2021年5月31日
名古屋市の「ナゴヤ・スクール・イノベーション事業」にDNPが参画するコンソーシアムが採択
大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント®」を展開して、紙のテストの結果を自動採点・分析し、子どもの個別の課題を抽出することで、個別最適化された学習や教員の働き方改革の推進を支援してきました。今回DNPは、教育ICT関連会社4社とコンソーシアム*1を組み、名古屋市の「ナゴヤ・スクール・イノベーション事業」*2の「マッチングプロジェクト」に応募して採択されました。DNPは、本プロジェクトにて、リアテンダント及びパートナー企業の教材を活用して、「子どもの学び方改革」と「教員の働き方改革」の実現に向けた、先進的な研究を推進します。
DNP等が参画する「マッチングプロジェクト」の概要
名古屋市は令和2(2020)年度から、子ども自身が自分の可能性を最大限に伸ばし、人生をたくましく生きていくように、子どもの育成を目指した「ナゴヤ・スクール・イノベーション事業」を進めています。この事業は、①個別最適化された学びを提供する授業改善の推進、②新時代の学びを支える環境整備、③広報・啓発の3つの視点から、学びの改革を一体的に進めるもので、令和3(2021)年度には、新しい学びの実践に向けた実践研究の「マッチングプロジェクト」がスタートしました。
本プロジェクトでは、名古屋市及び参加する各学校・幼稚園の課題・ニーズと、民間企業等のノウハウ・技術等をマッチングさせ、先進的な学校のロールモデルとなるような実践研究を実施します。幼稚園プロジェクト(1種)、小学校プロジェクト(2種)、中学校プロジェクト(2種)、高等学校プロジェクト(1種)の計6プロジェクトがあり、授業等の改善と併せて、環境整備も行います。DNPはその1つである「八幡中学校マッチングプロジェクト」に参画し、実践テーマである「子どもの学び方と教員の働き方を楽しくする、ICTを最大限に生かした学校づくり」及び「多様な仲間と協同し、自分たちの手で学校を楽しくする、生徒が参画する学校づくり」を推進します。
DNPの役割について
DNPは、「子どもの学び方改革」と「教員の働き方改革」を同時に推進し、「学び方と働き方を楽しくすること」の実現を目指し、以下の実践研究を行います。
「子どもの学び方改革」に向けて
- 自分のペースで学べるICT英語学習ツール「カラオケEnglish」*3の活用による、個別最適化された文法学習の実現及び自己調整学習の促進。
- リアテンダントの採点支援システムと連動した個別復習教材「ニューコース学習システム」*4を活用した苦手分野の克服。
- 教員が自作したテストや教材会社の単元テストなどの記録(スタディ・ログ)を学習者用の端末で分析・可視化。子どもの「自己把握」や「モチベーションアップ」につなげる提案などが評価されました。
「教員の働き方改革」に向けて
- リアテンダントの採点支援システムによる採点集計業務の効率化。
- スタディ・ログと統合型校務支援システム「スズキ校務シリーズ」*5を連携させ、子どもの持つ多様な情報を可視化。これらの情報を基にした個に応じた指導の実践。
「学び方と働き方を楽しくすること」について
- 今回、子どもの「学びを楽しくする」効果測定として、「NOCC教育検査」*6による子どもへのアンケートを通じた性格・特性の分析や、「楽しさ」を数値化する効果検証等を提案したところ、評価・採択されました。
- 子ども一人ひとりに合わせた多様な情報の可視化や授業デザインについては、国立大学法人東京学芸大学の北澤武准教授の監修のもとで推進していきます。
- 本プロジェクトの中心となる機能は、リアテンダントで蓄積するスタディ・ログと、コンソーシアム各社の教育ICTツールで得られる学習データとの統合可視化分析です。これに加え、子どもの特性や意識変容の測定、校務系データと学習系データの連携などを行い、「学び方と働き方を楽しくすること」をテーマとした複合的な研究を推進します。
※1 コンソーシアム参画企業(DNPを除く):
○株式会社フューチャーイン(コンソーシアム代表企業) 代表取締役社長:伊藤利英 資本金:3億3千万円 主要事業:コンピュータ及びコンピュータ関連機器の販売並びに各種システム・サービスの提供
○スズキ教育ソフト株式会社 代表取締役社長:鈴木広則 資本金:6千万円 主要事業:小・中学校向け学習者用・指導者用・校務支援用パソコンソフトの企画・開発・販売・サポート業務
○一般社団法人ひらけエデュケーション 代表理事(複数代表):服部剛典、若杉逸平 主要事業:「学校づくりサポート」「先生のプラットフォーム」「教育イベント」など、先生の「教育環境づくり」をサポートする事業
○ライフイズテック株式会社 代表取締役:水野雄介 資本金:15億934万円(資本準備金等含む) 主要事業:中高生向けIT・プログラミングキャンプ等の企画・運営、学校向けオンラインプログラミング教材の開発・販売
※2 ナゴヤ・スクール・イノベーション事業について : https://www.city.nagoya.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000127/127502/4_020108siryo1.pdf
※3 カラオケEnglish 提供会社:株式会社REKIDS(代表取締役:富野り香 資本金:300万円 主要事業:インターネットを利用した各種情報提供サービス。キャラクター、グッズ、アニメーション、印刷物、出版物、デジタルコンテンツ、ゲームの企画、製作、販売、輸出入。「空間デザイン」と「料理のコンサルティング業」)
※4 ニューコース学習システム 提供会社:株式会社学研教育みらい(代表取締役社長:小林徹 資本金:5千万円 主要事業:保育所・幼稚園、学校向け出版物・教材類の制作、販売事業、企業の採用支援事業)
※5 スズキ校務支援シリーズ 提供会社:スズキ教育ソフト株式会社(代表取締役社長:鈴木広則 資本金:6千万円 主要事業:小・中学校向け学習者用・指導者用・校務支援用パソコンソフトの企画・開発・販売・サポート業務)
※6 NOCC教育検査 提供会社:株式会社トワール(代表取締役CEO:濵野裕希 資本金:1億1,342万円(資本準備金5,671万円含) 事業内容:学習者の特性や状態を科学的に可視化するweb検査ツールを教育機関(学校、大学、塾など)に提供。個々に合った最適な指導・支援方法を教員や保護者向けにも提案。)
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