高断熱性能とIT技術(ICタグ、温度ロガーなど)とを併せることで安心安全な物流をサポート

DNP多機能断熱ボックス

高断熱ボックスと熱設計技術による温度品質とICやセンサーを利用したDNPのIT技術との組み合わせで温度管理流通トータルサポートを提案します。

温度管理が必要な荷物における様々な課題解決に貢献!

DNP多機能断熱ボックスは高断熱性能を有しており、非電源でも内部の温度を長時間一定範囲に保つことが可能です。生鮮食品や工業品、また、GDPガイドライン(※1)の施行により品質管理が厳格化している医薬品など、温度管理が必要な荷物における様々な課題解決に貢献します。​

例えば、従来の保冷シッパーでは長時間の温度担保は困難でしたが、断熱ボックスに入れて運べば、真夏の環境下での積み替え時や、冷凍・冷蔵機能を持たない常温車を利用した輸送でもコールドチェーン(※2)を途切らせることなく輸送が可能です。また、社会課題となっている人手不足やドライバー不足などの課題に対し、断熱ボックスを置き納品に活用することでドライバーと荷受けの負荷を軽減できます。他にも、冷凍・冷蔵品の突発輸送時や、計画停電時の保冷対応など、簡易冷蔵庫の役割を果たします。​

  • ※1コールドチェーン(cold chain:低温流通体系)とは:生産者から消費者まで、生鮮食品や工業品、医薬品などを低温に保ったまま運ぶ物流方式。​
  • ※2GDP(Good Distribution Practice)とは:医薬品の品質保証を目的にした指針。​

以下では一例として、陸送・海運・空輸・東南アジア圏保冷輸送の現状課題と提案をご紹介します。

<陸送>

2温度帯混載輸送で物流コストを削減

現状:常温車と冷蔵車をそれぞれ手配し、各店舗へ輸送。店舗の規模によっては満載とならないルートも存在する。
提案:満載とならないルートの冷蔵品(常温品)を断熱ボックスに積み込み、常温車(冷蔵車)で輸送。

断熱ボックスを使って冷凍・冷蔵輸送突発対応

現状:誤配送時やイベント等の突発輸送時に、冷蔵車が確保できない!
提案:突発輸送発生時に冷蔵品を断熱ボックスに積み込み、常温車で輸送。

<海運>

航空輸送を海上輸送へ変更してコスト削減

現状:定温管理が必要な製品を航空輸送。
提案:製品を断熱ボックスに積み込み、一定の温度を保ちながら海上輸送。

定温輸送をドライコンテナに変更してコスト削減

現状:高温を嫌う製品をリーファーコンテナにて海上輸送。
提案:製品を断熱ボックスに積み込み、一定の温度を保ちながらドライコンテナにて海上輸送。

<空輸>

低温輸送をドライコンテナに変更してコスト削減

現状:冷蔵が必要な製品を冷凍冷蔵コンテナにて航空輸送。
提案:製品+保冷材を断熱ボックスに積み込み、低温を保ちながらドライコンテナにて航空輸送。

ワンウェイ資材を減らしてコスト削減

現状:冷蔵が必要な製品を保冷用資材で梱包し、ドライコンテナにて航空輸送。※保冷用資材は到着後に廃棄される。
提案:製品(+必要に応じて保冷材)を断熱ボックスに積み込み、低温を保ちながらドライコンテナにて航空輸送。

<東南アジア圏>

冷蔵インフラの整わない地域の保冷輸送に

現状:保冷インフラが整っておらず、保冷車がないため輸送中に品質劣化が生じてしまう。
提案:冷凍・冷蔵製品(+必要に応じて保冷材)を断熱ボックスに積み込み、常温車で輸送。

断熱ボックスを使用して冷蔵改造車の代替品に

現状:常温車を冷蔵車に改造し、冷蔵品を各顧客へ配送。改造費が高く、メンテナンスが必要。故障時に保証対象外となる部分が多く、修理コスト増。
提案:冷蔵品を断熱ボックスに積み込み、常温車で各顧客へ配送。改造費不要。メンテナンス費削減。故障時の車両補償範囲を維持し、修理コスト低減。

