2021年2月5日
長期保存も可能な紙製一次包材「DNPスーパーハイバリア紙包材」を開発
「TOKYO PACK 2021」出展予定:生活者と企業の“うれしい体験価値をつなぐ”
大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、フィルムパッケージと同等レベルのバリア性がある紙製のパッケージ「DNPスーパーハイバリア紙包材」を開発しました。本製品は、バリア性を有しながらも、再生可能資源である紙を使用することでプラスチック使用量を削減する環境に配慮した製品です。食品などの内容物を直接包装する一次包材としての使用も想定しています。
「DNPスーパーハイバリア紙包材」のピロー袋(左)とチャック付きスタンド袋(右)
「DNPスーパーハイバリア紙包材」開発の背景
海洋プラスチックごみ汚染や地球温暖化といった社会課題に対し、近年、世界ではコロナ禍からのグリーンリカバリーなどの考え方が広がり、国内では2020年10月に菅内閣が、2050年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを表明するなど、規制改革も含め、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速しています。
今回開発した製品は、再生可能資源である紙を使用しており、フィルムパッケージと比較してプラスチック使用量を削減することが可能なパッケージです。
「DNPスーパーハイバリア紙包材」の特長
- パッケージにおける紙の重量比が50%を超えているため、容器包装リサイクル法で「紙製容器包装」に分類され、「紙マーク」を付与することが可能です。
- 独自のコンバーティング技術により、紙でありながらフィルムパッケージと同等レベルの高いバリア性を実現しており、長期保存も可能です。また、このバリア性により、食品などの内容物を直接包装する一次包材としても使用することが可能です。
- フィルムパッケージから切り替えることで、プラスチック使用量を削減します。CO2排出量に換算すると、スナック菓子などで使うピロー袋で約20%、チャック袋で約35%のCO2削減を見込んでいます。
- 紙は、適切に管理された認証林およびその他管理原材料から作られた森林認証紙も使用可能です。
- 水性インキや、バイオマスインキなど、環境に配慮したインキによる印刷も可能です。
- 日用品や食品用など幅広い用途で使用でき、ピロー袋、スタンド袋などさまざまな形態を選択できます。
DNPの製品・サービス開発に関する取組み
DNPは、2020年3月に「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、新しい価値の創出による「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現を目指しています。
また、環境配慮に努め循環型社会を目指す「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING*1」、使いやすさと自分らしさを叶え生活の質の向上に貢献する「DNP生活向上パッケージング LIFE PACKAGING」、機能や生産技術の工夫により最適なモノづくりを追求する「DNP最適追求パッケージング FINE PACKAGING」のブランドを展開しています。
*1 「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING」について :https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190186_1567.html
今後の展開
DNPは今後も、紙などの再生可能資源を使用するなど環境に配慮するとともに、使いやすさや機能なども兼ね備えた製品の開発を進めていきます。
なお、2月24日(水)~26日(金)に、東京ビッグサイトで開催される予定の「TOKYO PACK 2021(2021東京国際包装展)」のDNPブースと、同時にDNPのWebサイトにて開設する「TOKYO PACK 2021 DNPオンライン展示会」にて、本製品・サービスを紹介します。
*TOKYO PACK 2021の公式サイトはこちら : https://www.tokyo-pack.jp/
*DNPオンライン展示会はこちら : https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/10159019_1594.html
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