DNPのコンバーティング技術

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コンバーティング技術を活用し、さまざまな開発課題に応える

DNPは多様なコンバーティング技術を活用し、さまざまな分野の皆さまが抱える開発課題をともに解決したいと考えています。
コンバーティング技術は「中身を護る」「異素材を接着する」「形を自由に変えられる」「電気を通す」などの加工により、さまざまな機能を素材に付与することが可能です。
現在、食品や医療分野に加え、電子デバイスや化学、自動車などの幅広い分野で活用されているこれらの技術を、お客様の技術と掛け合わせることで、新たな価値の創出をめざしています。

DNPが提供する4つのコンバーティング技術

真空成膜技術(膜厚のイメージ:nmレベル)

DNPの真空成膜技術は、真空環境下で気化させた金属材料をフィルムや金属箔といった基材上に積層することができます。食品・医薬品のパッケージング用途では、優れたバリア性能で水分や酸素の透過を抑制します。半導体・電子デバイス用途では、保護層として製品の品質と寿命を向上させ、金属の特性を活かした機能層として働きます。

この技術により、素材に付与できる機能
・中身を護る
・異素材を接着する
・電気を通す

コーティング技術(膜厚のイメージ:nm~100μm)

DNPのコーティング技術は、フィルム、金属、紙、繊維などの基材に液体材料を薄く均一に塗布・定着させることで、ガスバリア性、光学特性、耐熱性などの機能性を付与すると同時に、ベタ塗りやパターン形成の組み合わせでさまざまな意匠表現も可能です。

この技術により、素材に付与できる機能
・中身を護る
・異素材を接着する
・電気を通す

多層成膜技術(膜厚のイメージ:~200μm)

DNPの多層成膜技術は、製品を効果的に保護するために、異なる複数の樹脂材料を薄膜に積層してフィルムに機能を実装します。樹脂材料に機能性材料を練り込むなど、異なる機能を持つ層を組み合わせることが可能で、水蒸気や酸素の侵入を防ぐ他、臭いを閉じ込めたり吸着したりといった機能を付与することが可能です。

この技術により、素材に付与できる機能
・中身を護る
・異素材を接着する
・形を自由にできる

ラミネート技術(膜厚のイメージ:~500μm)

DNPのラミネート技術は、フィルム、金属、紙、繊維など、薄い膜状の素材を均一に貼り合わせる技術です。用途に応じ、異なる素材を貼り合わせることでさまざまな機能やより高い性能を持たせることができます。

この技術により、素材に付与できる機能
・中身を護る
・異素材を接着する
・形を自由にできる

コンバーティング技術で生み出される機能


「中身を護る」技術と解決事例

さまざまな機能を持つ機能性材料を練りこんだり、積層したりすることで、バリア性やガス吸着などの機能を併せ持ったフィルムを作ることができます。DNPは、脱アルミ箔による透明資材や、電子部品のバリアシート、吸湿・吸着機能を持つ医薬品パッケージなどの製品を生み出しています。


関連製品例


「形を自由にできる」技術と解決事例

熱可塑性樹脂や複合シートをさまざまな立体物に成形し、中身が漏れないように封止することができます。DNPは、形によって機能と使いやすさを追求した、PETボトル、ラミネートチューブ、電子レンジ包材、バッグインボックスなどの製品を生み出しています。


関連製品例


「異素材を接着する」技術と解決事例

樹脂・金属・紙などのさまざまな「異素材」を積層することで、素材が持つ機能の良いところを組み合わせた複合シートを作ることができます。DNPは、食品パッケージで培った技術を応用し、樹脂フィルムと金属箔を積層してバリア性や封止性を付与することで、リチウムイオン電池部材などの製品を生み出しています。


関連製品例





「電気を通す」技術と解決事例

樹脂・金属・紙などの基材に、導電性を付与したシートを作ることができます。金属でパターンを描いてアンテナとして利用することや、電子部品用途等へ透明な導電層を全面コートして静電気を逃がす機能を付与することができます。

関連製品例







個別無料相談会のご案内

コンバーティング技術のプロフェッショナルであるLifeデザイン事業部の開発部門のメンバーが、直接ご相談にお答えする個別無料相談会を開催します。(各回25分)
■開催予定日
2025年4月22日(火) 15:00-15:25, 15:30-15:55
※申込締切:各回の1週間前まで
※ご希望の内容によっては、ご対応できない場合もございます。
以下のお問合わせフォームに相談希望の内容とご希望日時を記載の上、お申込みください。



