国立大学法人 山形大学様
「産学連携・異分野融合によるイノベーション創出」に向けた共創ワークショップ開催
文科省COI採択プロジェクトの取組みの一環として、フロンティア有機システム構想の実現を推進する山形大学様にて、産学連携・異分野融合によるイノベーション創出に向けた共創ワークショップを開催いたしました。
(2014年2月時点の情報です)
取組み
COIは文科省管轄の「国立研究開発法人 科学技術振興機構」が主催する国のプロジェクトです。
このプロジェクトは10年後の研究開発課題を特定し、産学連携によるイノベーション創出をめざしています。
このCOIに、山形大学様と大日本印刷をはじめとする20以上の民間企業、学術機関が産学連携で取り組んでいる「フロンティア有機システムイノベーション拠点事業※」が採択されました。
本COIプロジェクトは非常に多くの機関から異分野の研究者が集うため、共創の考え方や人間中心のサービス視点を共通言語として取り入れて推進することが求められています。今回は、山形大学様からのご要望を受け、本ワークショップを開催することとなりました。
本プロジェクトに参加している学術機関、各企業の研究部門のエグゼクティブマネージャーにご参加いただき、サービスデザインの講演と産学連携の活性化に向けたサービスデザインのワークショップを実施しました。
※)フロンティア有機システムイノベーション拠点事業
有機材料・デバイス技術及びそのシステム化技術をベースに、近い未来社会で求められる「快適・安心・繋がり・健康長寿」などに貢献する技術を開発し、産学連携による事業創出、ベンチャー創出を推進しています。山形大学様をはじめ、20以上の民間企業、学術機関が参画しています。
実施概要
まず、サービスデザインの講演では以下についてお話ししました。
・昨今の社会環境の変化
・技術視点と人間中心のサービス設計の視点を融合することの意味
・異分野の人同士を掛け合わせた価値創造を成功させるための共通言語の重要性
その後は実践編として、「有機テクノロジーが支える健康・感性文化豊かな生活の実現」をテーマに生活者視点でサービスアイデアを創出するワークショップを行いました。
今回のポイントは、技術起点ではなく“生活者視点”で必要とされるイノベーションを生み出す方法論、異分野融合による共創です。研究組織の中核を担う参加者のみなさまに、技術や企業視点と生活者視点をうまくバランスを取りながらイノベーションを生み出すプロセス、各参加者の異なるバックグラウンドをうまく融合させながらアイデアの実現方法を具体化するファシリテーションを提供いたしました。
結果
先端技術を活用した産学連携の取り組みに、人間中心のサービス設計の新しい流れを導入することができました。この取組みをきっかけとして、山形大学様との産学連携プロジェクトが複数生まれています。
関連ページ
DNPではサービスデザイン・ラボを編成し、人起点で商品やサービスの新たな体験価値を創出し、それを継続的に提供するための組織や仕組みも含めてデザインする方法論「サービスデザイン」を推進しています。
※サービスデザイン・ラボは、DNP大日本印刷の登録商標です。