2021年1月28日
抗菌・抗ウイルス性能を持つラミネートチューブを開発
衛生に対するニーズの高まりに対応し、日用品に抗菌・抗ウイルス性能を付与
大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、印刷で培った独自のコーティング技術を活かし、チューブ容器の胴部分の表面に抗菌・抗ウイルスの性能を持たせたラミネートチューブを開発しました。
抗菌・抗ウイルス性能を持つラミネートチューブ開発の背景
新型コロナウイルス感染症の拡大により、衛生に対する人々の意識が急速に高まっており、生活用品において、細菌の増殖を防ぐ「抗菌」や、細菌より小さいウイルスの数を減少させる「抗ウイルス」へのニーズが世界的に拡大しています。特に歯磨き製品やハンドクリーム等に使われるラミネートチューブは、一日の中で複数回の利用が想定されるため、抗菌・抗ウイルスへの対応が強く求められています。
DNPは、さまざまな機能を持った材料を薄く均一に塗工するコーティング技術などを活かし、これまで抗菌や抗ウイルスの性能を高めたキャッシュカードや住宅用内装材などの製品を開発・提供してきました。今回、これらの製品を通じて培った技術・ノウハウを活かして、新たに抗菌・抗ウイルス性能を持つラミネートチューブを開発しました。
抗菌・抗ウイルス性能を持つラミネートチューブの特長
- 本製品は抗菌および抗ウイルスの性能を持つ材料を表面に塗工したラミネートチューブです。
- 店頭で様々な人が触れる場合や、繰り返し押し出して使用する場合でも、抗菌・抗ウイルス性能を保ち衛生的に使うことが可能です。※今後、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得する予定です。
- ラミネートチューブとして必要な意匠性や機能性(耐光性・耐摩擦性など)については、従来品と同等の性能を有しています。
- 同製品は歯磨き製品やハンドクリーム、日焼け止めなど、日常的に使われる生活用品での使用を想定しています。家族で共用することが多い日用品等に抗菌・抗ウイルス性能を持たせることで、家庭内での衛生性向上に寄与します。
今後の展開
DNPは、本製品で2023年度までの累計で10億円の売上を目指します。また、本製品だけでなく紙器やパウチなど、抗菌・抗ウイルス性能を持つパッケージのラインアップを拡充していく予定です。
なお、2月24日(水)~26日(金)に、東京ビッグサイトにて開催される予定の「TOKYO PACK 2021(2021東京国際包装展)」(https://www.tokyo-pack.jp/)と、同時にDNPのホームページに開設する「TOKYO PACK 2021 DNPオンライン展示会」で、本製品を紹介する予定です。
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