Lifeデザイン事業部 部長 大和

「ラボ機での検証は終えたが、本製造に向けた量産パートナーが居ない」、「量産時のプロセス設計(検査項目の選定)になやんでいる」など、なんでもお気軽にご相談ください。

コンバーティング技術を使った製品のご紹介

「中身を護る」技術から生まれたDNPの製品

透明蒸着フィルムが内容物の劣化を防ぐ
透明蒸着バリアフィルムは、水蒸気、酸素などのガス透過を防ぐ機能性フィルムです。バリアフィルムとしてはアルミ箔やアルミ蒸着フィルムが一般的に使用されています。一方、透明蒸着バリアフィルムは高透明性と環境に対する負荷が小さいことから、DNPではIB-FILM(Innovative Barrier Film)という製品名で1998年に量産を開始しました。今では、包装材料、医療用途、産業用途など、幅広い用途で活用されています。

パッケージ内、および内容物中の水分を吸着できる包装材
水分による医薬品の内容物劣化、および医療機器や精密機器の動作不良を低減できる包材です。化学吸着により一度吸着された水分が再放出されることなく、安定的な効果が得られます。乾燥剤が不要になるため、乾燥剤の誤飲防止、封入・検品工程削除による生産性の向上、乾燥剤封入スペース削除による包材の減量化などさまざまな効果が得られます。

においの課題を解決
医薬品や包装材料から発生する臭気による包装開封時の不快感、包装外への臭気拡散といった課題を解決できるフィルムです。DNPは、特定の臭いのアウトガスだけを吸着する材料をフィルム(ポリオレフィンベース)に添加することにより、不快な臭いを吸着する包材を開発しました。


「異素材を接着する」技術から生まれたDNPの製品

「DNP透明蒸着フィルムIB-FILM」の開発で培った技術・ノウハウを応用して、酸素や水蒸気のバリア性と遮光性を向上させたアルミ蒸着フィルムです。一般的なアルミ蒸着フィルムと比べて、酸素・水蒸気のバリア性、遮光性ともに、10倍程度の性能があります(当社検証)。

熱可塑性フィルムを熱によって溶融させ接着
金属、樹脂、ガラスなどの異材質を接着できるフィルムです。糊のはみ出し、残留溶剤、アウトガスの発生が少ないです。


「形を自由にできる」技術から生まれたDNPの製品

高いバリア性と意匠性を実現した、未来にフィットするPETボトル
PETボトルと機能性フィルムを一体成形することで、高いバリア性と意匠性を実現したPETボトルです。ガラスびんの代替として、輸送コスト削減・破損トラブル防止などのメリットが評価されています。

複数の素材を積層した機能性のあるチューブ容器
複数の素材の積層や、独自のコンバーティング技術により、バリア性や意匠性、環境配慮などさまざまな機能性を付与できるチューブ容器です。チューブ容器の胴体部分のつなぎ目など全面に印刷が可能なため、意匠性に優れています。複雑化している環境問題にも対応できるよう、環境配慮の特長が異なるラインアップがあります。

豊富なラインアップで最適な設計を提供
プラスチックの内袋と段ボールの外箱からなる充填・取出口のついた容器です。内容物の充填前や使用後は容器を折りたたむことができます。プラスチックの内袋はクリーンな環境下でフィルムの製膜から製袋まで一貫して製造しており、機能性フィルムにより内容物に適した設計が可能です。

そのまま電子レンジ調理できる自動蒸通パウチ
自動蒸通機能を付加した、そのまま電子レンジで加熱調理できるパウチです。2000年代から技術開発に取り組んできた幅広い知見と実績で、電子レンジ商品の新規立ち上げから、包装資材・充填までをトータルでサポートします。


「電気を通す」技術から生まれたDNPの製品

サプライチェーンの高度化、新たな顧客体験を創出する
商品1点1点の個体識別が可能なRFIDを実装し、非接触での自動認識、複数一括読み取り機能を提供することで、サプライチェーン上の各種情報と連動を可能にするパッケージです。精緻なトレーサピリティの確保、物流管理業務の効率化を実現します。

高速かつ安定した搬送で生産性の向上を実現する
電子部品や半導体製品の搬送に使用されるキャリアテープ(搬送用資材)をシール(封止)する製品です。 電子部品業界や半導体業界においてワールドワイドで長年にわたってご使用いただいております。




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「IB-FILM」「COMPLEX BOTTLE」「コンプレックスボトル」「エキタイト」「アンタッチスルー」「スマートIoTパッケージ」はDNP大日本印刷の登録商標です。

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