2019年9月12日

リサイクル適性に優れるモノマテリアルで高級感のあるメタリック調のラミネートチューブを販売開始

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、リサイクルに適したモノマテリアルでありながら、高級感のあるメタリック調の意匠を実現したラミネートチューブを開発し、東南アジアをはじめ国内外のマーケットに広く販売していきます。

【開発の背景および製品の特徴】

ラミネートチューブなどのパッケージにおいて金属調の(メタリックな)輝きを表現するには、色調表現の輝度を高める必要があり、従来はPE(ポリエチレン)フィルムに異素材であるアルミ箔やアルミ蒸着PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムを積層して製造していました。それに対して、PEフィルムとアルミ蒸着PEフィルムを積層したパッケージは、モノマテリアルのためリサイクル適性に優れていますが、一般的な加工技術では輝度感が薄れ、メタリック調の輝きが損なわれてしまうという課題がありました。

この課題に対して、DNPが長年培った蒸着技術とプラスチックフィルム積層技術により、PE樹脂の選定とアルミ蒸着、フィルム積層方法に工夫を加えることで、モノマテリアルでありながら、金属のような高級感のあるメタリック調の意匠を実現しました。

このモノマテリアルかつメタリック調のラミネートチューブは、ヘアケアやボディーケアなどのパーソナルケア製品をはじめ高級感のあるイメージが求められる製品に最適です。東南アジアの大手ブランドメーカーから、その意匠性とリサイクル適性が高く評価されており、ラミネートチューブ容器向けの“メタリックモノマテリアルシート”として、2019年から採用され始めています。

■DNPの環境配慮製品・サービスの取り組み

DNPは今、他社には無い「P&I」(印刷と情報)の強みとパートナーの強みを掛け合わせて、社会課題を解決するとともに、人々の期待に応える新しい価値の創出に取り組んでいます。海洋プラスチックなどに代表されるプラスチック問題の解決や循環経済(サーキュラーエコノミー)の実現、地球温暖化を抑制するソリューションの開発などにも取り組み、グループを挙げて環境配慮製品・サービスの提供に力を入れています。

そのなかで、人々の暮らしに身近なパッケージについては、「持続可能な原料調達」「CO₂の削減」「資源の循環」という3つ価値を通じて、循環型社会の実現および環境負荷の低減につなげるため、環境配慮パッケージシリーズ「GREEN PACKAGING*1」を展開しています。

DNPは資源の循環の推進に向けて、2018年にモノマテリアル包材を開発しました。今後も高度なコンバーティング技術を生かして、酸素バリア性、耐熱性や強度などの機能を付与し、製品ラインアップの拡大を目指します。

【今後の展開】

DNPは、モノマテリアルかつメタリック調のラミネートチューブに関して、東南アジア市場での採用を広げていきます。また、欧州や米国、アジア諸国や日本国内など、世界各地の事情に合わせて確立されていくリサイクル関連の状況に合わせて、今回開発したラミネートチューブの販売を強化していきます。パーソナルケアや化粧品、食品、ホームケア、工業分野のメーカーなどに販売し、2022年度に年間10億円の売上を目指します。


*1 DNPの「GREEN PACKAGING」の詳細はこちら ↓
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190186_1567.html

※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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