高断熱ボックスと熱設計技術で、低温・定温輸送の必要な材料、半製品、製品の流通を川上から川下まで管理可能。

●真空バリア技術
●熱設計技術
●ICタグ技術
●IT技術

高断熱性能とIT技術(ICタグ、温度ロガーなど)とを併せることで安心安全な物流をサポートできる
「DNP多機能断熱ボックス」

特長

  • DNP多機能断熱ボックスは高断熱。環境温度35℃、保冷材なしで、100Lの水を8時間10℃以下に保てます。(初期温度8℃)
  • 全仕様折り畳み式。コンパクトに重ねられ、物流波動に対応できます。
  • IT機能を付与し、温度、位置、内容物情報などをボックス単位で管理できます。(開発中)

性能(VIPタイプ「パレットサイズ」)

環境温度: 35℃
内容物 : 検証用資材(水)、初期温度8℃
輸送量 : 100kg
保冷材 : なし

35℃環境下において保冷材なしで10℃以下を8時間キープできます!

  • 本実証試験は断熱ボックスおよびボックス内空間も予冷温度となっていると想定しております。
  • 本データは一定条件下における試験結果であり、保証値ではありません。また、内容物によって結果は異なります。
  • 本製品の保冷保温性能及び耐久性、内容物の品質につきましては保証いたしかねます。

輸送実証例のご紹介

<DNP多機能断熱ボックスと保冷材>を使用した<ドライアイス、ワンウェイ資材>を使用しない化学製品輸出の実例をご紹介。

「ワンボックスカーとDNP多機能断熱ボックス」の組合せにより、保冷インフラのない環境で保冷輸送を実現した実例をご紹介。

国産高級フルーツの輸出にDNP多機能断熱ボックスを利用した、岡山大学「青果物輸出促進コンソーシアム」研究事例をご紹介。

ボックスラインナップ

  • 仕様は予告なく変更する場合がございます。

1. パレットサイズ(PL1000-4B)

 外寸  :W1,075×D1,075×H1,080(mm)
 内寸  :W1,005×D1,005×H1,000(mm)
 容量  :1,000L
 重量  :約35kg(本体のみ)
 仕様  :VIP(真空断熱)タイプ

 ・T11パレットに載るサイズ
 ・コンパクトに折り畳み
 ・上蓋と正面が開き出し入れ自由
 ・オリコン4枚廻しで設置可能(60×40サイズ)

2. 【開発品】パレットライトサイズ(PL940-8B)

 外寸  :W1,075×D1,075×H1,085(mm)
 内寸  :W980×D980×H980(mm)
 容量  :940L
 重量  :約23.8kg(本体のみ)
 仕様  :ライトタイプ

 ・T11 パレットに載るサイズ
 ・コンパクトに折り畳み
 ・上蓋と正面が開き出し入れ自由

3.台車サイズ(DS340-3A)

 外寸  :W880×D730×H720(mm)
 内寸  :W805×D660×H635(mm)
 容量  :340L
 重量  :約18kg(本体のみ)
 仕様  :VIP(真空断熱)タイプ

 ・マンションのエレベーターに乗る最大サイズ
 ・コンパクトに折り畳み
 ・上蓋と正面が開き出し入れ自由

4.ばんじゅうサイズ(SO310-BS)

 外寸  :W780×D615×H995(mm)
 内寸  :W685×D520×H900(mm)
 容量  :320L
 重量  :約9.3kg(本体のみ)
 仕様  :ライトタイプ

 ・ばんじゅうが7枚入るサイズ
  ※ばんじゅうの規格により積載数は異なります。
 ・コンパクトで2分の1に折り畳み
 ・上蓋と正面が開き出し入れ自由

製品カタログ

製品カタログの簡易版につきましては日本語版、英語版ともに以下よりダウンロードいただけます。

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