2023年7月24日
デジタル作品の高精細出力とNFCタグ×NFTによる正規品証明・所有証明システムの参考展示
Web3カンファレンスWebXにて共同出展
大日本印刷株式会社(DNP)と、デジタルアートのブランドGASHO2.0を運営する株式会社Raptorsは、Web3カンファレンス「WebX」に共同で出展し、DNPによるNFC(近距離無線通信)タグとNFT(非代替性トークン)を組み合わせた正規品証明およびデジタル上での所有証明システム(試作版)のデモンストレーションを行います。
「WebX」は、暗号資産・Web3メディアであるCoinPostが主催し、国内外の主要プレーヤーであるスタートアップや各企業、投資家・政府関係者・メディアその他の人々が一堂に会するグローバルカンファレンスです。2023年7月25日(火)~26日(水)に、東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3-5-1)で開催されます。
WebXでの出展内容イメージ
【共同出展の背景】
NFTをはじめとしたデジタル作品への注目が世界的に高まる中、デジタルでしか存在しない作品を現実に出力するニーズも高まっています。DNPは長年培った印刷技術を強みとし、作品の色味を忠実に再現するカラーマネジメント技術や作品の世界観を豊かにする多様な表現技術を有し、GASHO2.0はレリーフ・ペインティング技術を応用して、アルミ板に何層も重ねて塗装することで立体的な表現を可能にする出力技術を有しています。 こうした両社の強みを掛け合わせて、WebXでは、大人気イラストレーター・藤ちょこ先生の繊細で色彩豊かな作品をモチーフにして、日本の表現力と技術力を世界へアピールしていきます。
○藤ちょこ先生はイラストレーター、漫画家。ライトノベルの挿絵、トレーディングカードゲームやソーシャルゲームのイラストなど、幅広いジャンルで活動している。オリジナルイラストも多く手掛け、鮮やかで明るい透明感のある色彩、奥行きを感じさせる構図、背景への丁寧な書き込みなどが作者特有の世界観を引き立てている。(Twitter : https://twitter.com/fuzichoco)
【DNPが提供する所有証明システム】
近年、ブランド品や高付加価値商品を中心に、巧妙化した偽造品の流通が増えています。DNPはこうした状況に対し、誰もが安全・安心に暮らせる社会の実現に向けてセキュリティー技術や認証技術の開発に取り組んでいます。近年は2022年3月から提供している「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」*1を活用し、ブロックチェーン技術と連携することで、商品が正規品である証明を行うとともに、デジタル証明書のNFTを所有者に提供できるシステム(特許出願済み)の開発を進めています。このシステムを応用することで、誰でもスマートフォンを使用して即座に真贋判定を行うことを目指します。
DNPの所有証明システムのイメージ
【今後の展開】
DNPは、リアルとバーチャルの空間を融合して新しい体験価値を創出する「XRコミュニケーション®」*2事業を展開しています。その一環で、アニメ・マンガ・ゲーム等のIP(知的財産)ホルダーと協業して、印刷技術を通じてデジタル作品を現実に出力するソリューションをグローバルに展開し、リアルとバーチャルの双方で世界中のコンテンツファンが楽しめるサービスの開発に努めていきます。また、セキュアな認証技術とブロックチェーンを組み合わせ、欧州で進むDPP(Digital Product Passport)をはじめとした「モノの来歴証明」として将来的に活用することを見据えたソリューションの開発にも取り組みます。
GASHO2.0は、多様な技術を駆使して、デジタルアートの魅力を最大限に引き出す活動を展開していきます。クリエイターコミュニティーのさらなる拡大や、さまざまなクリエイターとのコラボレーション、プロジェクトでの活用を促進し、今年9月に開催するシンガポールでの個展をはじめ、世界各地での展示会やイベント、現代アートの分野への展開も予定しています。
■会社概要
独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みとして、多彩な表現技術や、高度なセキュリティー環境で膨大な情報を安全・安心に処理するノウハウ等を有し、多様なパートナーと連携しながら、XRコミュニケーション事業を展開しています。その中で、IPホルダーと協業して、リアルとバーチャルの双方の空間でコンテンツの魅力を発信し、コンテンツとファンや企業等をつなぐ新しいコミュニケーションモデルの創出に取り組んでいます。
(本社所在地:東京都新宿区市谷加賀町1-1-1、代表取締役社長:北島 義斉)
株式会社Raptorsが運営するGASHO2.0は、2.5次元という領域から、新たな価値を創造するアートブランドです。「2.5D Metal Canvas Art」によって、2次元であるデジタルと、3次元であるフィジカルを横断する、新しいアートの形を提供しています。繊細な描画のためのデータ設計技術と、特殊なインク技術で製作される金属製の作品は、重厚感だけでなく耐久性に優れます。現在、アーティスト支援のコミュニティ運営や、Web3やNFT領域とのコラボレーションに加え、シンガポールやドバイほか、世界各地で展覧会を開催しています。
(本社所在地:東京都港区芝4-7-6 芝ビルディング704、代表取締役:徳橋佑輔)
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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