2016年12月14日

LEDの光で文字や絵が浮かび上がり、真贋判定できる新型ホログラムを開発

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、スマートフォンなどに搭載されている点光源のLEDを照射すると、表面に文字や絵などが浮かび上がり、真贋判定できる新しいタイプのホログラム製品「DNPホログラム LED判定」を開発しました。本年12月に販売を開始します。

【開発の背景】

自動車部材や工業部品、医薬品や化粧品などのメーカーは、模造品や海賊版の市場への流入を防ぐためにホログラムを使用し、真贋判定を行っています。従来は、顕微鏡や特殊なフィルムなどを通してホログラムを見ることで真贋を判定する方法はありましたが、これらのツールを全ての販売店や税関に加え一般消費者に配布することは難しく、より簡単に真贋判定できる手法が求められていました。

このニーズに対してDNPは、ハンディタイプLEDやスマートフォンなどに搭載された点光源のLEDを照射することで、表面に文字や絵が浮かび上がり、真贋判定を容易に行える新型ホログラムを開発しました。

【本製品の特長】

○ホログラムに微細な凹凸形状を施しており、この凹凸形状にLEDの点光源の光を当てると、文字や絵柄が浮かび上がる構造です。

○ハンディタイプLEDやスマートフォンなどに標準搭載されているLEDを使って真贋判定*ができるため、顕微鏡や特殊フィルムなど、特別なツールの普及にかかる労力やコストを省くことができます。

○ホログラムの真贋判定の状況をスマートフォンなどのカメラで撮影し、それをメールで送付することで、遠隔地にいる関係者間でも情報共有できます。

○従来の工程を変えずに新タイプのホログラムを製造できるため、従来から大きくコストを上げることなく導入できます。

○マイクロ文字など従来からあるホログラムのセキュリティ要素と組み合わせることで、更にセキュリティレベルを向上させることができます。

*LEDの種類や撮影環境により真贋判定が困難な場合があります。

     

 LEDを当てると、                                    DNPホログラム LED判定
文字や絵柄が浮かび上がります。

【今後の展開】

DNPは自動車部品や工業部品、医薬品や化粧品のメーカーなどに本製品を販売し、2017年度に3億円の売上を目指します。

※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 

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