2020年9月8日

国内初 建材用EBオレフィンシートでSIAA(抗ウイルス)認証を取得

世界的に高まる衛生・安全・安心のニーズに対応!

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、焼却しても有害なガスをほとんど発生しない環境配慮材料であるオレフィンを使用した建材用EBオレフィンシートで、抗菌製品技術評議会(SIAA)の「抗ウイルス性能」に関する「SIAA認証」を9月1日に取得しました。

SIAAは、適正で安心できる抗菌・防カビ加工製品の普及を目的として、抗菌剤・防カビ剤および抗菌・防カビ加工製品のメーカーや抗菌試験機関によって結成された団体です。SIAAは、ガイドラインに基づいて品質管理された製品に対してSIAA認証を与え、マーク表示を認めています。

【開発の背景と製品の概要】

新型コロナウイルスの影響により、人々が暮らす空間に対する衛生・安全・安心のニーズが世界的に高まっています。そのなかでDNPは、2020年5月に、建材用EBオレフィンシート製品群のうちフローリング用の製品で、「抗菌」性能に関するSIAA認証を取得しました。その後多くのステークホルダーから、「抗ウイルス」性能を高めた製品へのニーズが寄せられ、それらにいち早く対応し、抗ウイルス性建材用EBオレフィンシートの開発を進めてきました。今回、EBコーティング技術を活用した建材用オレフィンシートとして国内で初めてSIAA(抗ウイルス)の認証を取得しました。

DNPの建材用EBオレフィンシートは、焼却しても有害なガスがほとんど発生しない環境配慮材料オレフィンを使用した化粧シートであり、EB(電子線:Electron Beam)の照射によりさまざまな機能を持たせる、DNP独自のEBコーティング技術を活かしています。

DNPは、1999年の発売当初から抗菌仕様のフローリング用EBオレフィンシートを建材メーカーへ供給しているほか、2017年には、オリジナル化粧板「不燃化粧板WSフネン-L抗菌仕様」で、SIAA(抗菌)認証を取得しています。こうした「抗菌」性の実績とともに、建材製品に要求されるデザインや加工性、耐久性などの性能を兼ね備えた製品を提供してきました。また、社会課題や生活者ニーズに対応して多様な機能の開発に取り組み、環境配慮材料であるオレフィンの活用や、シックハウス症候群の原因とされる化学物質の不使用なども進めてきました。今回、SIAA(抗ウイルス)認証を取得したことにより、これまでの「健康」と「環境」に加え「衛生」に配慮した取り組みも推進していきます。

【今後の展開】

DNPは、建具・床・壁・天井・家具・什器など、空間全体の表面材に展開できる抗ウイルス製品のラインアップを拡充し、抗ウイルス性と抗菌性を有した製品群を、住宅・オフィス・商業施設・医療施設・公共施設などで、新築だけでなく既築の物件にも提供していきます。また、国内だけでなく海外へも展開し、抗ウイルス建材製品全体で、2025年度に年間800億円の売上を目指します。

DNPは今後も、第三者機関による評価を受けながら、社会課題を解決するとともに、人々の期待に応える製品の提供を通じて、快適で豊かな生活空間の実現に貢献していきます。


※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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