2018年6月27日
光学機能性フィルム用の広幅コーティング装置を導入
広島県・三原工場の大型ディスプレー向け製造ラインを増強し、生産性を大幅アップ
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、大型化が進んでいるテレビ向け光学機能性フィルムの製造に最適な最大2500mm幅に対応できるコーティング装置をDNPの三原工場(広島県)に導入します。2500mm幅コーティング装置の導入は、光学機能性フィルム製造では世界初*で、これにより、65インチ型(ヨコ1436.4mm×タテ809.0mm)サイズなどの大型テレビ向けフィルムの生産性を大幅に引上げます。
*2018年6月DNP調べ
【製造ライン増強の背景】
テレビの大型化にともない、ディスプレー用の各種部材にも大型化への対応が求められており、その際の生産性の改善が重要な課題となっています。DNPは、ディスプレー表面の光の反射を防止するフィルムやディスプレーの視野角を広げるフィルム、光の透過や遮断をコントロールするフィルムなど、各種の光学機能性フィルムで高いシェアを獲得しています。
現在DNPは、岡山工場(岡山県)と三原工場でこれらのフィルムを製造していますが、既存の製造ラインでは、65インチ型用フィルムの生産効率が悪いため、今回、三原工場に2500mm幅のコーティング装置を導入することとしました。
【新製造ラインの特長】
- 新ラインで製造する2500mmの広幅のフィルムは、世界的に需要が増加している65インチ型ディスプレー向けの光学機能性フィルムを、効率良く製造(面付け)することができます。
- 反射防止フィルムの高機能・高性能化に対応する上で重要となる、多層コーティングの生産性を考慮した設計になっています。
- 今回の新製造ライン導入により、従来に対して、面積で1.3倍以上の製造能力となります。
- 新製造ラインの設備投資額は約65億円を予定しています。
【今後の展開】
DNPは、新製造ラインによる量産を2019年10月に開始する予定です。
これらの施策により、ディスプレー向け光学機能性フィルムのパネルメーカーや偏光板メーカーへの提供を拡大し、2020年度で年間1,000億円の売上を目指します。
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
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