2022年4月26日
「DNPラミネートチューブ 紙仕様」が資生堂サンケア製品で初採用
大日本印刷株式会社(DNP)は、「DNPグループ環境ビジョン2050」を掲げ、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向けた取り組みを強化しています。その一環として、人々の暮らしに身近な日用品や食品などで「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING®」を展開しています。この製品ラインアップとして2020年2月に開発した「DNPラミネートチューブ 紙仕様」を改良し、クラフト紙を使用することで、紙ならではの外観や剛性(腰感)をさらに生かし、ラミネートチューブの使い勝手を併せ持ちながら、環境負荷の低減につながる仕様を開発しました。
この製品は、紙の使用によって石油由来のプラスチックの使用量を20%削減し、製品のライフサイクル全体でCO2排出量を15%削減します。今回クラフト紙を使用することで、生活者が店舗などで見ただけで紙を使用していることがわかりやすくなり、環境に配慮した企業や製品であるといったブランド価値の向上にもつながります。
今回改良した「DNPラミネートチューブ 紙仕様」が、株式会社資生堂のグローバル向けのSHISEIDOサンケア製品「Expert Sun Protector Face Cream SPF 50+」「After Sun Intensive Damage SOS Emulsion」の2種で採用されました。本製品にはFSC®ラベルを表記*1しています。
「DNPラミネートチューブ 紙仕様」を使用した資生堂の製品(左)とパッケージに表示したFSC®ラベル(右)
【「DNPラミネートチューブ 紙仕様」の特長】
1.紙のもつ温かみやナチュラル感を生かした外観と使い勝手
クラフト紙を用いることで、生活者が店舗などでひと目見るだけで、紙を使用していることがわかるようにしました。
紙ならではの外観と剛性(腰感)を生かしながら、プラスチック仕様のラミネートチューブと同等の使い勝手を実現しました。
2.環境配慮に貢献
胴部に紙を20%使用しているほか、肩の部分には、植物由来原料を一部に使用したバイオマスプラスチックを使用しています。これにより、石油由来プラスチックの使用量と製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を削減します。
DNPの従来の汎用的な製品と比べて、プラスチック使用量を20%、CO2排出量を15%削減できます。*2
3.森林認証マーク表記が可能*1
森林認証マークを商品のパッケージに表記できるため、適切な材料を使った製品であることや、環境に配慮する企業の姿勢などを生活者に伝えやすくなります。
【今後の展開】
DNPは化粧品やトイレタリーなどの日用品業界向けに「DNPラミネートチューブ 紙仕様」を展開するとともに、さらなる環境配慮素材の開発・活用や生産体制の拡充を進めていきます。
また、循環型社会の実現、および環境負荷の低減につなげる環境配慮型ラミネートチューブとして展開中の植物由来プラスチックを使用した「バイオマテック仕様」、単一素材化した「モノマテリアル仕様」、「紙仕様」のラインアップをさらに充実させていきます。長年培ってきたライフサイクルアセスメント(LCA)の知見を活かし、企業や生活者のニーズに合わせた最適な環境配慮設計によるラミネートチューブを開発・提供し、ライフサイクル全体を通じた環境負荷低減に努めていきます。
*1 ラミネートチューブを製造する相模容器株式会社小田原工場にて、FSC®(FSC C009084)とPEFC(PEFC/01-31-01)の両方の森林認証制度に対応し、認証された森林およびその他の管理された供給源から算出された林産物の適切な加工・流通を認証するCoC認証を取得しました。
*2 キャップを除く。チューブ径40φ、胴部長さ120mmの場合。
*DNPラミネートチューブについて → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10159090_1567.html
*GREEN PACKAGINGについて → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190186_1567.html
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