2018年9月25日
スマホで真贋判定などができるプロダクトID認証サービスを開始
電子透かし技術を組み合わせた新たなブランドプロテクション用途のセキュリティ印刷技術も開発
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、ラベルやパッケージ等の印刷媒体に付された個体識別番号をスマートフォンで読み取って真贋判定やトレーサビリティなどができる「DNPプロダクトID認証サービス」を10月1日に開始します。本サービスは、クラウド型のプロダクトID認証プラットフォームと個体識別番号を付したセキュリティ印刷技術で構成されています。
また、サービス開始に伴い、DNPのセキュリティ印刷技術に、デジマーク社の電子透かし技術*1であるDigimarc Barcode®技術を組み合わせた、新たなセキュリティ印刷技術も開発しました。2018年中にはブランドプロテクションを目的とした新たな偽造防止策のラインアップの1つとして、偽造・改ざん・複製が困難で、短納期、低コストでの提供が可能です。
さまざまな種類のセキュリティ印刷技術と個体識別番号の組み合わせに対応するプロダクトID認証プラットフォーム
【背景】
ビジネスのグローバル化などに伴い、偽造品被害が拡大し、国内外で偽造品対策が社会課題になっています。そのため、メーカーを中心に偽造品対策の1つとして真贋判定やトレーサビリティのニーズが高まっています。
DNPは、長年にわたるホログラムの開発や、証券等のセキュリティ性の高い印刷のノウハウで、企業の偽造品対策を支援してきました。今回新たにDigimarc Barcode®技術や新たなセキュリティ印刷技術を組み合わせ、ブランドプロテクション用途で真贋判定やトレーサビリティをスマートフォンで簡単に行えるプラットフォームを開発しました。
【「DNP プロダクトID認証サービス」の概要と特長】
本サービスは、プロダクトID認証プラットフォームと、個体識別番号を付したブランドプロテクション用途のセキュリティ印刷技術で構成されています。プラットフォーム単独でのご利用も可能です。
■プロダクトID認証プラットフォーム
① さまざまな個体識別番号※に対応して認証が可能です。
② 専用アプリをダウンロードすることでスマートフォンを読み取り装置として使用することができます。
③ 真贋判定結果、日時、個体識別番号などのログを活用した分析も可能です。
※個体識別番号例:一次元バーコード、QRコード*2、ICタグ(RFID*3)、Digimarc Barcode®技術
■今回新たに開発したセキュリティ印刷技術
DNPのセキュリティ印刷技術とDigimarc Barcode®技術を組み合わせて新しいセキュリティ印刷技術を開発しました。特長は下記の3点です。
① 偽造・改ざん・複製をさらに困難にしました。
② 人の目では判別できず、スマートフォンで簡単に認証が行えます。
③ ホログラムにQRコードを付した場合と同等のセキュリティレベルでより短納期・低コストで実現します。
【今後の展開】
2018年度にサービス提供を開始し、2020年度に10億円の売上を目指します。
*1電子透かし技術: 画像・音声・動画等のデータに目に見えたり耳に聞こえたりしない任意の情報を埋め込む技術。
*2 QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
*3 RFID(Radio Frequency Identification):電波を利用して非接触で電子タグのデータを読み書きする自動認識技術
株式会社MONICと、米Digimarc Corporationの技術を採用しています。
※Digimarc Barcode®は、デジマーク社の米国での登録商標です。
※その他、記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
大日本印刷株式会社 本社:東京都新宿区 社長:北島義斉 資本金:1,144億円
株式会社MONIC 本社:東京都渋谷区 代表取締役:物袋良雄
Digimarc Corporation 本社:米国オレゴン州ビーバートン CEO:Bruce Davis
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