2021年10月18日
武蔵野美術大学と共同で 「未来の読者をつくる仕掛けづくり」の研究を開始
大日本印刷株式会社(DNP)は武蔵野美術大学と共同で、未来の読者をつくる仕掛けづくりに向けて、産学連携による研究「ブックビジネス・Reデザインプロジェクト」を開始します。この共同研究は、同大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科の「デザイン思考」を活用した実社会で応用できる課題解決の手法を用います。これによって、DNPが推進する出版関連の新たなビジネスを創出し、人々の人生をより豊かなものに出来るよう、「未来の読者」を生み出すことをテーマとして、その課題の抽出と仕掛けづくりを検討していきます。
共同研究の活動概要
文化庁が2019年に実施した全国調査によると、「1ヶ月に本を1冊も読まない人」が47%、「読書量が以前に比べて減っている人」が67%を占めるなど、国内における読書離れが進んでいます。電子書籍が普及し、コロナ禍の巣ごもり需要により読書やコンテンツの価値があらためて注目されるなか、読書人口を増加させることは出版業界にとっても大きな課題となっています。
こうした課題の解決に向けてDNPは、生活者の「読みたい気持ち」を生み出し、「読みたい本を、読みたい時に、読みたい形で」提供する出版DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいます。今回DNPは、こうした取り組みの一環として、武蔵野美術大学との共同研究を開始し、その成果にもとづいて、未来の読者をつくる新ビジネスの創出に向けた活動をさらに推進していきます。
○テーマ : 「未来の読者をつくる仕掛けづくり」
○研究期間 : 2021年10月18日(月)~2022年1月31日(月)
○活動内容 : 「未来の読者」をつくるための課題抽出
読書における機会領域の特定
ビジネスコンセプトの設計
「未来の読者」の具体的なターゲティング
提供価値と提供手法の仮説設定
DNPの出版DX(デジタルトランスフォーメーション)*1の主な取り組み
- DNPグループが運営する紙とデジタルのハイブリッド型総合書店「honto」を通じて、書店・電子書籍・通販といった多様な形で本を販売し、読者のニーズに合わせた「読書」を実現するサービスを提供しています。また、書店POS、SNS等から市場動向を見極めて需要を予測し、オンデマンド製造によって少部数・短納期を実現して書店在庫の欠品を防ぐ取り組みも行っています。
- 本の製造・販売・流通における工夫だけでなく、「未来の読者」を生み出す新たな取り組みを始めています。普段本を読まない生活者に「本を読みたい気持ち」が生まれるような仕掛けや、本を手に取る動機や機会を提供する新しい仕組みの創出を目指します。2021年8月には、東京都新宿区にあるDNPの生活者向け施設「DNPプラザ」*2内に実証実験用の書店もオープンしました。
*1 DNPの出版DXについて → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161132_1587.html
*2 DNPプラザについて → https://dnp-plaza.jp/
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