五感に訴える空間体験型システム
DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころウォーク®
「みどころウォーク」は、ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者が、手すりをたどりながら実際に移動することでVR空間内を動き回ることができる鑑賞システムです。
現実と少し異なる映像で錯覚を起こすことで仮想的に物理空間を拡張し、限られた展示空間内でも、広大な仮想空間を移動する体験が行えます。
動画:DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころウォーク(02:51)
目次
特長
「少ない面積で広大なVR空間を体験」
「リダイレクテッド・ウォーキング」※を活用することにより、狭いスペースで広大なVR空間を歩行する体験を提供します。
「五感に訴える鑑賞体験」
自身の足でVR空間を歩いたり、手すりやポールの手触りで現実世界との接点を増やすことにより、鑑賞する視点の自由度や現実感が向上し、没入感の高い鑑賞体験を提供します。
「現地では体験できない細部鑑賞」
天井画のような現地では間近で鑑賞できないものを細部まで鑑賞することができます。
※リダイレクテッド・ウォーキングとは?
現実での移動量とVRでの移動量に気付かれない範囲でズレを作り出すことで、無意識に歩行に影響を与え、狭い実空間でも広いVR空間を歩行している感覚を提示可能にする技術です。
VRに歩行を取り入れることで、酔いを軽減し、また直観的な移動が可能で空間把握が正確になる効果があります。
本ソリューションの開発に当たり、「リダイレクテッド・ウォーキング」の技術監修として、東京大学 葛岡・雨宮・鳴海研究室 鳴海准教授および松本助教による監修を得ています。
使用方法
VRヘッドセットを装着し、下記の手順で体験が可能です。
(ヘッドセットはMeta Quest 2の使用を推奨しております。)
|
|
|
|
導入事例
BnF × DNP ミュージアムラボ 第2回展 「これからの文化体験」 マザラン・ギャラリー(Galerie Mazarine)
|
|
フランス国立博物館(BnF)の持つ文化財をデジタル化し、新しい鑑賞体験を試みる展示「BnF×DNPミュージアムラボ第2回展 これからの文化体験」を、2021年4月15日~10月29日にDNP五反田ビル1階にて行いました。
本展示の中で、「マザラン・ギャラリー」のVR(仮想現実)空間内に入り込み360度見回すことで、実際に訪れたような体験に「みどころウォーク」を導入しました。解説を聞きながらVR空間を移動し、17世紀より受け継がれる天井画を描いた画家の視点に近づいて、見どころやその歴史をたどります。
参考情報
VR学会誌に「みどころウォーク」に関する解説記事が掲載
日本バーチャルリアリティ学会誌27巻(2022)3号に、「みどころウォーク」に関する解説記事が掲載されました。
概要
フランス国立図書館(BnF)との共同プロジェクトの中でデジタル化を行った<マザラン・ギャラリー>を題材に、天井画を体験する鑑賞システム「みどころウォーク」の設計、公開展示を実施。
クロスモーダルな体験を実現するリダイレクテッド・ウォーキング研究を取り入れることで、デジタル空間を体験する鑑賞システムとして新たな可能性を提示。
※論文の全文は下記リンクよりお読みいただけます。
関連ページ
「みどころウォーク」を題材に、「これからの文化体験 時空を超えた鑑賞体験で『学び』が変わる!?~最先端VR技術がもたらす可能性と課題~」と題してオンラインセミナーを開催いたしました。ここではセミナー当日の様子をレポートしてお届けします。
地域固有の文化資源と出会い、かけがえのない体験を提供することで観光客の来訪促進や満足度向上などに貢献します。
~みる、ふれる、知識が広がる~
デジタル化された作品と多様な MLA の知的情報「みどころ」を組み合わせ、作品に対する興味のきっかけを提供する目的で開発された、インタラクティブ鑑賞システムです。
*#1,2,3,4,5,6 ⓒDNP Dai Nippon Printing Co., Ltd. [2021], with the courtesy of the Bibliotheque nationale de France.
「みどころウォーク」は、DNP大日本印刷の登録商標です。
-
法人のお客様(自治体、企業などの団体)を対象とさせていただいております。
お問合わせの際は法人ドメインのアドレスをご記入ください。