2014年10月2日
植物由来原料の高機能フィルム『バイオマテック』を使用した注出口付き詰替え用パウチ『エルボーUN prog.』発売
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、植物由来の原料で製造した高機能フィルム『バイオマテック®』シリーズを使用した注出口付き詰替え用パウチ『エルボー®UNprog.(ユーエヌプログ)』を開発しました。化粧品やトイレタリーの包装材として本年10月に販売を開始します。
「prog.(プログ)」とは“予想図”の意味です。『エルボー®パウチ』シリーズは、未来へ向けて、一層の環境対応型製品へと進化(progress)していきます。
【エルボーUN prog.の特長】
DNPは、環境への負荷や持続可能性、生物多様性に配慮した多様な包装材を積極的に開発しています。その一環として、化粧品やトイレタリーの包装材として、1999年に樹脂に使用量を大幅に削減できる詰め替え用のパウチ『エルボー』を、2012年にノズルを付けてより注ぎやすさを高めた『エルボーUN』を開発しました。
今回開発した『エルボーUN prog.』は、積層して製造する部材のうち、最も内側で内容物と接する層を植物由来原料の『バイオマテックPEフィルム』に置き換えるとともに、ポリエチレン(PE)フィルムの使用量を従来品より38%削減しました。強度や接着性など、包装材としての機能は、石油由来のフィルムを使用した従来品と同等レベルを実現しています。
また、酸素や水蒸気の透過を抑えるバリア層にも、透明性を付与したバリアフィルム『バイオマテックIB-PETフィルム』や、遮光性を付与した『バイオマテックVM-PETフィルム』など、植物由来原料で製造したPETフィルムを使用しています。さらに、注出口部の注出補助部材(UNテープ)に、安定した注出性能を損なわない植物由来の原料を使用しています。
メーカー各社は、『エルボーUN prog.』を採用することで、環境に配慮した企業として、生活者へアピールできます。
【エルボーUN prog・の環境対応効果】
当製品は、フィルムや注出口に使用する材料を植物由来(サトウキビの廃糖蜜)に置き換えるとともに、最内層のフィルムの薄肉化を図りました。
それにより、例えば、容器の外側から、ON(ナイロン)/バイオマテックVM-PET/バイオマテックPEという3層構成のパウチ製品の場合、LCA(LifeCycle Assessment)によって環境負荷の低減効果を定量的に評価すると、石油由来原料の従来品と比べて、CO2排出量を26%削減できます。また、使用する原料全体の乾燥重量のなかで、バイオマス原料の乾燥重量が占める割合であるバイオマス度は36%となります。
【エルボーUN prog.の主なラインアップ】
仕様例 : (外側から)ON/バイオマテックVM-PET(アルミ蒸着PET)/バイオマテックPE
(外側から)バイオマテックIB-PET(透明蒸着PET)/ON/バイオマテックPE
(外側から)PET/アルミ/ON/バイオマテックPE
※内容物や充填機適性などに応じて仕様設計します。
サイズ : 180ml用、350ml用
※その他の容量については個別に相談に応じます。
【今後の展開】
DNPは、食品や飲料、日用品などのメーカーに提供する包装材を可能な限りバイオマテックシリーズに切り替えるよう働きかけていく方針です。また、海外メーカーからのバイオマテックシリーズへの関心も高いため、海外市場にも積極的に展開していきます。今後も、紙容器や成型品などの多様な形態の包装材にも展開し、バイオマテックシリーズの普及を促進していきます。
DNPは、バイオマテックシリーズを利用した包装材で、2017年度までに150億円の売上を目指します。なお、DNPはエルボー®UNprog.を本年10月7日(火)~10日(金)に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK2014(2014東京国際包装展)」のDNPブースに出展します。
※「バイオマテック」、「エルボー」は、大日本印刷株式会社の登録商標です。
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
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