2019年6月25日
活版印刷の風合いを再現した「秀英体」の「にじみフォント」をモリサワから発売
DNPオリジナル書体「秀英にじみ角ゴシック金B」と「(同)銀B」を今秋追加発売
大日本印刷株式会社(DNP)は、明治時代から開発を続けているオリジナル書体「秀英体」で、活版印刷の風合いを再現した「にじみフォント」の第三弾「秀英にじみ角ゴシック金 B(太)」「(同)銀 B(太)」を株式会社モリサワにライセンス提供します(B=Bold=太字)(金・銀は、かな文字が異なります)。
活版印刷では、インクの着いた活字が紙に押し付けられて印刷されるため、インクの“にじみ”や金属活字自体には無い“ゆらぎ”が自然に生じて、それが独特の風合いを生んでいます。「にじみフォント」は、活版印刷で使われていた頃の「秀英体」に見られた活字の自然な“ゆらぎ”や“にじみ”を分析し、その風合いをデジタルフォント向けに再現した書体です。
モリサワは、この新しい2書体をDTP(Desk Top Publishing)用のフォントとして今秋発売するほか、Webフォントサービスでも提供する予定です。モリサワは、2009年からDNPのライセンスに基づいて、これまでに秀英体フォントの23書体を発売しており、今回その第9弾として、2書体(「にじみフォント」の第3弾)を追加します。
【書体の仕様と販売方法について】
●「秀英にじみ角ゴシック金B」「(同)銀B」の特徴
書籍のタイトルやポスターの見出し等での利用、秀英にじみシリーズ(「秀英にじみ明朝L」「秀英にじみ丸ゴシックB」)と組み合わせた利用などを想定し、今回「秀英角ゴシック金 B」「(同)銀 B」の「にじみフォント」を新たに開発しました。紙とインクの質感を思わせる「にじみ効果」が、「金」と「銀」の2種類のかなを持つ「秀英角ゴシック」の表現をさらに広げ、手作業でつくったようなアナログ感やレトロ感を演出します。スマートフォンやタブレット端末などで表示した際にも、目に優しく読みやすい書体です。
※詳細はこちらのウェブサイトをご覧ください。→ http://www.dnp.co.jp/shueitai/news/2016111803.html
●仕様
・文字セット:Adobe-Japan1-3(StdN)
・フォーマット:OpenTypeフォント
※新元号の合字グリフ「令和」に対応する新しい規格(Adobe-Japan1-7)に対応します。また、これまでにリリースした書体も順次新規格に対応し、提供予定です。
●販売方法
モリサワのフォント製品「MORISAWA PASSPORT」「MORISAWA PASSPORT ONE」「MORISAWA PASSPORT アカデミック版」、「MORISAWA Font Select Pack 1/3/5/PLUS」として販売するほか、モリサワのwebフォントサービス「TypeSquare」でも提供します。
※詳細はこちらのウェブサイトをご覧下さい。→ http://www.morisawa.co.jp/products/fonts/
【秀英体について】
秀英体はDNPが明治時代から開発を続けているオリジナルの書体です。優美でしなやかな線画を持ち、美しく読みやすい書体として多くの書籍や辞典に使われるなど、編集者やデザイナーだけでなく、読者からも親しまれてきました。DNPは2005年から、「秀英体」をよりオープンなデジタル環境で活用するためのリニューアル事業「平成の大改刻*」に取り組み、2009年からはDTP環境のほか、電子書籍ビューアーやワープロソフト等にライセンス提供するなど、その利用範囲を広げています。
*平成の大改刻 : DNPは2006年の創業130周年の記念事業の一環として、21世紀のデジタルコミュニケーションを支える情報流通基盤の進展を目的に、高品位な書体の価値の再構築を理念として、2005年に「秀英体」の「平成の大改刻」を開始しました。秀英細・中・太明朝の改訂、金属活字時代の秀英初号明朝のデジタルフォント化、新書体である角ゴシックや丸ゴシックのデジタルフォント開発などを2012年までに行いました。
※秀英体の詳細はこちらのウェブサイトをご覧ください。→ http://www.dnp.co.jp/shueitai/
※「秀英」及び「秀英体」は、大日本印刷株式会社の登録商標です。その他、記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
大日本印刷株式会社本社:東京都新宿区 社長:北島義斉 資本金:1,144億円
株式会社モリサワ本社:大阪府大阪市 社長:森澤彰彦 資本金:1億円
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