2017年12月20日
「食MAP」で10年間の食卓の変化を分析
食品メーカーなどが今後の商品開発に活用できる「食卓10年トレンド」レポートを作成
大日本印刷(DNP)とDNPグループの株式会社ライフスケープマーケティングは、食卓データを収集・分析する「食MAP®」のデータと、DNPが独自に行った生活者インタビュー調査をもとに、2007年~2016年の10年間の食卓の変化を分析し、「食卓10年トレンド」レポートを作成しました。
このレポートは、食品メーカーなどが今後の商品開発に活用できる内容となっています。
【食MAP(Market Analysis and Planning)について】
ライフスケープマーケティングが運営する「食MAP」は、食卓データを収集・分析してマーケティングデータとして提供するサービスです。首都圏30km圏内の400世帯を対象に、食品の購買から、実際の調理、消費までを調査しています。1998年から毎日の食卓データを蓄積しており、POSデータだけでは分からない食生活の実態をとらえています。
※食MAPの詳細はこちらのWebサイトをご覧ください。 http://www.lifescape-m.co.jp/smap_guide/
【「食卓10年トレンド」分析結果】
今回分析を行った2007年~2016年の10年間で、高齢者や共働きの世帯がますます増加するなど、世帯の構造が大きく変化しました。それにともない、生活者の「食」にも次のような変化がありました。
≪主なトピックス≫
■メニューの簡便化が進む!
食卓に並ぶ品数(皿数)が減少し、残り物や作り置きの活用が進んでいます。また、メニューのレパートリー数も減少し、食卓に偏食化の傾向が見られます。このような変化の理由としては、共働き世帯を筆頭に、食卓の準備に多くの時間を掛けられないことが考えられます。
■夫がいない日には、主菜が消える?!
夫がいない日の夕食は、「オムライス」や「うどん」など主食単品メニューの登場頻度が高く、主菜の登場頻度が低い傾向にありました。主婦が自分と子供だけで摂る夕飯は、主食単品で済ませ、品数が減少する傾向が見られました。
■家族が集まる食卓がイベント化している!
週末の家族団らんの食卓では、「お好み焼き」や「餃子」など、作る工程を家族で楽しめるメニューの登場頻度が高い傾向にありました。DNP独自のインタビュー調査では、「父親が麺から作る“パパラーメン”が週末の定番」といった声もありました。家族団らんの機会が減ったからこそ、家族全員が揃った日は、食事作りから家族全員で楽しめるメニューを選択して、食卓自体をイベント化しようという傾向が強まっているようです。
※食MAPは、株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
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