2018年4月2日

自然な会話から欲しい情報を得ることができるAIを活用したデジタルサイネージを開発

大日本印刷株式会社
株式会社インテリジェント ウェイブ

大日本印刷株式会社(以下:DNP)と、DNPグループの株式会社インテリジェント ウェイブ(以下:IWI)は、AI(人工知能)を活用して生活者が発した自然な会話の中から質問の言葉を分析し、その意図に沿った情報を選択して表示するデジタルサイネージ(電子看板)システムを共同で開発しました。

【開発の背景】

駅や観光施設などでデジタルサイネージを活用した情報提供が増える中、利用者の発した質問に応じて、最適な情報を提供する対話型のデジタルサイネージシステムが求められています。しかし、事前に利用者の質問を想定し、その回答の作成や対応する回答を検索するためのデータベースを構築・更新する費用と手間が膨大となることが普及の阻害要因となっています。また、スマートスピーカーなどを活用した音声応答では、会話の中から質問を抽出しにくいといった課題があります。
これらの課題を解決するため、今回、Webや書籍などから情報を抽出し自動でコンテンツを生成するDNPのAI技術、口語や話し言葉のような自然言語をAI技術で適切に処理するIWI独自のソフトウエア「OpAI」を活用したデジタルサイネージシステムを開発しました。


【AIを活用したサイネージシステムの特長】

○本システムは、DNPとIWIのAI技術を活用して人間が話す言葉から質問内容を理解し、回答データから最適なものを生成・検索するシステムと、市販のスマートスピーカー、デジタルサイネージを連携させたシステムです。


主な特長
○画像や文字の認識および自然言語処理を活用した情報構造化技術を用い、Webサイトやマニュアルなどの多くの情報から、質問への応答に必要な情報を短時間に高精度で生成し、その生成したデータを蓄積します。
○IWIが提供する「OpAI(オーピーエーアイ)」により、話し言葉のような曖昧な会話文から質問内容を適切に理解し、最適な情報を検索・抽出します。
○抽出された情報から、デジタルサイネージの画面や音声での回答をAIが自動生成します。利用者はテキスト・画像・音声・映像の組み合わせで、最適な回答を得ることができます。


■「第2回 AI・人工知能 EXPO」に出展
本システムを活用したデモンストレーションを、2018年4月4日(水)~6日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第2回 AI・人工知能 EXPO」のIWIブースで展示します。

【今後の展開】

DNPとIWIは、本システムの事業化に向けたコンセプト実証(PoC:Proof of Concept)を実施し、その効果測定をもとに改良をすすめ、2018年度中の事業化を目指します。


大日本印刷株式会社     本社:東京都新宿区  社長:北島義俊  資本金:1,144億円
株式会社インテリジェント ウェイブ  本社:東京都中央区  代表取締役社長:井関司  資本金8億4,375万円
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

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