2020年8月4日
DNPコミュニケーションデザイン ロボットアーム型のアプリ稼働監視サービスを開発
24時間365日の監視で、サービス品質の向上と監視負荷を軽減
大日本印刷株式会社(DNP)のグループ会社で、企業の総合的なマーケティング施策を支援する株式会社DNPコミュニケーションデザイン(DCD)は、公立大学法人 岩手県立大学と共同で、ロボットアームが人に代わってスマートフォン向けアプリケーションの稼働を24時間365日監視する「ロボットアーム型アプリ稼働監視サービス」を開発しました。本サービスは、ロボットアームがアプリの利用画面やコンテンツの不具合などの異常の発生を早期に発見するもので、アプリを通してサービスの品質やブランドの低下を防止するとともに、企業の監視業務の負荷を軽減します。
ロボットアーム型アプリ稼働監視サービス
【開発の背景】
近年、生活に欠かせない多様なサービスがスマートフォンのアプリで提供されており、人々が利用する際に、常にアプリが正しく稼働するよう、管理の徹底が求められています。こうしたニーズに対して、アプリを運用するシステムの負荷や、エラー等のシステム障害を監視するサービスはあるものの、そのアプリが正しく画面やコンテンツを表示できているかといったインターフェースの不具合は監視できていませんでした。特に、各企業の自社開発ではない他社のアプリと連動したサービスでは、他社のアプリにロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)*1などを組み込むことができず、安定した稼働を確保するために、人が定期的にアプリの画面表示や動作を確認する必要がありました。このような課題に対してDCDと岩手県立大学は、ロボットアームを活用して24時間365日監視できるアプリ稼働監視サービスを開発しました。
*1 ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation) : ソフトウェアに組み込まれたロボットが人に変わって業務などを代行し、業務の自動化や効率化の実現を図る取り組み
【「ロボットアーム型アプリ稼働監視サービス」の特長】
1.ロボットアームによるアプリ監視で省人化を実現
本サービスは、アプリを支えるシステムが正常に稼働している状況で、アプリの画面やコンテンツ、提供サービスに不具合が発生した場合に、いち早くその障害を発見します。
AI(人工知能)を活用してアプリの操作や手順を覚えさせることで、定期的にロボットアームがアプリを操作し、ロボットアームと連動して設置したカメラを通じて正常な動作が可能かどうかを確認します。不具合を発見した場合、企業の開発・運用保守の担当者に、メールで障害の発生を報告します。
2.省スペース、低コストで導入可能
ロボットアームとスマートフォンを1台ずつセットで設置することで、監視サービスを稼働させることが可能であり、特別な設備や人員は必要ありません。
3.短期間で導入が可能
アプリの操作や手順、不具合の判定基準など、稼働状況の監視に必要な情報をロボットアームにAIで学習させた上で提供します。最短で約2週間で導入できます。
【価格(税抜)】
初期費35万円~、運用費5万円/月~
*監視の内容や件数などに応じて、個別に見積りをします。
【今後の展開】
DNPグループは、長期間の連続稼働が求められるアプリやWebサービスを提供する交通系やインフラ系の企業、金融関連企業、EC企業等に本サービスを提供していきます。また、データセンターやコールセンターを運営する企業に対しても、OEMで本サービス等を提供し、2022年度までに関連サービスも含めて約1億円の売上を目指します。
大日本印刷株式会社本社:東京都新宿区 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円
株式会社DNPコミュニケーションデザイン本社:東京都新宿区 代表取締役社長:川口寛 資本金:1億円
※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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