2020年11月16日
液体紙容器 環境に配慮した原料の使用を標準仕様に
バイオマスプラスチック、バイオマスインキ、森林認証紙を組み合わせて環境への負荷を低減
大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、「DNPロングライフ用液体紙容器*1」(以下:液体紙容器)について、環境負荷の低減を進めるために、バイオマスプラスチック、バイオマスインキ、森林認証紙の使用を標準仕様として販売を開始します。
環境に配慮しながらも従来と同等の物性を有しており、酒類業界や、調味料・トイレタリー業界などで使用可能です。
背景
プラスチックを巡る資源・環境両面の課題を解決するため、日本政府は2019年5月に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、プラスチックの使用量削減やリサイクル推進とともに、植物などの再生可能な資源を用いたバイオマスプラスチックの利用推進を掲げています。
DNPは、海洋プラスチックごみ汚染や地球温暖化といった社会課題に対応するため、「資源の循環」「CO₂の削減」「自然環境の保全」という3つの価値を提供する「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING*2」を展開し、循環型社会の実現を目指しています。
今回DNPは環境負荷の低減を進めるため、液体紙容器について、バイオマスプラスチック、バイオマスインキ、森林認証紙の組み合わせを標準的な仕様とし販売していきます。
環境に配慮した液体紙容器の特長
- 植物由来の原料を一部に使用したバイオマスプラスチックとバイオマスインキで、製品を構成する植物由来原料の割合を高め、適切に管理された認証林およびその他管理原材料から作られた森林認証紙を組み合わせています。
- バイオマスプラスチックである「DNP植物由来包材 バイオマテック®*3」ラインアップのPETフィルムは石油由来のPETフィルムに比べ、製品のライフサイクル全体で10%以上のCO₂排出量を削減します。
- 「バイオマテック」のPETフィルムは、食品用の一次容器として衛生性が認められた材料であり、安心して使用することが可能です。
- 従来の液体紙容器と物性面で同等の機能を有しており、内容物の充填の際、設備や充填条件を変更することなく使用できます。特にバリア性・保香性が重要となる酒類関連にも対応しています。
- プラスチック等の高分子材料の臭いを低減し、食品や飲料等の内容物の味や香りといった官能を向上させる「低臭シーラント」の組み合わせも可能です。
今後の展開
DNPは、供給体制の整備などによって製造コストを抑え、製品価格が上昇しないようにすることで、環境に配慮した液体紙容器の普及を推進するとともに、酒類業界、調味料・トイレタリー業界などに拡販し、「GREEN PACKAGING」全体で2025年度に年間500億円の売上を目指します。
また今後も、プラスチック使用量の削減、CO₂排出量の削減、リサイクルの推進などに向けて、さまざまな環境配慮製品・サービスの開発を進めていきます。
*1 「DNPロングライフ用液体紙容器」について : https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1188750_1567.htm
*2 「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING」について : https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190186_1567.html
*3 「DNP植物由来包材 バイオマテック®」について : https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1188719_1567.html
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