ」の活動を紹介します。また、この活動を通して交流が始まったミュージシャンの池田亮司氏と坂本龍一氏、アーティストの高谷史郎氏等のために制作した作品を南氏が自選して構成します。アーティストたちと対話し、その意思に寄り添い、精神性も表現した作品の持つ“熱を秘めた静謐”に触れることができる企画展です。

Designed by takuya minami

「南琢也 | Takuya Minami w/」展の開催概要

  • 会期 : 2025年1月23日(木)~4月2日(水) 
  • 開館時間 : 火~金 11:00-19:00、土日祝 11:00-18:00 
  • 会場 : 京都dddギャラリー(https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/access/map.html
    (京都府京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F) 
  • 休館日 : 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館) 
  • 入館料 : 無料 
  • 主催 : 公益財団法人DNP文化振興財団 
  • 展覧会情報はこちらのWebページでご確認ください。
    https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000838 

■オープニングパーティー 

○2025年1月23日(木) 17:30~19:00(京都dddギャラリー内・入場自由) 

■「ダムタイプ」について 

メディアアーティストグループ。ヴィジュアル・アート、建築、コンピューター・プログラム、音楽、映像、ダンス、デザインなど様々な分野のアーティストによって構成される。1984年に京都で結成以来、集団による共同制作の可能性を探る独自の活動を続ける。 

■南琢也 グラフィックデザイナー/アーティスト

京都市立芸術大学大学院造形構想修了。成安造形大学教授。学生時代にダムタイプと藤本由紀夫氏に出会う。以降30年以上にわたり両者の様々なプロジェクトに関わる中で多くを学ぶ。1980年代後期よりさまざまな名義でアートティスト・コレクティブ(アーティスト集団)による表現活動を行う。現在はSoftpadのメンバーとして、インスタレーション、パフォーマンス、サウンド、デザイン分野などを横断しながら、それぞれのメディアの境界線と接点を探る。音・文字・グラフィックの関係性を研究する藤本由紀夫氏監修のプロジェクト「phono/graph」のメンバー。 

■「takuya minami w/」展に寄せて(高谷史郎/ダムタイプ) 

南 琢也との出会いは、1980年代中頃に遡る。京都市立芸術大学の学生だった私たちはダムタイプの活動を通じて知り合い、彼が手がけた最初のダムタイプ作品のグラフィック・デザインはパフォーマンス『S/N』(1995年)のフライヤーおよびポスターだった。その後、2023年のダムタイプ最新作『2022: remap』(「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展」アーティゾン美術館)に至るまで、ダムタイプのあらゆるインスタレーションおよびパフォーマンスのグラフィック・デザインを南が手がけている。そして、ダムタイプ作品のみならず、私の作品も彼がグラフィック全般のデザインをしてくれているし、それは広報ツール(フライヤー、ポスター、ウェブ等)にとどまらず、作品自体における重要な役割としてのタイポグラフィやグラフィックスとして作品制作に大いに貢献している。また、南 琢也はサウンド・アーティスト/DJとしても活動していて、ダムタイプや私のパフォーマンスに楽曲を提供し、ダムタイプのコンサート「2022: remix」(2022年/ヴェネチア、2023年/ICC、東京)にはミュージシャンとして参加している。私が坂本龍一さんとのコラボレーションで作品を制作した時にも彼にグラフィックを担当してもらい、以来、坂本さん自身の作品(アルバムやそのほか様々な刊行物など)のデザインの多くは南が担当し、坂本さんの最後の作品『12』そして『Opus』のデザインも彼が担当している。
グラフィック・デザインとは、その作品の核となる哲学や精神性のようなものを的確に伝えるための手法であって、作品にとって非常に重要な要素であり、およそ30年に渡る南 琢也との協働は私にとって代え難い存在である。

 

1:Dumb Type + Ryuichi Sakamoto | Playback 2022 アートボックスデザイン w/ Ryuichi Sakamoto, Shiro Takatani & Norika Sora 2023 Photo: Shiro Takatani
2:Ryuichi Sakamoto | 12 CD, VINYL ジャケットデザイン w/ Ryuichi Sakamoto & Norika Sora 2023 Photo:Takeshi Asano
3:Ryoji Ikeda | fragments vol.1 w/ Ryoji Ikeda ポストカードセット デザイン 2022 Design Team: Takeshi Asano, Keigo Shiotani © Ryoji Ikeda Photo: Takeshi Asano
4:Ryoji Ikeda | music for installations vol.2 w/ Ryoji Ikeda CD+ブックレット デザイン 2022 Design Team: Takeshi Asano, Keigo Shiotani © Ryoji Ikeda Photo: Takeshi Asano
5:Ryoji Ikeda | music for percussion w/ Ryoji Ikeda CD+ブックレット デザイン 2018 Design Team: Takeshi Asano, Keigo Shiotani © Ryoji Ikeda Photo: Takeshi Asano
6:Ryoji Ikeda | superposition w/ Ryoji Ikeda CD+ブックレット デザイン 2021 Design Team: Takeshi Asano, Keigo Shiotani © Ryoji Ikeda Photo: Takeshi Asano
7:Ryoji Ikeda | ultratronics w/ Ryoji Ikeda CDジャケット デザイン 2022 Design Team: Keigo Shiotani © Ryoji Ikeda Photo: Takeshi Asano
8:Dumb Type | DUMB TYPE 1984 2019 書籍デザイン w/ Dumb Type 2019 Photo: Takeshi Asano
9:Dumb Type | DUMB TYPE 2022 図録デザイン w/ Dumb Type 2023 Photo: Takeshi Asano
10:Ryoji Ikeda | solo exhibition Hirosaki MOCA Booklet 図録デザイン w/ Ryoji Ikeda 2022 Design Team: Takeshi Asano, Keigo Shiotani © Ryoji Ikeda Photo: Takeshi Asano
11:Ryoji Ikeda | continuum 図録デザイン w/ Ryoji Ikeda 出版社:Editions Xavier Barral 2018 Design Team: Takeshi Asano, Keigo Shiotani © Ryoji Ikeda Photo: Takeshi Asano 

※記載された内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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