2017年5月19日
従来よりも文字が見やすくレトルト殺菌も可能なレーザー印字用フィルム包材を開発
賞味期限などの改ざんや偽造を防ぎ、食の安全に貢献!
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、従来品よりも少ないレーザー照射でも文字がはっきりと表示でき、レトルト(加熱)殺菌処理も可能なフィルム包材「DNPレーザー型消えない印字包材」を開発しました。
【開発の背景と商品概要】
DNPは2015年5月に、食品の賞味期限などを表示するレーザー印字の視認性を高めた安価な包装材*1を開発し、すでにいくつかの加工食品に採用されています。DNPが独自開発したインキを使用したこの製品は、レーザーを照射することによってフィルムの内面に塗布した特殊インキが白から黒に変色する包装材です。
今回、白インキと発色インキの配合を工夫するなどの改良を進め、レーザー照射量を従来の約半分にしても文字をはっきりと表示でき、視認性を格段に向上させることに成功しました。レーザー照射量を減らすことで、包材ダメージの軽減も可能となりました。
【「DNPレーザー型消えない印字包材」の特長】
- フィルムとフィルムの間に塗布したインキが発色する印字方式のため、物との接触や油の付着などによって賞味期限や製品情報等が消えることを防ぎます。また、情報の改ざんや製品の偽造防止にも効果的です。
- 従来よりも太い線幅の文字が表示できるようになり、視認性が向上しました。
- レーザー照射量が少なくて済むため、包材ダメージが軽減できます。
- インキのコストダウンにより包装材1部あたりのコストを低減することが可能です。例えば、15万袋を製造する場合、1袋あたりのレーザー印字の単価を従来の1/5以下に低減することが可能です。
- インクジェット方式や熱転写方式の印字カスや炭酸ガスレーザーによって発生する煙などが抑えられ、クリーンな環境で製造できます。
- インクジェット方式や熱転写方式と比べて、インクやリボンなどの部材が不要となるため、印字加工コストをトータルで抑えることが可能です。
- 熱水式121℃で30分間のレトルト(過熱)殺菌処理でも、印字濃度が低下することはなく、良好な視認性を維持します。
【今後の展開について】
DNPは、食品や医療・医薬、日用品のパッケージ向けに本製品を販売し、2020年度に10億円の売上を目指します。
*1 2015年5月に開発した製品のニュースリリース及び製品の詳細は、こちらのウェブサイトをご覧ください。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/1188066_1587.html
http://www.dnp.co.jp/works/detail/10118982_18925.html
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
- X(旧Twitter)にポスト(別ウインドウで開く)
- メール
- URLをコピー
- 印刷
- 発表時期
-
- 注目のトレンドタグ
- カテゴリ
-