愛知県大府市/歴史民俗資料館 様

「宮沢賢治の愛用チェロ」を高精細3Dデジタル化して公開

TRC-ADEAC株式会社とともに、宮沢賢治が愛用していたチェロ(岩手県花巻市・宮沢賢治記念館所蔵)を、高精細な三次元(3D)CGデータを制作してデジタルで再現しました。このデータは、大府市歴史民俗資料館にて、DNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころビューア®」により、タッチパネルディスプレイを用いて公開されています。このデータは、高解像度な複数の写真画像から3D形状を生成するフォトグラメトリという手法を用いて制作しています。

チェロの3DCGデータを搭載したみどころビューアの画面

企画展会場での公開の様子

チェロ撮影の様子

大府市歴史民俗資料館

大府市歴史民俗資料館は、昭和55年(1980)に市制施行10周年記念事業の一環として、大倉公園内に建設された複合施設「大倉会館」の一施設として、同年11月1日に開館しました。郷土の歴史的・民俗的資料を調査・収集し、これらの公開・展示を行うほか、文化財保護及び埋蔵文化財の発掘調査を行っています。

特徴

特長① 高精細デジタル撮影による高解像度での再現

立体形状の対象物を高精細デジタル撮影技術で撮影することにより、詳細な情報を取得。高解像度の形状データとテクスチャデータを組み合わせることで、形状のみならず、チェロの表面や金属部分などの材質や質感なども、ディスプレイ上での視認性を考慮しつつ実物さながらに再現しています。



特長② チェロ内部にある宮沢賢治サイン入りラベルも再現

チェロの内部にあり展示では見えにくい「宮沢賢治のサイン入りラベル」も、今回は知見豊富なDNP撮影スタッフの工夫で再現しています。
3DCGデータを回転・拡大・縮小しながら細部までじっくり鑑賞できる「みどころビューア」を用いることで、このような実物展示では鑑賞が難しい部位も拡大して見ることができます。また、チェロのみどころポイントについても、日本語と英語のテキストで説明しています。

(2025年3月時点の情報です。)

参考情報:担当者の方の声

大府市歴史民俗資料館 主事 内藤 尚美様

他県所蔵展示中のため実物展示できない資料をご覧いただくことができ、お客様から好評をいただいております。チェロ内部の賢治直筆サインをズームインで表現する見せ方にはインパクトがあり、リアルでは得られない感興があると思います。

この事例で導入した製品・サービス

みどころビューア

3Dデジタル化された作品を、直観的な操作で手に取るように細部までじっくりと観察できます。 作品に対する知識の幅を広げ、作品への興味のきっかけを作ります。8K出力にも対応しています。




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