2015年5月13日

賞味期限などを鮮明に表示する、レーザー印字の視認性を高めた包装材を開発

キユーピーのマヨネーズで採用

大日本印刷株式会社(DNP)は、キユーピー株式会社(キユーピー)と共同でインキとフィルム材料を改良することで、低価格でありながら従来製品よりレーザー印字の視認性が向上した包装材を開発しました。加工食品の製造時に印字する賞味期限などを鮮明に表示するとともに、改ざん防止にも有効のため、キユーピーの「キユーピー マヨネーズ」で採用され、その他の商品にも順次採用予定です。

【開発の背景】 

近年、食品偽装などの問題から食の安全・安心に対する意識が高まっています。食品メーカーは、賞味期限などを、包材の外面にインクジェット方式や熱転写方式で印字していますが、擦れによる文字のかすれや消失、さらには改ざんの危険性がありました。また一部の食品メーカーでは、包材に塗布したインキに、レーザーを照射して印字するレーザー印字方式を採用していますが、インキ代などコストが高いことが課題となっていました。こうした課題を解決するものとして、今回DNPは、インキ材料の改良や使用するフィルムを選定することで、低価格でありながら、レーザー印字の視認性を向上させた包材を開発しました。

【本製品の特長】

・包材のフィルムとフィルムの間に塗布したインキにレーザーを照射すると、インキが白色から黒色に着色することで、文字などが印字されます。

・フィルムの内側に塗布したインキに印字するため、物との接触や油の付着などで賞味期限や製品情報などの印字が消える事が無く、改ざんや偽造防止にも有効です。

・レーザー印字用のインキを、包装材の印刷に使用しているインキと同等の成分をベースにすることで、従来より低価格で、一般的な包材により近い価格を実現しました。

・フィルムの選定と、インキの接着強度を最適に設計することにより、従来のレーザー印字より線幅が太く、濃度が上がり、視認性が向上しました。

・インクジェット方式の印字カスや熱転写方式の煙などの発生が無く、クリーンな環境で製造できます。

・インクジェット方式や熱転写方式と比べも、インクリボンなどの部材が不要なため、印字加工コストを抑えることが可能です。

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                     レーザー印字部

【今後の展開について】

今後、DNPとキユーピーは、食の安全・安心による取り組みをさらに進めていきます。

DNPは、食品や医薬品メーカーを中心に本製品を販売し、年間5億円の売上を目指します。

  ※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 

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