ペン先がすべらず、書きやすい!
電子ペン入力用書き心地向上フィルム
タブレット端末の表面に貼るだけで、電子ペン(タッチペン)でも、鉛筆で紙に書いているときのようなペーパーライクな書き心地を再現するフィルムです。また、外光の映り込みを防ぎ、指紋の跡もつきにくいため、画面の見やすさも向上します。
こんなお悩みありませんか?
・電子ペンで入力するとき、ペン先がすべって書きにくい。
・画面に光が映り込んでしまい、見えにくい。
・画面に指紋の跡が残って、汚れが目立つ。
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背景
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2020年の学習指導要領改訂に合わせて学校教育法が改正され、タブレット端末等を用いてデジタル教科書を授業で活用することが認められたため、今後は児童が電子ペンで入力するケースが増えていく傾向にあります。 |
特長
■「ペン先がすべって書きにくい」
⇒ 紙×鉛筆の筆記特性と、同等の摩擦係数と振幅。
“とめ、はね、はらい”を容易にする摩擦係数保持特性。
■「教室の蛍光灯が映り込んでしまい、画面が見にくい」
⇒ 外光の映り込みを防ぐ、高い防眩性。
■「画面を指で触るため、指紋の跡など汚れが目立つ」
⇒ 汚れが目立たない表面形状と防汚性。
開発経緯
今回DNPは、教育場面における電子機器の活用と効率的・効果的な学習支援を目的として、新たな機能性フィルムの開発を行いました。
教育工学を専門とする東北大学大学院情報科学研究科の堀田龍也教授と、人間工学を専門とする東京福祉大学教育学部の柴田隆史教授らとの共同研究により、小学校で実証実験を行い、その高い効果を確認しています。
実証実験の概要
小学6年生123名を対象として、タブレット端末で「文章を読む」「文字を書く」「画面を触る」など、教室での学習場面に即した課題を設定し、フィルムの効果を検討しました。
児童は、それぞれの課題に対して、DNP製のフィルムが貼られた画面とガラス面とを比較し、使いやすさを5件法で評価しました。
その結果、約78%の児童が、DNP製のフィルムが貼られた画面の方が、文字がきれいに書けると回答しました。
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また、読んだり、書いたり、見たり、触ったりする課題を行った後の総合評価では、約75%の児童が、DNP製のフィルムが貼られた画面を学校での学習に使いたいと回答しました。
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出典:柴田隆史, 佐藤和紀, 板垣翔大, 恒川雅行, 田谷周望, 堀田龍也, 小学校でのタブレット端末利用におけるアンチグレアフィルムの効果, 日本人間工学会第59回大会, 1B4-1, 2018(図は出典を基に一部改変)
技術詳細
「ガラスと電子ペン」の組み合わせでは、書いているときの摩擦力が「紙と鉛筆」とは異なり、また、電子ペンを止めたときに摩擦力がなくなってしまうため、すべって書きにくいという課題があります。
DNPは独自のコーティング技術を駆使することで、電子ペンを動かしているときにかかる摩擦力を、紙に鉛筆で書くときの摩擦力に合わせました。さらに、電子ペンを止めたときの“すべり”を無くすことで、紙に鉛筆で書くのとほぼ同等な感覚でのペン入力を実現しました。
このように、「開発品と電子ペン」の摩擦特性を「紙と鉛筆」に近づけたことで、“とめ、はね、はらい”の筆記感覚があるペン入力が可能です。